ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。注釈無くネタバレもありますので、ご注意下さい。

魔界戦記ディスガイア3 その1(PS3・2008)

・6をやっていたら無性に3がやりたくなった。

ディスガイアシリーズ好きだったのに、あまりにも、大味な放置ゲー過ぎて個人的にはPS4でやることじゃないなあ…と、

ぶっちゃけあまり楽しめない作品と感じてしまった6。

別個にやっているゲームレビュー的なnoteでも、かなり酷評気味に書き散らかしてしまった6。

『Extreme outlaw 王者』を聴かせてくれなかった6。5は聴かせてくれたのに…。

 

PS3は本体をそもそも持ってませんし、

ソフトは、基本的にクリア後は売ってしまう(プレイ済で我が家に現在残っているソフトはダクソ3とセキロとブラボとUNDERTALEだけ)方針のため、手元にVita版ソフトは既にありません。そもそも、Vitaは本体のグリグリ部分が壊れてしまっていて、ほぼお釈迦状態ですが…。

 

普通、後発の作品へ買い換えていけば、シナリオの好き嫌いはあるにしても、ゲームの内容自体はアップデートしていくもんだと思ってましたが、

ディスガイア3は手放してその後、すごく後悔しました。

 

いや、まあ4や5は別に悪くなかったんです。3が強烈に心に残り過ぎただけで、普通に面白かったと思います。ちょっとどんなだったかほとんど思い出せないんですが。そもそも1と2もあんま覚えてませんし。

でも、5から6へ移った時。

色々鬱積した後悔が、遂に爆発してしまったのです。

 

ああ、駄目だこりゃ。

もう良いや、3がやりたいな。

となれば、PSnowに頼るしかありません。

ディスガイア3はラインナップに有ります!

 

さあ、というわけで早速やってみましょう!

軽くで良いんだ…シナリオだけパパッとやっちゃおう。利用権1ヶ月しか買わなかったし、キムタクが如くとかもせっかくだからやってみたいし…。

というわけで、

やってみましたところ、

うっかり100時間近くプレイしてしまいました。他のゲーム?そんなもん出来るわけないですよ…。

さて、シナリオはクリアし終わりましたが、

案の定シナリオが想定の倍以上、濃厚で、

印象に残るとこばかりで、かいつまむのも難しい。

長くなりましたので半分くらいで区切ります。

 

最新作である6のシナリオは、

かいつまむと、

『○○が仲間になり、破壊神に挑んだが負けた。次の世界へ。』

の繰り返しと、

『仲間になった順番に、仲間の○○がパワーアップした。あと破壊神に挑んだが負けた。次の世界へ』の繰り返しに、

おとなしく人の話を聞いて、リアクションを返してくれる素直な魔王に、思い出話を聞かせているというくだりを挟むだけという、

金太郎飴をサンドイッチしたような物語(どんな物語なんだろう…)でしたから、非常にまとめやすくて楽で良かったのですが。

 

舞台は魔界。

タブーとデタラメが横行する、闇に住まいし者共がはびこる世界。

そんな魔界の中心に、絶え間なく増改築を続ける学園がありました。

『魔立邪悪学園』。

理事長は魔王で、凶師は上級悪魔。

悪ければ悪い程優等生である、という善悪が逆転した歪んだ価値観を植え付ける場所。

その学園の、とある部屋にマオという少年悪魔がいました。

マオは、理事長である魔王の息子。

家来のプリニーが、学校の時間だと伝えにきます。

が、マオは超勇者が魔王と戦う漫画など読み、微動だにする気配がありません。

正義と愛の力で魔王を倒す超勇者。

マオはその漫画を読み終わると、やはり魔王を倒すには勇者だと断定。

プリニー達に「我は今日から勇者になる」と宣言します。

 

ディスガイアのシナリオパートは、基本的にキャラの立ち絵イラストが画面に表示されていて、会話が繰り広げられるという、いわゆる紙芝居形式で表現されていますが、

拠点やバトルエリアでは、

3Dで描かれたクオータービューの背景に、

緻密な2Dドット絵で描かれたキャラが動くというグラフィックになっています。

キャラクターが、きれいで滑らかなドット絵で、コミカルで可愛らしく動きます。

 

なぜ魔王の一人息子がよりにもよって勇者になろうとしているのか?

それは、

他ならぬその魔王…オヤジを倒すためです。

魔王を倒すのは勇者だと相場は決まっているというのが、

マオが3ヶ月ほど、マンガ、アニメ、ゲームなどで研究を重ねた結果、導きだした結論

私でも到達できそうなシンプルかつ明確な研究の賜物です。

それは良いのですが、

勇者が必ずと言って良いほど口にする愛だの正義だのは、

邪悪指数180万の頭脳を持つマオがいくら研究を重ねても、さっぱりわからないようです。邪悪指数とは一体なんなのかと深く考えてはいけません。

しかもその愛だの正義だのが、勇者の力の源らしい。

そこへ「ようやく、ご決意なさいましたか」と、じいやが現れます。

マオが勇者になるのを勧めていたくさいじいや。

「勇者の力を手に入れるにはどうすれば?」というマオの問いに、

「このじいにお任せあれ。すでに活きの良さげな伝説の勇者を見つけ出しておきました」とじいや。

 

じいやは毎回、不自然な程の手際の良さで、「こんなこともあろうかと」と言いながら、シナリオ面において、次の行動先へ向かう準備などを行う係です。そういう設定なので、本作の時空ゲート管理人(バトルエリア案内人)でもあります。

 

マオはその勇者を捕獲して、解剖でもして、勇者の力の謎を解き明かすことに決め、行動を開始します。

 

・第一話 魔界の優等生

早速学校に向かいます…と言っても、マオは全く登校しないものの、学園に住んでいるという設定なので、

部屋のドアを開ければすぐそこは学校となっています。

学校と言っても、普通にお店や施設が並ぶ拠点です。

例えばショップが購買部という設定だったり、回復する場所が保嫌室となっていたり。

まあ、この段階ではほとんどの施設が使用不可で、ゲーム進行に応じて随時解放されていきます。

 

まず特筆すべきは、拠点BGM。

私が6の想い出語りでしつこく言っていた『Extreme outlaw 王者』です。

これだよこれ!前奏からして、なんかもうわくわく。テンションが上がりますね。

拠点は常にこれが流れるので、ディスガイア3プレイヤーは必然的にこれが脳に染み付き、洗濯しても取れないほど聴かされているわけです。

久しぶりですから、しばらく聴いておきたいところですが、この後文字通りお腹一杯聴けるので心配無用です。

 

そこら辺に、モブキャラとして凶師(教師のこと)や生屠(生徒のこと)が居たりしまして、

各話ごとに違う話をしてくれます。

そこら辺のモブキャラとの会話から、

善悪が逆転している世界なので、

いわゆる優等生ほど悪さばかりして、不良は良いことばかりしている、という設定にまつわる話が聞けます。

悪魔の悪さというと、一体どんな非道でえげつない事をしているのかと思えば、

優等生と言えば、授業は出ないのが当たり前で、

借りたものは当然返さないとか、

生まれてからハンカチで手を拭いたことないだの、

まあそういうレベルの優等生エピソードになります。

主人公のマオが魔界一の優等生と謳っているのは、学校に一切登校してないから、というわけです。

一方で、

噂の不良は、凶師が止めるのも聞かず授業に出席したり、掃除をしたりしてるとか。

 

いくらでもダークでえげつない方向にエスカレートできそうな設定なのに、

あくまでもコメディの範疇に収まっており、とても馬鹿馬鹿しくもほほえましいのです。

それが本当に面白い。

 

時空ゲート(バトルエリアへ向かう場所)の番人をしているじいやに話しかけると、シナリオが進み、

勇者は現在、理事長室…魔王城(マオの家)にいると教えてくれます。

早速、向かうことにするマオ。

 

マオは学園の中…トイレを改造して部屋を作っているが、そこに引きこもっており登校していないという設定で、家に帰るのも実に10年ぶりです。というわけで、久しぶりの帰宅となります。

 

それを盗み聞きしている少女達がいました。

学園きっての不良娘・ラズベリル。

一人称はアタイという、典型的コテコテ古式ゆかしき不良口調の小柄な女の子悪魔です。

プリティーにデフォルメされてますが、かなりガチめな悪魔の角と羽、尻尾がトレードマーク。

と、彼女を慕う子分達、明日禍狂子です。

 

「優等生のくせに、勇者になろうとするなんて…」

単純に考えれば、

勇者は善なるものであり、それはこの善悪が逆転した世界ではとびっきり不良ということです。

ラズベリル達が不良をしているのは、

他の悪魔とは違う事をしている私達カッコいい!という動機なので、

マオに不良をされては自分達が霞んでしまう。それはたまりません。

不良らしく、平和的に話し合いで解決だ!

というわけで、廊下を走らずマオを止めに向かうことにするラズベリル達。

 

ここからしばらくアタック兄弟なる雑魚を相手に、チュートリアルマップが続きます。

アタック兄弟は1号生(いわゆる1年生的なやつでマオも1号生です)です。

モブ顔の悪魔達なのですが、なにげに終盤まで物語に絡んできます。

 

このチュートリアルマップで、ディスガイアのバトルの基本がわかるようになっています。

ほぼオーソドックスなシミュレーションRPGですが、

それにキャラや、足場になる箱を持ち上げたり投げたりする要素や、

ジオパネルという要素があるという感じです。

本作では、ブロックが積み上がることで高さの概念まで絡んでおり、かなりパズルの難易度高めで奥深いものになっています。

 

チュートリアルマップを終えた頃には、拠点の施設が一通り解放されています。

購買部、保嫌室、魔ビリティー研究室や、凶室の要素。それから後日、アイテム界に学級界も解放されていきます。

購買部、保嫌室は別に普通のゲームにもあるやつで、魔ビリティー研究室アイテム界は、本作以降の他シリーズにもあった(と思う)やつです。

凶室、学級界が本作ならではの特色でしょうか。

ここでの概要紹介は割愛しますが、

凶室は今見ても面白いシステムだな、と思います。

簡単に言うと、

バトル関係に影響を及ぼすいわゆる編成画面の範疇なのですが、

キャラを凶室のどこに置くか、隣の席は誰が良いか?…誰をどの委員会に入れるか、同じ委員会に属させるのは誰が良いか…etc…が本当に悩ましくも楽しい。挙げ句の果てには担任凶師がキャラクター成長にも関わる。しかも最前列だけとか判明した日にゃ…。

ちなみにシリーズ恒例の暗黒議会ホームルームとなっています。

6のように金を積んで可決させることが出来ないため、

ひたすら賄賂を配って、有力議員のご機嫌を伺ったり、

議員として味方キャラクターを送り込んだりするのが大切です。

 

チュートリアルマップを抜け、魔王城に着いたマオ。勇者を探します。

そこへ妨害に現れるラズベリル。マオは彼女のことをベリルと呼んでます。

「アンタとは幼馴染の仲で、親が勝手に決めたライバル同士…。このゲームのヒロインさ」とラズベリルはプレイヤーにわかりやすく自己紹介します。まさにこの一台詞でマオとラズベリルの関係はバッチリ解ります。

ラズベリルの子分・リリアンの狂子折り鶴の明日禍も登場。

 

彼女らは、

マオが、勇者になり魔王を倒そうとしているのを聞いたぞ。そんなのは超不良行為だぞ。優等生じゃなくなっちゃうぞ。大人しく悪事でも働きなさいと忠告しますが、

マオは、自分はそういう小さな志で行動してるわけじゃないと啖呵を切ります。 

 

そういうやりとりをしている脇で、 

アルマースなる人間の青年が登場。

小さなお子様フォルムであるマオが、悪魔に襲われていると解釈し、

勇気を振り絞って登場します。

マオよりラズベリルの方が小柄な女の子なのですが…小さすぎて目に入らなかったのかな。

突然登場し、マオに「勇者だ」と自己紹介するアルマース。

そばに控えているじいやも「はい。まぎれもなく伝説の勇者です」と解答し、

メタ的にアルマースのステータス画面を見るように勧めます。

ステータスを見たマオは、途端に目の色を変えハァハァ興奮しはじめます。魅力的な研究対象を見ると興奮してしまう体質ですからね、仕方ないですね。

「まぎれもなく勇者だ!」と。

厳密に言えば、彼のクラス名には『自称勇者』と書いてあるのですが…。

早速、アルマースを捕獲しようとするマオに、そうはさせまいとラズベリル達が立ちふさがります。

 

戦闘後、

始業のチャイムが鳴ったため、ラズベリル達は「授業に出なくては」と去っていきました。

なんと言っても彼女は、この学園始まって以来の無遅刻無欠席を継続している学園No.1の不良なのですから…。

 

アルマースは、「なんだかよくわからないけど無事で良かったね」とマオに近付きます。

マオは、気安く近寄らないよう警告。

というのも、彼は勇者がとにかく大嫌いなのです。

マオの軽い小突きで、あっさり気絶してしまったアルマースの弱さに動揺しつつも、

勇者を利用して、魔王を倒すのだと意気込むマオは、彼をココロ銀行に連れ込みます。

 

ココロ銀行。

それは金品だけでなく、

己の本心…秘密を預けたり、逆に取り込んだりすることも出来る施設。心を他人に奪われないように預けておくことが出来るのです。

悪魔達にとって、心を掴まれたり弄られたりするのは致命的であるため、しっかりと預けておくというニュアンス。

本作シナリオにおいて、かなり重要な施設になります。

 

気絶から目覚めたアルマースは、マオから詳しい事情を聞かされます。

ゆえあって父である魔王を倒さなくてはいけないから、そのためには勇者の力が必要なのだと。

そして、

「もう勇者になった」というマオ。

ココロ銀行で、

アルマースの勇者の称号を剥ぎ取り、自分にその称号を付けたというのです。

勇者の称号なんて恥辱の極みですが、一刻も早く魔王を倒すための処置だとマオ。

勝手にそんなことしてひどい、とアルマースはマオを批難しますが、

まあ、傍若無人悪逆非道な優等生だから仕方ないですね。

ついでに(自称)勇者でなくなったアルマースの方は、

称号・悪魔見習いが付けられていました。

徐々に悪魔そのものになっていくという進行性で定着していくようになっており、

最初はただ爪や八重歯がちょっと伸びてるくらいのもんですが、

思考も段々悪魔風味になっていくようです。

それから、

もう勇者でない上に、近い将来、悪魔になってしまうのだから、もう人間界には帰れないだろうという理由で、強引にマオの子分にされてしまいました。以後、アルマースはマオと行動を共にすることになります。

 

勇者となったマオは、魔王を倒すべく改めて家の中へ。

無意識に行儀正しく「ただいま~」と口走ってしまい、動揺するマオ。

どうやら勇者の称号の影響らしいです。

悪魔に勇者の称号を付けるというのはこのように恐ろしい事になる様子。

「こんな調子で愛だの正義だのも自然と身についてしまうのか?」と、恐れおののくマオ。

一刻も早く魔王を倒し、勇者の称号を剥がなくては…と先を急ごうとしますが、

アルマースは、内心では、マオが魔王を倒してくれるなら残虐かつ最強の魔王に挑む必要がなくなるわけで、願ったり叶ったり、と思いつつ、

なぜマオがそんなに父を倒したがるのか尋ねます。

 

「オヤジは、我の大事なゲーム機とソフトを丸ごと踏み潰しやがったんだ…!!許しがたき所業!親の資格なし!だから、我に倒されても文句は言えんのだ!」

マオは本気で言っているようですが…。

アルマースは、

そんなしょうもない理由で実の父を本気で倒そうと考えるなんて、悪魔って本当にどうしようもない奴らなんだな、と心の底から呆れるのでした。

 

マオは、試しに魔王直属の悪魔(という建前の雑魚)相手に、勇者の力とやらを振るってみます…プレイヤーとしては元々のマオから1ミリも強くなった気はしませんでしたが、

「さすがはいまいましき勇者の力!デブ80人分の湿度に匹敵する威力だ!」と、

ちょっとなに言ってるかわからない独特の表現で評し、悦に入るマオ様。

魔王を成仏させてみせると意気込み先に進みます。

で、魔王のお部屋へ。

 

魔王はいない…と思ったら、

馬鹿デカい手のひらが部屋の床からドーンと生えてます。

そう、マオの親父さん…魔王は途方もないビッグサイズなので、画面に全身が全く収まらないのです。ゲーム機などそれはもうゴミのように踏み潰すことでしょう。

あんなに可愛いマオちゃんもこの親父さんの息子である以上、いつかはこんな冗談みたいな大きさにすくすく育ってしまうのでしょうか…。

こんなのに勝てるはずがないとゾッとするアルマース。

マオは、「アンタはもう死んでいる!」とどこぞの世紀末救世主のような台詞を叫びながら魔王に挑みます。

 

すごく偉大で立派なお父さんのお手々と戯れた後、

お父さんのお手々は何事もなく再生。まるで勝てそうな気配がありません。

やむなく撤退するマオ達。

 

・第二話 マオのココロ

学園の自室に戻り、

「なぜ勇者が魔王に勝てない?」と、疑問を口にするマオ。

アルマースは、

自分は超勇者オーラムに憧れているだけの自称勇者であり、

喧嘩もほとんどしたことないようなただの一兵卒に過ぎず、自分の称号なんか付けても取り立てて強くなるはずがないだろうと説明します。

マオはそれを聞いて怒り心頭。

すぐさまココロ銀行に行き、そのニセ勇者の称号をアルマースに返品すると言います。

その最中、アルマースの悪魔化が進行…おおよそ666時間後…具体的には、8段階ほど段階を経て、アルマースは完全な悪魔となってしまうらしいことが明かされます。

そうなれば、もう二度と人間には戻れない。

 

「悪魔はいいぞ~?寝坊も、つまみ食いも自由自在だ。我に感謝をしてほしいくらいだな!」

とアルマースに嘯くマオ。

別に悪魔にならなくてもそのくらいやってる人間いくらでもいそうですが…。

当然、「悪魔になるなんて嫌だ!」と、嫌がるアルマース。

マオはどことなく寂しそうな表情を浮かべつつ、「心配するな。ニセ勇者の称号を返して、そしたらお別れだ」と言います。

 

ココロ銀行へ向かい、マオの心の中に入ることに。

以後、本作ではシナリオの状況に従って、ココロ銀行を通してマオの心の中に入り、探索することになります。

 

心の中に普通に入れてしまうことに驚くアルマース。

心の中には、いろんなタイプの住人が住んでおり、マオという悪魔の心を形成しています。

ある程度感情ごとにいろんな種類のキャラクターが存在しているイメージですが、

本人にとってより重要な感情にまつわるものは、本人の色違いのキャラクターとして存在している感じです。

思い出とかは、そのエピソードに関わる象徴的な物がそこら辺に落ちているイメージで、

触るとそのエピソードを垣間見れたりします。

 

心は繊細であり、下手にそういう落ちてる物などにあれこれ触ってしまうと、

心がコロコロと変わってしまうらしいので注意が必要とのこと。

悪魔の心はうつろいやすいのです。

重要なことは本心から望まないと変わらないようですが…。

 

とにかく、さっさとマオの心の中にあるアルマースの偽勇者の称号を探しだそうとしますが、

称号は、マオの悪の心の化身であるダークマオに蹴っ飛ばされて、心の一番奥にすっ飛んでいった模様。 

 

心の奥に向かうと、献血手帳が落ちてました。

ついさっき下手に落ちてる物に触るな、と説明を受けていたはずのアルマースですが、

ほいほい触ってしまいます。

それはラズベリルから、ゴミ拾いと献血のボランティアに行こうと誘われた思い出でした。

ボランティアは不良の所業なので優等生として断固拒否するのですが、

ラズベリルは、全く聞く耳持たず、

マオに三日三晩ゴミ拾いさせ、その後2リットル献血させたという思い出を垣間見ます。

 

そこへ噂をすれば、とばかりに、

勇者アルマースを奪いに現れるラズベリルと子分達。

ここはマオの心の中なので、一応本人の許可がいるはずなのですが、

なんやかんやで、ラズベリルには心を許しているということらしい。

マオの心、セキュリティ甘過ぎです。

 

そうこうしているうちに、

アルマースが魔王を倒しにきたのは、

魔王が姫を狙っているらしいという噂を知り、

姫を守るためだと判明します。

弱くてヘタレなアルマースが到底かなうはずもない魔王に命をかけて挑もうとは、

さぞ姫はアルマースにとって命をかける値打ちがある存在なのだろうとマオは考えますが、

アルマースは、ただ憧れの姫を守りたいだけ。話したこともなければ、手に入れたいとかそういうやましい気持ちはない、と語ります。

これこそまさに、勇者が持っている愛とかいうやつなのでは?

あのあやふやな愛とかいうものが、アルマースを研究すれば間近に見れるかもしれない…?

マオは俄然アルマースに興味を持つのでした。

 

心の奥にある大金庫に到着したマオ達。

大金庫の門番をしている『マオの本心』。緑っぽいカラーリングのマオの姿をしています。

彼に、勇者の称号はどこにあるか尋ねると、

それは大金庫の扉の奥に大切にしまってあるとマオの本心。

マオはそれを出すように命じますが、

マオの本心は「本心がそれを望まない限り、この扉は開かない」と解答します。

マオは「我は心から偽勇者の称号を返したいと望んでいる」と声を荒げますが、

本心は、「それ判断するの自分だから。望んでないから。開かないから。無理だから」の一点張り。

業を煮やしたマオは、無理矢理開こうとしますが、全く開く気配がない心の金庫の扉。

一体どうすればこの扉は開くの?と尋ねると、

「心を開けば開きます」とマオの本心。

アルマースは、「簡単じゃん」とけろっとしてますが、

マオは激しく動揺します。

心を開くなんて行為は、悪魔にとっては致命的。服従即ち死を意味するのだそうです。

私たちが知ってる『心を開く』とは別のなにかなんでしょうか?

優等生たる自分には到底出来ない、と狼狽するマオ。

アルマースは、

優等生なら出来ない行為なのかも知れないけど、ラズベリルのような不良ならやり方を知ってるかも?と提案。

マオはそれに全のっかりすることにして、とっとと退散します。

後に残った本心は、「本心から心を開かなければ、生涯苦しみの呪縛から逃れられないでしょう」と呟くのでした。

 

ラズベリルに、話を聞きに行くマオ。

心を開く方法を教えて!と尋ねると、

やはり激しく狼狽するラズベリル&子分達。

学園No.1の不良であるラズベリルですら、そんな大それたことはしてないのです…。心を開くとはそんなに大変なことなのか。

彼女達は、

『旧校舎にいるドラゴンを探し、そいつの卵を目玉焼きにして食べると心が開く』という伝説があると教えてくれます。

…まじで何回見ても、この文章は脈絡無さすぎて二度見しちゃいますね。なんで心を開くという話の流れから目玉焼きになるのか。

 

「ざ、斬新な心の開き方ですね」と相槌を打ちつつも、不思議な表情を浮かべるアルマースに対し、

「なるほど…かけるのは当然ソースだな?」と、納得しているマオ。

「えっ、ソース?」と聞き咎めるアルマースに、

「お前、まさかとは思うがしょうゆ派か?我が前でしょうゆ派を名乗り、生きている者はいないことを知っての上か?」

と、マオ。

マオは目玉焼きにはソース至上主義であり、しょうゆ派を撲滅しなくてはいられない性質ですから仕方ないのです。

ラズベリルは、命が惜しかったら諦めた方が良いと警告しますが、

「我が邪眼には見えている。目玉焼きを喰らい、見事心を開いている我の禍々しき姿がな」と、早くも勝利宣言のマオ様。

どういう絵面が見えてるんだよ…。

 

じいやに話しかけると、「既に旧校舎・ドラゴンの巣に時空ゲートを繋げておきました」とのこと。例によって、不自然な程の手際の良さです。

向かおうとすると、ラズベリル&子分達がやってきます。

マオに、本当に心を開くなんて大それたことが出来るのか、ドラゴンの目玉焼きを食べると本当に心を開くことは出来るのか…それらを確かめるため、同行するとラズベリル。

「不良のお前は大人しく授業にでも出ていろ」と断ろうとするマオでしたが、

「今日は日曜日だよ」とラズベリル。

宿題も予習も済みです。不良の鑑ですね。

この段階で仲間になるわけではありませんし、ゲストの中立勢力扱いで、ぶっちゃけ邪魔なので攻撃に巻き込んで殺しちゃったりしちゃうのですが、

ラズベリルのこの感じが好きでした。

幼馴染にして、親が勝手に決めたライバルって関係。素晴らしいですね。

 

じいやは不良のラズベリルがマオに関わるのを快く思っておらず、

「ぼっちゃまに近付かないでいただきたい」と断固拒否するのですが、

マオは別にラズベリルがついてきたところで何の問題もなし。「心配するな」と一蹴。

そうですか…とそれでも心配顔をしつつ消えるじいやを見て、アルマースは、

「じいやさんは本当にマオ様が心配なんだね」と呟きます。

「我専用じいだからな。ザコとは違うのだよザコとは」と淡々と述べるマオ。

ザコのじいとはなんなのか。

 

旧校舎は、破壊と増改築を繰り返す学園最古の校舎です。

この学園の大体中央らへんに位置するらしいのですが、現在立ち入り禁止となっており、

旧校舎へは時空ゲートで時空を渡り、向かうしか出来ない状況です。

魔界1つが丸々学園という世界なので、スケールがまともな感覚とは違うのです。

旧校舎の中は魔境と化していました。

 

マオ達は、

伝説のドラゴンの卵から作った目玉焼きを食べた優等生が、心を開き伝説の不良となった話を、ラズベリルとの雑談で詳しく聞きながら進んでいきます。

「で、その優等生は目玉焼きにはソースをかけたのかしょうゆをかけたのか」という点が気になり、尋ねるマオ。

あまりの馬鹿馬鹿しさに、呆れ顔のアルマースですが、マオにとってしょうゆ派撲滅は宿願であり、重要な論点なのです。

優等生たるもの、好き嫌いするのはたしなみなので仕方ないですね。

一方、不良のラズベリルさんは、

好き嫌いなどもってのほか、出されたものは残さず食べるのが美学です。不良かっけぇ!

そんな馬鹿馬鹿しい話題の果ては、

「いつか家諦科の授業を受けたら、マオが残さないような料理を作ってやる」というものでした。

そう、無遅刻無欠席の不良であるラズベリルさんでさえ、まだ家諦科の授業は受けたことがないのです。

「家諦科調理室の場所を知る者はなく、先生方も誰一人、家諦科凶師の姿を見たことがないそうだよ。調理室を探しに行った不良生屠たちも、一人残らず行方不明のままさ」

謎のベールに包まれた家諦科凶師とは!?

 

そんな話をしていたら、あっさり見つかるドラゴンの卵。

ドラゴン不在という、あまりのあっけなさに別の汗をかくアルマースでしたが、

そこへ「料理は愛、料理は力、料理はココロ」とか言いながら三人の料理人が現れました。 

師匠の命により、ドラゴンの卵を取りに来たそうです。

ボコり倒してドラゴンの卵を手に入れるマオ達。早速、目玉焼きにしなくては!

 

ラズベリルは、

もしこの卵をマオから横取りすれば、マオは心を開けず不良になれないし、

自分こそが心を開き、伝説の不良となれる…と、葛藤しますが、

例えマオが伝説の不良となったとしても、自分は自力で更に上をいく不良となってみせる!と考え直すのでした。

それでこそ、

宿敵と書いてともと呼ぶ、ライバル同士の関係に違いないのです。

かっこいいぞ、ラズベリルさん!

 

ラズベリルさんがこっそりプレイヤーの好感度を爆上げしているのをよそに、

ドラゴンの卵が割れないことが判明します。

そこへさっきボコり倒した料理人達が、

「そのドラゴンの卵を調理できるのは、我らが師匠のみ」だと告げます。

その師匠は、家諦科調理室にいる。

しかし調理室を見つけるのは至難の業。一生かけても見つかるかどうか…と嘯く料理人達に、

「我は魔界一の優等生だぞ!調理室などすぐに見つけてやる!…我がじいがな!

さすが優等生ですね、面倒くさそうな事は他力本願。

 

じいやのナレーションで家諦科調理室の概要が語られます。

家諦科調理室は、最強の料理人を育成する場所らしいです。厳しい修行の末に、伝説の料理人は食材のココロを知り、開くことが出来るそうです。

で、その伝説の料理人の一人であるとある凶師が、伝説の料理人となるための修行をつけてくれる場所なのですが…

『絶食一月連続調理』『凶暴食材同居生活』…漏れ伝わるものだけでもその内容は壮絶の極み…。

まあ、そんな場所らしいです。料理人って大変ですね。

マオに「家諦科調理室を見つけ出しました」と報告するじいや。

プレイヤー的には一瞬の出来事でしたが、

今回はじいにしてはかなり時間がかかったらしい。

それは徹底した秘密主義のため。

じいをてこずらせるとは…家諦科凶師、侮れません。

マオは「じいにしては手際が悪かったな」とだけ言い、去っていきます。

当然、お礼など言わないのですが、

アルマースは何気なく「お礼くらい言えば良いのに」と呟きます。

じいはそれを聞き、激昂。

「バカなっ!!礼を言う悪魔など悪魔の風上にもおけぬ!悪魔とはただ奪うのみ!!真の悪魔は悪逆非道!そして強く!強く!強く!!血染めの道こそ魔王道ではないか!」

普段、穏やかな口調で淡々としているじいやらしからぬ、苛烈さ。

冷静さを取り戻し、

「ぼっちゃまには早く立派な悪魔になっていただきたいのです」と締めるじいや。

アルマースは、

内容はアレだけど…じいやさんは本当にマオを大切に思ってるんだなあと感じます。

 

家諦科調理室へ。

人が何人も入れそうな巨大鉄鍋があって、ことこととさまざまな食材が煮られています。 

その中にある巨大マンガ肉が飛び出し、

熱々ほっかほかの肉の中から登場する男。

強火流混沌派厨房拳師範にして、家諦科担当凶師・チャンプル先生です。

本人が名乗ってるので間違いありません。

私のゲーム遍歴において、たくさん居る師匠の中の一人です。

 

さて。

なぜこんな所からチャンプル先生がタレまみれで登場したのかというと、

「素材の味を活かすには、料理される食材のココロを理解する必要があり、ゆえに自ら食材になってみたまでのこと」

だそうです。料理人は大変ですね。

そこへさっきドラゴンの卵争奪戦をした料理人達がやって来て、

マオ達にドラゴンの卵を取られた、とチャンプル先生に訴えますが、

チャンプル先生は、

「それはお前達のココロが食材に伝わらなかったからだ!人のせいにするんじゃない!」

と一喝。彼らはカツラ向き一万周を命じられるのでした。えっ…。

何を言っているか正直わからないが、何故か納得してしまう…それが、チャンプル先生。

マオとラズベリルも、家諦科の授業の癖の強さに畏怖を抱いてしまいます。

 

チャンプル先生は、ドラゴンの卵を手にしてここに来たということは、卵が割れなかったからだと察し、

そう簡単に割れるものではない、とマオを諭します。

「料理はココロ!料理は常に命がけのもの!料理を甘く見るなよ、小僧ォォ!!」

 

いいですかみなさん。

料理とは闘い!そして熱き魂と魂のぶつかり合いなのです。

本心より割りたいとココロを強く持ち、ドラゴンの卵を調理(攻撃)せねばならないのです。

というわけで、チャンプル先生とクッキングバトル!どちらが先にドラゴンの卵を割るのか勝負です!

あまりにも料理まみれで何を言っているのかわからないチャンプル先生の台詞は、そのまま書くとかなり長いし、アクの強さやその場のノリが伝わないし、字面だけ残しても意味不明過ぎるので、

本作をプレイしてお楽しみください。

チャンプル先生は、その場の瞬間熱量で納得させられ、楽しむべき存在なのです。

 

(クッキング)バトルを制し、さあドラゴンの卵を目玉焼きにしようとするマオ達。

が、既にチャンプル先生が目玉焼きにしてくれてました。

光輝く太陽のような巨大目玉焼きです。

誰にも気づかせず料理していたとはただ者ではない…料理のココロとやらをマオに教えるために、手加減されていたらしいと察する一同。

アルマースは、

「本当に目玉焼きを食べることでマオは心を開くことが出来るのか?」と、チャンプル先生に尋ねます。

チャンプル先生は、

「とりあえず卵が割れたということは料理のココロをマオが解したということであり、いずれココロを開く境地にたどり着くことができるやもしれん」…と、

どうやら、今すぐどうこうではないっぽい事を匂わせて去っていきます。

ラズベリル達も帰っていきました。

 

自室に帰り、目玉焼きを食べることにするマオ。

ソースをかけて目玉焼きを喰らうと…

背景まで変貌し、目玉焼きのただならぬうまさをそこらをローリングしながら興奮の様子で食レポし始めるマオ。

なんだかよくわからないが、これは…?!

とマオの挙動を見守りながら期待するアルマース。

マオは「今まさにココロが開いた」と宣言。

一体いつ開いたんだろう…ただ床を転げ回りながら「目玉焼きうまい」って言ってただけなんですが…。

 

ココロ銀行へ向かい、マオの心の中へ。

マオの心の中では、

心の住人達がマオの心がちっとも成長してないことを嘆いていたり、

超勇者への強い嫌悪感などが語られていました。

 

アルマースは姫に想いを馳せながら、

早くマオから称号を返して貰わなくては…いざとなったらどんな手を使っても…と、

無意識的にほんのり悪魔じみた思考をしつつ、歩を進めます。

そこへいつぞやのザコ達…アタック兄弟が現れます。

ラズベリル達はともかく、

縁もゆかりもないはずのアタック兄弟までマオの許可なく、ずかずかとマオの心の中に足を踏み入れているのはなんなのか。

一体マオの心のセキュリティはどうなっているのか。

 

アタック兄弟はマオの心の中の住人達を味方につけ、襲いかかってきます。

「唯一の味方である自分の心と戦えるのか?」とマオを煽るアタック兄弟に対して、

「我には最初から味方などおらぬわ!ただの一人もな!生まれてこのかた信じるのは己のみ!」

と、ボディーブローのようにじわじわ悲壮感が効いてくる、世にも悲しい台詞を吐きながら、戦闘開始。

マオちゃんには信じることが出来る友達がいません。かわいそう…。

倒すと、アタック兄弟がマオのココロの一部を盗もうとしていたことが判明。

それはマオの弱点だと彼らは言いながら去っていきます…まあ、落としていったんで、結果労せずに取り返したんですが。

そのアタック兄弟が落としていったゲーム機をノータイムで拾って電源を入れるアルマース。

『ココロの中の物は、心は繊細ゆえに何かしらの影響を及ぼす危険性があるため、ほいほい触れてはいけない。』

と言われていたのを、彼はすっかり忘れています。

 

それはマオの記憶…。

巨大すぎる父親が、マオのゲーム機を踏みつけて粉砕。

マオは「これで19回目だぞ!」と怒ります。

もう我慢の限界とばかりに、

「死んでいったやりこみデータの無念を晴らすべく、オヤジを倒してやる!」と父親に言い放つマオ。

父親は、お前も言うようになったなあ…頼もしいなあなんて笑っています。

これが、マオが父親である魔王に対する怨恨の根源…魔王を倒すという目標に向かう発端とされるシーンなのですが、

どう見ても、ただの仲良し親子の日常風景。

超ハートウォーミングな会話でしかありません。

なんかもう泣きそう…。

 

アルマースはマオの記憶の一部を見せられたあと、

「本気でゲーム機が理由で父親を倒そうとしてたんだ…」と呆れます。

マオは「必ず自分が魔王を倒す。そうでなくては成仏できないのだ」と、神妙に語ります。

「成仏?」と尋ねるアルマースに、

死んでいったやりこみデータの無念を晴らし、成仏させたいからだと、彼は言い添えるのですが…。

 

そうこうしているうちに、再びココロの大金庫へ。

そこにはソース大好きなマオの潜在意識…ソース派マオが、複数立ち塞がっていました。

アルマースがしょうゆ派であることを看破したソース派マオ達は、

「しょうゆ派は撲滅する」と言いアルマースに襲いかかってきます。あーあ、早くソース派に改宗しないから…。

襲いかかられているのはアルマースだけですのでぶっちゃけ無関係…と言いたいところですが、

シナリオの関係上、

実物と色違い…ほんのりソース色な、ソース派マオ達を倒さなくてはいけません。

なんでマオまで、このソース派マオ退治に荷担せねばならないのか…。

 

ソース派マオ達を倒して、大金庫の扉の前へ。

やはりそこにはマオの本心が居ました。

マオは、心はバッチリ開いていると自信満々。

怪訝そうな様子のマオの本心をよそに、

「さぁ!思う存分開くがよい!我が邪悪なるココロよ!!」と高らかに叫ぶマオ。

大金庫の扉は全然開く気配がありません。

 

「…何をしているのですか?」

見るに見かねて話しかけるマオの本心。

アルマースが、ドラゴンの卵の目玉焼きを食べてきたことを説明し、

その行為により、本当にココロは開いたのか本心に尋ねます。

マオの本心は「…あなた方、アホですか?」と現実を突きつけます。

当たり前ですが、目玉焼きを食べておいしかっただけで、マオの心は全く開いていなかったのです。

 

マオは悔やみます…「そうか、ソースではなくてしょうゆを選ばなくてはならなかったんだな!しょうゆが正解だったのだ」と。

問題はそこじゃない。

挙げ句の果てに、あんなに熱烈ソース愛好家だったのに、

「わからん!我はなぜ、あれほどソースにこだわっていたのだ?あんなドロドロとドス黒くて薄汚い液の、どこがいいのだ!?」

大のソース嫌いに心変わりしてしまっていました。

さっき心の中で、ソース派マオ達をボコってしまったためです。

案の定、馬鹿馬鹿しく不毛な結果に終わり、焦燥感だけが募るアルマース。

その間にも彼の悪魔化は着実に進行し、

『コスプレ悪魔』という称号に変化しました。

 

・第三話 一号生筆頭!

マオは本来の目的『魔王討伐』を思い出しました。

道草上等の優等生ですが、さすがに寄り道しすぎだったと気付き、

超絶不良行為である『ココロを開くこと』への試行錯誤はもう飽きた…もといすっぱり諦めることにして、

本来の目的の方へ邁進することにします。

アルマースは、

目玉焼きを食べただけで諦めるという、すさまじいまでの悪魔の根気のなさに愕然とします。まあ、

悪魔って飽きっぽくて、奔放で気ままにやりたい放題な生き物ですから…。6になれば、長話を大人しく聞いてくれる魔王もいるのですが…。

 

そこへラズベリルの子分二人が現れます。

よくよく見れば彼女達は傷だらけ

アルマースがどうしたのか尋ねると、

ラズベリルが、

通学路のゴミ拾い中にPTA(パーフェクト・ターミネント・エージェント)に補導されてしまったと明かす二人。

彼らは凶育委員会が雇った刺客であり、

不良生屠を補導して、体罰により調教する者達らしいです。

ラズベリルは、常々、子分二人に、

『自分の身になにかあったら、マオのところへ行くように』言い聞かせていたんだそうです。

「宿敵と書いてともと呼ぶライバルなら、助けてあげてください」とマオにお願いする子分達。

マオは、

悪魔なら助けを求める者の手を払いのけてなんぼと突っぱねますが、

アルマースが、

「そんなんじゃ本物の勇者の力は手に入らないぞ。優しさと正義が勇者に力を与えるんだ。それがわからないなら、魔王を倒すなんて一生かかっても無理だよ!大事な友達みたいだし、助けてあげたら?」と諌めますが、

マオは、

自分には友達などいないし、必要もない。悪魔には忠実なしもべがいればいいのだ、と一切聞く耳持ちません。

そこへじいやが現れ、

「立派な冷血漢に育って嬉しい」とマオを称えつつ、

今日は学園一の優等生を決める日で、

1号生の筆頭になる大切な日…『生屠会選鬼世』の日なので、そんな不良に構ってる暇はないと告げます。

 

生屠会選鬼世。

年に一度行われる学園の名物イベント…その実態はバトル・ロワイアルです。

最後まで勝ち抜いた一人は筆頭…つまりその学年のリーダーを名乗ることが出来るようになります。

とても直接的で激しい選挙ですね!

果たしてそれは本当に選挙なのか?

とにかく選鬼世を優先するというマオに、

子分二人は、

マオは本当に血も涙もないのか…もしかしたら生でライバルの友情が見れるかもと思ったのにと失望しながら去っていきます。

 

早速、筆頭に立候補している他の1号生をシメに行くことにするマオ。

アタック兄弟が待ち伏せしてました。

彼らは前回マオの心の中を垣間見たため、

マオの弱点を知ってるぞと自信満々。

「マオの弱点、それは友達がいないこと!」

と、彼らは高らかに叫びますが、

マオは「友達などいらん、従順な子分がいればよし」とどこ吹く風。

アタック兄弟は、えっそんなまさか…と思いつつも、

いくら血も涙もない悪魔でも、親への情ってもんはあるよね?と食い下がりますが、

そんなもんとっくに切り捨てたとマオ。

アタック兄弟、ドン引きです。

悪魔でも友達と肉親はやはり大切なものなのです。

アルマースは、

そんな風に言い張るマオの姿を見ながら、痛々しさを感じていました。

この子は何の頼りもなく、ずっと孤独に生きていたのか、と。

 

そしてアタック兄弟をしばらくボコっていたわけですが、

再びラズベリルの子分達が現れ、

このままではラズベリルが凶育委員会・PTAにより優等生に改造されてしまう。それはもはやラズベリルではない。と改めてマオにラズベリル救出を願います。

さすがに別人と化したラズベリルという単語に危惧を感じるマオでしたが、

素直に「助けに行く」と言うことが出来ません。

アルマースはそれを感じとり、

『気に入らない凶育委員会を潰しに行く』という体裁を提案します。

凶育委員会を破壊する最中に偶然ラズベリルが助かったとして、

それはマオには何の関係もないことではないか、と。

マオはアルマースのその悪魔的とも言える思考を称賛。

一号生筆頭の座は放棄し、凶育委員会のある悶侮省…ラズベリルが捕らえられている場所へ向かうことにします。

アタック兄弟達は、

強大な凶育委員会及び恐ろしいPTAに歯向かうことにしたマオに憧れの念を抱くのでした。

 

突き進んでいくと、

ラズベリルを発見します。

優等生発言を繰り返す彼女を見て、

既に改造されてしまったのか…と落胆するラズベリルの子分達。

マオは迷わずこのラズベリルに斬りかかり、消滅させます。

慌てる子分達とアルマースに、

あれは偽者だと断言するマオ。

いつの間にか周りには複数の優等生ラズベリルが現れます。

確かに偽者かもしれない。

しかしさっき消滅させたラズベリルが100%偽者だったとは言いきれないのではないか?

改造された本物のラズベリルだったかも…とごもっともな懸念を口にする子分達相手に、

マオは「なんとなく違うと思った。ココロがそう感じた」と根拠ゼロの発言をし、

余計に子分達を焦らせます。

別に信じてもらわなくてもいいもん、とにかくこいつら全員倒すもん。とほんのり拗ね気味のマオに対し、

「信じてみる」と返すアルマース。

アルマースは、マオがなにげなく口にした「ココロがそう感じた」という発言に、頑ななマオの心が動いている予感を感じ取っていました。

 

偽ラズベリルの群れを倒して先に進む一同。

アルマースは、どこからともなく、

「良きココロと悪しきココロは表裏一体の混ぜご飯のようなもの」などと言う謎の声を聞きます。混ぜご飯…。

 

果たして最奥に囚われのラズベリルを発見します。

そこには凶育委員長がいましたが、

悪魔に凶育を施すべき立場の癖に、テンプレな悪役台詞しか吐けない低レベルな邪悪度と、

奔放に生きるべき悪魔のココロを改造で変えようとするという下劣な行為に、

マオのイライラは最高潮。

あたかも正義の味方のような熱い口上で以て、凶育委員長にお説教です。

そこへ魚を焼いた香ばしい匂いを漂わせながら、チャンプル先生が乱入。

ラズベリル救出のために侵入していたようです。

自由に生きる悪魔は不良として生きるも自由なのに、それを無理矢理ねじ曲げて管理しようとする凶育委員会に対して、

「コーヒーに塩が入ったとして、慌てて砂糖を入れたりはしないだろう?おぬしのやっていることはまさにそれ。とてつもなくまずい!真の凶育者なら塩味のまま飲み干せーい!」

ん?こいつ一体何を言ってるんだ?ですが、なんとなく勢いで納得してしまうチャンプル先生のお説教が炸裂。

 

凶育委員長は、怒り狂いながらPTAを呼び寄せます。

かつてない強力な敵が相手。

「みんなで力を合わせて戦うんだ!」とラズベリルさんに、

「強火流混沌派厨房拳の真髄を試食コーナー程度に喰らわせてやるぞなもし!!」とチャンプル先生が、

中立勢力で戦いに参加してくれます。

うーん、邪魔ですが、散々囮になってくれたので良しとしましょう。

 

戦闘後、

マオに「お礼を言った方が良い?」と尋ねるラズベリルに、

つい「卵の時の借りはこれで返した」と返答してしまうマオ。

即座に、違う違う!ラズベリルはたまたまここに居ただけで、凶育委員会潰しにきただけだもん!と否定しますが、

なんと律儀な…。プレイヤーは卵の時にラズベリル達が中立勢力で助けてくれたくだりなどすっかり忘れてました。

ラズベリルは「そのうち返す気も起きないような文句無しのボランティアをしてやるよ」と言い去っていきました。ラズベリルさん、かっけー!

残ったチャンプル先生に、貴方はそもそも何しにきたのか?と尋ねると、

「学園をゆがんだ光が覆い始めている。いずれわかる日も来よう」と言い、去っていきました。

 

学園へ帰ってみると、アタック兄弟から、

「一号生筆頭はマオに決まった」と知らされます。

凶育委員会は悪魔の自由を脅かす存在。マオが潰してくれて大喝采

更にはボランティアに勤しみまくるラズベリルに助けられた悪魔はたくさんおり、

不良であるため、表だってではなく、ひそかに彼女を慕っている悪魔もたくさん居た。

即ち、ラズベリルを救ってくれてありがとうというわけで、

一挙両得というやつでした。

アタック兄弟はマオのことをオヤビンと呼ぶと言い出し、

いつしか辺りはオヤビンの大合唱状態。

アルマースは、

「マオにこんなにたくさん友達ができて良かった」と感極まって泣き出す始末。

マオは友達はいらんと念を押しつつも、

みんなに慕われて悪い気はしないと思うのでした。

そんな様子を離れて見るじいやは「悪魔は孤独であるもの。群れて喜ぶなど…。このままではいけません」と一人、危惧を感じるのでした。

 

アルマースの悪魔化が進行し、

『半熟悪魔』となってしまいました。

 

・第四話 勇者アルマース

マオはアルマースの体を隅々まで観察していました。

大丈夫、いかがわしいシーンではありません。『メイドインアビス』のリコがレグの尻に棒を突っ込むような純粋な知的好奇心によるものだとお考えください。

マオの見立てによれば、アルマースの悪魔化はおよそ半分進んだ頃合いですが、

体はあまり変化無しのようです。つまらん。

 

アルマースは、

「変な研究ばかりしてないで、いい加減、ココロを開く方向に進んでもらえないか」と話を切り出しますが、

マオは、

「勇者の力の源の一つ、愛について有益な情報を提供すれば、ココロを開くことを検討してやってもいい」と返します。

マオの研究によれば、

勇者のパワーの7割方は、愛という謎のエネルギーを吸収した結果、発揮されるものだと判明したため、愛の事が知りたいのです。

アルマースがなにかと口にしている姫に一方的に傾けているのもその愛なんだろうから、

愛のメカニズムを教えろ、と迫るマオ。

カニズムとか言われても困るのですが、

とりあえず、

「姫の事を考える時、少なくとも自分の心は開いている。幸せな気分になる」とアルマース。

マオは、「愛を触媒にココロを開き、潜在能力を引き出す仕組みだろうか?」と分析します。触媒…。

アルマースは、

「自分の場合は、恐れ多いけど愛というより恋に近い感情だよ。ボクはヘタレだけど、姫様を思えば力が湧いてくるんだ。だからマオ様も恋をすれば、少なくともココロに変化があるのでは?

と話を締めくくります。

 

マオはその話に啓蒙を得ます。

「恋だと!?それこそ我が求めていた未知なる力だ!ヘタレが実力もかえりみず、魔王に挑みにきてしまうほどの恐るべき威力!我が恋の力を手に入れた暁には、オヤジなどもはや相手にならぬわ!素晴らしいぞ、恋!

明らかに恋を具体的になんなのかよくわかってない感じ満載ですが、

マオは俄然、恋に興味津々。 お年頃ですね。

「恋とは何だ?姫様などという赤の他人に熱中できるのも恋の成せる技なのだろう?恋とは他人を思いのままに操り、服従させる作用がある一種の強力な催眠術か!

と、推論を展開。

なんか微妙に合ってるのが邪悪指数180万の頭脳の成せる業でしょうか。

勝手に興奮して出かけて行ってしまいました。

じいやはこんなこともあろうかと、恋に関係しそうな授業『人を魅了し虜にする授業』とやらを探し出しており、

授業に出るなど本来不良の所業…じいやが嫌がりそうなことですが、

いい加減、さっさと偽勇者の称号を外さなくては、マオの心に何かしらの変異があっても困ると、じいも授業を受ける行為を支持します。

というわけで授業を受けに行こうとするわけですが、

たかが授業を受けに行くのに、なぜか氷の洞窟を通り行くことに。

それが魔界なのです。

 

もちろん、学園一の優等生と名を知られるマオが授業に出ようとする噂は、すぐに学園中に広まります。

そんなのは、学園始まって以来の不祥事であり、凶師達は授業を受けさせたくないので、邪魔をしようとするわけで…。

マオをすっかりオヤビンと慕うアタック兄弟達も、「嘘だ嘘だ!」と押しかけて、必死で止めようとする始末。

…何で授業に出ようとするだけで、こんな大騒動になるんだよ。

 

さて。

そんな氷の洞窟を「遅刻、遅刻!」と美少女転校生が駆けておりました。

通りすがりに居ただけの生屠のちょっとした殺気を感じて、反射的に闇に葬っていく彼女。

こんな調子じゃ友達ができんではないか!なにをやっておるのじゃ、ワシは!」と彼女は、本気で自分自身を諌めておりました。

本当に何をやっているのでしょう…彼女は一体。

そんな彼女を見かけたアルマース、慌てて彼女の元へ駆け寄ろうとします。

先程の流れと同じく、反射で派手に迎撃されてしまうアルマース。

「す、すまぬ…。どうにもワシは根っから凶悪な殺戮マッスィーンでな。許せ」

そんな殺戮マシーンの彼女はサファイアと名乗ります。

邪悪学園に転校してきたんだそうです。

姫とは魔王にさらわれるものと相場は決まっていますが、

彼女は殺られる前に殺るべく魔王退治をすることに決め、

まず悪魔のことを知るためにこの学園に転校してきたのだとか。

 

アルマースが激しく動揺する様子を見て、

彼が長らく口にしていた憧れの姫様ご本人だと気付くマオ。

しかし、彼は自分のことは伏せておいてほしいとマオにお願いします。

悪魔に子分にされているわ、悪魔になりかけだわの姿では情けなく、

とても、『貴方を守ろうと魔王を倒す旅に出たアルマースです』などと自己紹介する気持ちになれなかったのです。

 

マオは、

アルマースの身元を伏せておいてやる代わりに、『永遠に子分でいること』を迫ります。

アルマースは、人間に戻れさえすれば、永遠の子分という約束などどうとでもなる、と悪魔的思考で考え、

適当に応じるのですが、

マオにはその考えを見透かされてしまっていました。

しかもマオの反応からして、なんかほんのりと心を傷つけてしまった模様。

アルマースは悪魔化の影響とはいえ、軽薄な対応をとってしまった事を反省します。

 

なにはともあれ、

このサファイア姫を、アルマースとセットで置いておけば、恋の研究もはかどるとマオは目論み、彼女も子分にしてやることにしました。

『マオが魔王を倒そうと志す者』と知ったサファイアは、マオとは気が合いそうと二人はすぐに意気投合。

アルマースは、そんな様子を見てやきもきするのでした。

 

氷の洞窟を抜け、たどり着いた凶室には、もちろん不良のラズベリルがいました。

凶室にはまだ凶師はいないのですが、とんでもない不良であるラズベリルは自習をしているのです。

マオが授業を受けにきたと知り、慌てるラズベリル。

サファイアは可愛いちびっこ悪魔のラズベリルを見て、

「なんてカワユイ悪魔!」と大興奮。これは仕方ない!事実だから!

ラズベリルは「ちっこくなんかない!ココロはデッカイんだ」と激怒しますが、

なすすべなくサファイアにぬいぐるみのように抱かれるのでした。俗に言うお持ち帰りモードですかね。

 

そして、始まる授業…。

尻を突きだしてくねくねしつつワントゥワントゥ言うらしいです。

あまりのしょうもなさですが、まあ本作の悪魔って大体そういうものなので。

マオはそわそわ興奮しつつ、しばらく忠実に動きを真似たあと、

恋を見切った!これでココロは開いた!と騒ぎだし、

再度ココロ銀行へ向かうことにします。

 

悪魔の心の中に入るなんて面白そう!と物見遊山気分でついてくるサファイア

やはり、マオ本人が許可を出してないのに、普通にサファイアも、ずかずかとマオのココロに入ってくることができます。

一体、マオの許可とはなんなのか。寂しがり屋さんですからね、仕方ないですね。

しかし、マオはそれを、恋によりココロが全開だからだと前向きに捉え、改めて興奮し始めます。

ちょっと尻振ってワントゥワントゥ踊っただけでココロが開いたら世話無しですよ…。

一人興奮するマオをよそに、

アルマースとラズベリルは、

絶対、マオのココロは開いていない」と、既に確信していました。

アルマースの悪魔化が進み、

称号が『悪魔LOVE』に変化しました。

 

ココロ銀行から、マオの心の中へ。

マオは恋のメカニズムのシミュレートに入るので、サファイアに邪魔されたくないので、アルマースにサファイアのお守りを頼みます。

恋のメカニズムのシミュレートとは。

 

サファイアのお守りを頼まれたものの、

悪魔のココロの中に入って、見るもの全てが珍しいサファイアを止めることなど出来るはずもなく、

落ちてるドリルを触ってしまうサファイア

それは眠るマオが、じいやから『魔王にふさわしくなるために』と称して、心と体を弄られているというシーンの記憶でした。実にけしからん!絶許!

マオは「百年殺しはどうした」云々と、ひどくうなされており、

どう解釈してもじいやは暗黒。えげつないシーン。

 

アルマースはそれを見て「じいやは信頼できる人物だと思っていたのに…」と呟きますが、

当のマオ本人は、

時々記憶が無いと思ったら、じいやに人体実験されてたのか。じいやめ、なかなか楽しそうじゃないか」などと他人事のように述べてましたが、

やはり相当に傷ついていたらしく、

「別にじいやのことなど最初から信頼してないし、ずっと怪しい人物だったもん!」と涙目で強がります。

くそかわいそう…。

くだらなさと馬鹿馬鹿しさ全開で突っ走ってきたシナリオが、一気にシリアス方向に舵を切る瞬間。

 

そこへマオの心の中の住人達が現れます。

緑がかったマオの姿をしたそれらは、

お父さんが大好きなマオの心そのもの。

「オヤジオヤジ」とオヤジを呼んでいるのですが、

どうにも悲壮感溢れる声。

なにやらマオの心の傷のようですが…

とりあえず全部叩いてみたものの、一体今のは何だったのか…?

 

マオの心に想いを馳せるアルマース。

もういよいよ時間がない。なんとかマオの心を開いて、勇者の称号を取り戻さなくてはなりません。

馬鹿馬鹿しい方法でなら心を開くことに真面目に取り組むものの、いざ核心に迫ろうとするとマオの心は頑なに閉じてしまう。

マオは悪魔ですから、

ソース派だったマオが、ソース嫌いになってしまったように、

マオにとって、魔王の記憶は心の傷に近いもののようなので、

魔王の記憶に関わる何か重大なものをマオの心の中から見つけて、

それを叩いて、心を変えれば開くかもしれない?と考えます。

そんな横暴な。

 

アルマースは、姫のためになんだってやってやろうと思いますが、

一方で、マオと交わした何気ない約束が心にひっかかっていました。

『永遠に子分でいる。』

アルマースは端から守る気がなく、マオはマオで、どうせ信じていない、嘘の約束でしたが…その約束の行方は。

 

程なくマオの心の中に、魔王の姿を発見します。

魔王に関係するものを探していたら、そのものズバリが登場とは。

なんてタイミングの良いことでしょうか、どうみてもマオにとって重要そう

 

マオの心の中の魔王は「お前のせいだ」とマオを恨み深く執拗に責めます。

いつかマオが言っていた『マオのゲーム機を魔王が壊した』というのが親子の関係がこじれたとされる原因であるなら、

マオが執拗に責められているのはどういうことなのか?

しかもここはマオのココロの中…即ちマオの主観でもあるため、これはおかしい。

異議あり!この証拠と矛盾してます」と証拠品をつきつけるべきシーンです。ナルホドくん呼んできてください。

 

アルマースは一瞬、どういうことだ?とひっかかりますが、

まあ、これこそマオのトラウマそのもの。

これを倒せば、トラウマがなくなるのでは?

心の傷がなくなるのはマオにとっても良いことなのでは?と捉えたアルマースは、

マオに「この魔王を倒そう」と提案し、

共に倒すことにします。

魔王の手との戦いに勝利するも、魔王は消えずに「お前のせいだ」と恨めしく言い続けます。

その魔王は、なぜか電源プラグがあってコンセントから電源を取っていたことが判明。

アルマースがプラグを抜くと、魔王は止まりました。

 

アルマースは、

「これでマオの心の傷は解消され、心も開いたのでは?」とマオに尋ねますが、

マオは「……」と全く応答がありません。

アルマースはマオの様子のおかしさに気付かず、心の大金庫の扉へ。

確かに心の扉は開いており、そこにいた本心は、

「強引に心が開かれた」と述べます。

いそいそと浮かれて勇者の称号を取り戻すアルマース。

本心はその様子を見ながら、

「想定外の出来事だが、これで良いのかもしれない」と、呟くのでした。

アルマースは自称勇者の称号を取り戻してウキウキでしたが、

なんとマオは「ばぶー」としか言えなくなっており、幼児退行してしまっていました。これはけしからん!

 

ただならぬ事態にじいやが慌ててやって来て、アルマースから事情を聞くと、

「それは心の傷というだけでなく、ぼっちゃまという悪魔を形成するうえでなくてはならない大切なものだったのだろう」と推測します。

マオにとって父親の存在は大切な存在だった…心を治さなければ、もはやマオは永遠に「ばぶー」というだけの廃人です。

じいやから「偽とは言え勇者のくせに、自分の利ばかりを追求して、近頃の勇者は質が落ちたものだ」と正論を突きつけられ、

どうしよう…と焦るアルマース。

この時期はマオの称号は『幼児』となります。

ばぶーしか言わないので、もはや幼児どころではないのですが…。

 

早くマオを元に戻さなくては…と思いつつ、

しかし勇者の称号も取り戻したし、まずは姫様を一刻も早くこの魔界から連れ出さねば…などと悩むアルマース。

そこへチャンプル先生が現れます。

「友を見捨てて勇者と名乗れるのか!」

全く、なぜ悪魔の方が正論を述べるのか。

「いやでも姫様の安全が最優先なので…」とほざくアルマースに、

サファイアもおかんむり。

「なにもしゃべれんマオ殿を見捨てるのか!?小さな苦しみも見逃さずに救うのが本物の勇者ではないのか!?

と、ド直球の正論。

というか、サファイアはアルマースが魔界の悪魔などではなく、自国にいた人間のアルマースだと気付いているようです。

 

サファイアは、

「情けないアルマースは置いといて、自分一人でもマオ殿を救ってみせる」と、

さっさとマオのココロの中に行ってしまいました。

自身のあまりの情けなさに再起不能な程に落ち込むアルマースでしたが、

チャンプル先生は「今がチャンスだ」とアルマースの背中を押します。

今まさにあの女子は、アルマースの心が奮い起つのを期待しているのだと述べ、

危険から遠ざけてくれる男ではなく、己を危険から救い出してくれる漢を待っているのだ、と。

アルマースは、チャンプル先生からサファイアの心理を教えて貰ったことで、奮起すると共に、彼に心酔。以後、チャンプル先生のことを『師匠』と呼ぶことにします。

サファイアの後を追うと、共にマオの心の中を行くことにしました。

ばぶーマオもついてきます…というか主人公ですし、ついてきてくれなきゃ私が気絶してしまう。

 

アルマースはサファイアと語らいながら進みます。

サファイアは、「魔界は結構居心地が良い」と話し始めます。

悪魔達は自分を姫様だと遠ざけたりしないし、

姫が騎士より強かろうが、可愛げなかろうが誰も文句を言わず、気楽なのだと。

「悪魔は血も涙もない生き物ですよ!」とアルマースが返しますが、

「なら自分も悪魔かもしれない」とサファイア

彼女は、

生まれてこのかた泣いたことがなく、親や大切なものが死んだ時はおろか、

サファイア姫のため魔王を倒しに行き帰らぬひととなった勇者たちの事を思っても、泣けなかったのだと語ります。

こんなひどい人間が死んだって、誰も涙を流すまい。

だから自分で魔王を倒すことを決めて、魔界に乗り込んできたのだと明かすサファイア

サファイアの辛い胸中を知り、

アルマースは、ただ姫様と直に会って浮かれるばかりで、まともに彼女自身と向き合ってこなかったことに気付きます。

 

複雑怪奇な悪魔のココロの中。

やはり道中の心の住人達は「元に戻させない」と言い、妨害が出ます。

ばぶーマオは、サファイアに向かって「ばぶー」と言い、

サファイアは「おお、そうか。こいつらは倒しても良いようじゃ」と、アルマースに告げます。

「えっ、マオの言いたいことがわかるの?」と驚くアルマースに、

「倒す方が楽で良いなと思って」と悪魔ばりにむちゃくちゃなサファイアさすがごんぶとな姫様だぜ!

 

そんな感じで、魔王の電源プラグが刺さっていたコンセントまでたどり着くアルマース達。

しかしそれを阻止せんと現れたのは、

マオの心の一部。その名も濃厚なマオ

なぜかテンション高い片言キャラで、

キャラが濃厚なマオということらしい。

マオの心の傷を元に戻そうとする行為は、要するにせっかく消えた心の傷を再び作るということ。

 

濃厚なマオは、

「傷は痛い!痛いのが好きなのは特別な人だけだ!」と、イロモノ系な濃厚キャラの癖に正論を述べます。

確かに…と、迷うアルマース…おいおい。

そこへラズベリルが登場。

「マオは苦しみから逃げ出す男じゃない。心の分身の癖にそんな事も知らないのか」とお説教です。

それは宿敵と書いてともと呼ぶ関係であるラズベリルだから確信できること。

アルマースは、

そうだそうだ。マオがこのままで良いと思うはずない!と気を取り直します。

「マオは誰よりもイバってて、ワガママで、ボクを不幸にして、妙な研究に興奮するんだ!こんなの、本当のマオじゃない!!」

…ほとんどただの悪口ですが。

 

ラズベリルは、マオの危機に、初めて授業をサボってまできてくれました

これで皆勤賞はなくなってしまいましたが、ライバルのピンチなので、仕方ないのです。

しかしチャンプル先生がカレーの匂いをさせながら現れ、

「心配するな。ラズベリルなら学園始まって以来の卒業生になってもらうことになった」

と、謎のコメントと共に、そのまま卒業式が執り行われます。

入学して数ヶ月で単位を満たしてしまったらしい。

…ここは無法地帯ですか…?

しかし卒業したことにより、

ラズベリルは授業も門限もなく人助け出来るようになりました!

この一連の流れ、全く意味わかりませんが、マジで最高なシーンですね。

いつかこの日のためにと、入念に準備していたラズベリル達の答辞が素晴らしい。

これにてラズベリルさんと子分達が晴れて仲間に加わります。

 

濃厚なマオを倒し、さあ、プラグをコンセントへ…。

その前に、アルマースは心の大金庫へと向かい、

「勇者の称号を返却する」と、マオの本心に告げます。

無理矢理ではなく、ちゃんとした形でマオの心を開いてみせる。そうでなくては、自称であっても勇者とは名乗れない

「ぐずぐずしていればアルマースは悪魔になってしまう」と、マオの本心がアルマースを揺さぶりますが、

アルマースは、自分がまず勇気を見せなければ、マオはきっと心を開いてはくれないだろう。

マオに本当の勇者のココロを示すべく、

「完全に悪魔になってしまう前に、本物の勇者になってみせる!」と宣言します。

それを聞いていたサファイアやラズベリル達は、アルマースの決心を支持します。

アルマースが勇者になるのを手助けすることに決めました。

 

ちょうど物語の折り返し地点なので、

ひとまず区切ります。