ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。注釈無くネタバレもありますので、ご注意下さい。

Chaos;Head NoaH その2(PS3・2012)

前回は七章までです。

がんがんはしょってますが、それでも長いですね!

頑張ってはしょり続けます。

 

・第八章 『Ir2』

フリージアで判は優愛と会っていました。

優愛は『集団ダイブ』の被害者、楠美愛の双子の姉。

でも楠美愛の遺族の反応はなにかおかしい。

両親は美愛が死んだことを聞かされても「うちには最初から美愛なんて居ない。優愛は一人っ子だった」と主張していたというのです。

優愛は、最初は両親も美愛が死んだと聞かされ泣いていたのだが、次の日にはもう居なかったものとして振る舞っていたと明かし、

美愛は、優愛の為にいつも大人に嫌われるような子供らしくない態度をとっていたため、元々あまり可愛がられてなかったことも関係しているのかもしれないと話します。

理由はどうあれ、両親からも忘れ去られてしまった大切な妹の死を悼み、優愛は独自でニュージェネ事件を調べて、拓巳を追っていたのでした。

判が話を聞いていると、電話がかかってきて、

7番目の事件『DQNパズル』が起きたと知らせが入ります。

被害者は3人の若者。友人同士。

全員、体の上半身と下半身を分けるように引きちぎられるように切断されていて、

それぞれ別々に上半身と下半身を入れ替えて、テグスで縫いつけられていた。

額にはそれぞれD、Q、Nと読める傷がつけられていた。

拓巳は例によってグリムからその事件の報道を見るよう促され、見て絶句します。

三人の被害者は、つい昨日拓巳に絡んできた三人だったのです。

あやせは飛び降りの後ずっと、経過観察のため、総合病院の精神科に入院していました。

体に傷はほとんどありませんでしたが、ずっと鈍い頭痛に悩まされている彼女は、

忌まわしい過去を思い出していました。

以前いたアークハートメディカル会で彼女は拷問を受けていました。

全面の壁に鏡が張られた暗い部屋、そこの真ん中に椅子に座らされ、彼女は身じろぎ出来ず拘束されていました。

頭にはたくさんのコードが付いたヘッドギアを被らされています。

顔を上へ向けて固定された彼女の額には、上から、正確に5秒間隔で水滴が落とされていました。

よく発狂すると言われている拷問ですね。

彼女は常軌を逸した表情でひたすら「殺してくれ」と泣き叫んでいました…。

拓巳は、「その目誰の目を産み出した少年が一番特別」だと梢がホームレスから聞いた話を思い出して、

昔自分が書いた作文を引っ張り出します。

内容は幼少の拓巳の文章が散漫過ぎて、

大人の拓巳がタイムマシーンに乗ってやってきて邂逅したとか、『彼が時折感じる、何かの視線に対して恐怖心があり、その視線に対して、その目誰の目という名前を付けた』という感じで、

拓巳が特殊な体験をしている事が判るものの、決定的な何かが読み取れるわけではありません。

ふと作文用紙を裏返してみると、

象徴的なイラストと、「Ir2」の文字が目に入ります。

最初の頃、将軍がチャットで、

Ir2の公式に触れていた事を思い出した拓巳は、

やはり将軍が自分をターゲットにしていることを感じるのでした。

一方、フリージアでは、優愛が調べたものを判と百瀬が見せてもらい、よく調べたね、と言っていました。

優愛は、判に拓巳が犯人ということで警察も調べているのか尋ねますが、

判は他の事件はまだよく判らないが、『張り付け』に関しては拓巳はシロであると結論付けられている、と回答。

犯行に使用された杭に拓巳以外の人物の指紋がベッタリと付いていたのだそうです。

もっとも判は、GEレートだのなんだの、捜査の本筋から外れた捜査を一人でしすぎていたせいで、捜査本部から外されてしまったらしく、

今後の捜査方針については判らないようですが…何やってんだこの人。

で、判が優愛に聞きたい話は、そういう拓巳犯人トークではなくて、『剣を出す手品』の話。

セナが、最近ディソードを実体化させて、ポーターを壊して回っているので、どうやらそれを調べているようです。

優愛は、拓巳を追いかけ回した際に、あやせが剣を取り出した上、二人に分身したのを目撃したと証言します。

あやせにしろ、セナにしろ、

判は拓巳の周りにいる者達に不思議な力があるらしいこと、現実離れしたことが起こっていることは事実だと話すのでした。

三住に誘われて、あやせのお見舞いに来た拓巳。梨深も一緒に来ていましたが、トイレに行くと行ったまま彼女と離れたまま、あやせの病室に向かいましたが、

精神科の病室にあやせは居らず、

仕方なくあやせか梨深を探して、廊下をさ迷っていると、

突然、真っ黒な壁で強引に塞がれている区画を目の当たりにして、得体の知れない恐怖に襲われる拓巳。

ナースステーションで葉月を見かけて声をかけようとしますが、彼女はクリップボードの紙に何かを書き付けながら「神光の救いあれ」とひたすら連呼。

やがて彼女はナースコール対応に行ってしまいます…彼女が残したクリップボードには、

いつかグリムが送ってきた、張り付けの死体を描写したイラストが描かれていました…へたくそ過ぎてその時は笑って済ませたものでしたが…。

グリムは葉月だったのでしょうか。

確かにグリムは、ニュージェネ宣伝課長かと思いたくなるほど拓巳にニュージェネ事件について知らせてきてましたが…。

セナと梢は、留守の拓巳のベースに不法侵入していました。

そこに置いてあった、その目誰の目の作文…Ir2を目の当たりにして、セナはやはり拓巳がこれを産み出した張本人だったと呟き、歯噛みするのでした。

病院では、あやせと梨深が言い争っているような雰囲気をしているところを三住が発見します。彼らが見ている場所は遠くて、あやせ達には気付かれていないようです。

やがて、あやせは梨深にビンタをしてその場から立ち去ります。驚く拓巳と三住でしたが、病室に戻るあやせと出くわすと、あやせは拓巳に悲しげな微笑みを浮かべ、彼を病室へ招き入れます。

あなたはグラジオールの黒騎士であり、今経験している苦しみはすべて神罰。早くディソードを見つけろ、と。彼女は昔から精神的に問題をを抱えており、いろいろやらかしていたら、

施設に入れられてしまった。そして、その施設はある日、職員が一斉に代わり、その時から精神的苦痛を苛む拷問が始まった。

それを乗り越えた時、ディソードをその手に掴んだ、そうです。

彼女の神託を聞いた後、病院のロビーで梨深と再会。するとテレビから速報が入ってきます。

ニュージェネ犯人逮捕。

張り付け事件の実行犯が捕まっていく姿が流れました。殺したことは認めているその犯人ですが、ゾンビだから張り付けにして動きを止めた、などと明らかに意味不明な供述をしており、実行犯として利用されたのは確実そうです。

梨深は、これで安心だと拓巳に言いますが、

拓巳はどこか釈然としないものを感じていました。

判と優愛はゲロカエルんショップに来ていました。店は閑散としています。優愛によれば週末に新作が発売され、その時はとても混雑し、行列が出来るのだと。週末だけ。GEレートと関係しはしないか。

二人は、ゲロカエルんが運び込まれる現場を目撃。箱には『有限会社シンコー』と書かれていました。

ベースに戻る拓巳と梨深。

セナが激昂していて拓巳に襲いかかってきます。Ir2を産み出したのはお前か、と。

リアルブートしているセナのディソード。

その時、2人の間に梨深が立ち塞がります。

彼女の手には翼のような双剣が握られており、彼女がギガロマニアックスであることを物語っていました。

セナに拓巳を追い詰めるな、と警告を発する梨深。

拓巳が覚醒してしまえば、もっと悲惨な事になる、と梨深は言い、

セナはその前に殺してみせる、と言いますが、梨深はあなたには無理だ、と悲しく返します。

たぶんそんな話をあやせにもして、だからあやせからビンタを食らっていたのでしょう。

セナは梨深の隙を付き、拓巳を殺そうとしますが、その目の端に、ホームレスの男を目撃し、そっちに斬りかかります。

その男はセナの父・波多野。

セナを捨て、セナの母を何らかの実験対象としてしまった者。セナが殺したくてたまらない相手。

彼に剣を突き立てますが、彼に抱き締められ動揺するセナ。

それはセナが望んだ妄想だと、梨深。幻でした。

セナはそのまま屋上から今にも落ちそうになり…その腕を梨深が掴み、

辛い思いをさせてごめん、と謝ります。

セナは子供のように泣いていました。

拓巳は梨深が何かをしたことだけを把握し、成り行きを呆気にとられて見ているばかりでした。

セナは泣きながら、拓巳に言います。

お前が産み出したもののせいで、私の家族はめちゃくちゃになり、そして世界を滅ぼそうとしているのだと。

梨深は、

そんなセナに対して、拓巳に何を言っても、彼は何も知らないから無駄だと、端的に述べます。

野呂瀬は、例によってお偉方にノアⅡについて話していました。

子供の落書きから見付かった公式『Ir2』。これがノアⅡには組み込まれており、これのおかげでノアⅡは神に匹敵する能力を得たのだと。なんでかは説明されましたがよく判らないので割愛。

ギガロマニアックスのサンプルも、まあまあ集まったので稼働も可能。

その前に、サードメルトを行いたいと。

以前の渋谷地震…1回目の震度3、2回目の震度5とは比べ物にならない規模であり、5000人ほど死者が出るだろう、と。

セナは何も判っていない拓巳に愕然としつつも、この公式が産まれた瞬間、世界は分岐したのだと教えてくれます。

この公式は、想像上の存在だった沈黙の兵器を現実のものとしたと言います。

思考盗撮、視覚投影、五感制御。そういったことが出来る装置を現実のものとし、

この忌々しい力は、一部の上位層に独占され、世界の大多数の人々は家畜同然の存在となるだろうと。

セナの母は、父親の手により人体実験にかけられました。

父親は科学者で、Ir2を解読した者。

崇拝する教祖のため、望んで妻を実験台としたのです。

セナが高校生になる少し前、

セナの母は、セナの妹にあたるマナを出産しました。

セナは天成神光会の施設に預かられ、その実験は行われました。

セナの母は三方を大きな鏡に囲まれ、一方は緑溢れる風景が見える寝室がある素敵な家にマナと二人で住んでいると思い込んでいましたが、

本当は、三方を鏡に囲まれ、一方は研究者が覗くためのマジックミラーが張られた部屋に閉じ込められていたのです。

そこでノアⅡのプロトタイプを起動させ、

セナの母とマナの脳波や人体の反応を見るという実験でした。

もちろんセナの父は、二人の身に異常があれば実験を止めるつもりだったようですが、

はじめてすぐマナが死にました。死因は不明。

悲嘆にくれた父は実験を止めようとしましたが、彼の雇い主である野呂瀬はそれを許しませんでした。

興味深い、と。

セナの母はマナが死んだと気付かずに、赤子の死体が生きているかのように振る舞っていたのです。

彼女の耳には赤子の泣き声が聞こえていて、死骸を抱き締めて離そうとしませんでした。

まるで泣いている我が子をあやしているかのように。

ノアⅡの性能を見るのに最適な状況。そして妻は幸せな夢を見ている…セナの父は実験を続けざるをえず…またそれを望むようになっていました。

2年程そういう実験が続き…その生活は雇い主の言葉により、突然終わりを告げました。

データは充分に取れた。この実験はもう必要ないと。

セナの父はそれに抵抗し、裏切り者としてプロジェクトから外され…

実験の終わりを、温情の名のもとに、縛り付けた状態で見せられることになります。

そこにはなぜかセナも同席させられていました。

セナは状況が判らず父親に事情説明を求めますが、父親には後ろめたくて何も答えられません。

2年もの長い間、『良き隣人』として実験に立ち会っていた2名の女性スタッフは、

腐敗臭に耐えきれず嘔吐したり、「明日もよろしくね」と、何も知らずに二人に声をかけるセナの母の姿に涙したりしています。

そして装置は止められ、セナの母は、自分が長らくマナの死骸を抱いていた事に気付き、

心が完全に壊れてしまいました。

発狂し、苦しみ悶え、激しい自傷行為の果てに死んでゆく母の姿をセナは目の当たりにしていました。

すべてを見届けた後、セナは職員にいずこかへ連れていかれ、

父はただ「すまない」と呟くことしか出来ませんでした。

拓巳は、実家に帰ろうとしていました。

いい加減、七海に会って彼女の無事を確かめたい…。

知っている道筋をたどり、家路を急ぎます。

ついてきた梨深が、やめた方が良いと彼を止めようとします。

彼にギガロマニアックスとして目覚めて欲しくない一心で彼のそばに現れ、そばに居た彼女は、拓巳に優しく言います。

ベースに帰ろう、と。

拓巳はこれ以上、中途半端なのは駄目だ、と、意を決して家に向かいます。

そこにはなぜか拓巳の家はなく、梨深は、この世界に拓巳が帰る場所なんてないのだと悲しく言います。

将軍は、精神病棟の廊下を車椅子で進んでいました。

勤務している看護師に彼を視認できる者はなく、彼は黒い壁の向こうへ消えていきます。

そこには病室が1つあり、

表札には『西條拓巳』と書かれていました。

 

・第九章『giga-lo-maniac』

判と優愛が電車に乗っています。

たぶんゲロカエルんショップに行った帰りだと思うのですが、

バーンバーンと執拗に子供が判に向かって言ってきたり、

ホームのアナウンスが半蔵門をバンゴウモンと言い間違えたり、

判に対して何らかの精神攻撃でも始まっているかのようなムードが漂っています。

判も優愛に「不特定多数の人間にストーカーされている感覚…嫌がらせをされているような感覚がある」とこぼしています。

ジョジョの敵スタンド攻撃が始まりだしたかのような「何か…奇妙だ…」というような感覚でしょうか。

しかし、ここ最近は「手を引け」という直接的な脅迫電話がかかってきている、と判。

…刑事にはよくあることだと判は言いますが、手を引いた方が良いと思いますよ…。

拓巳は自分の家があるはずの場所で、淡々と梨深に真相を告げられていました。

貴方は妄想の存在であり、ここに家があるだとか、小学校は七海と手を繋いで登校したとか、そういう作られた記憶が脳内にあるだけなのだと。

拓巳が目撃したと思い込んでいる、張り付けの凄惨な事件現場に佇んでいた血塗れの梨深。

あれも拓巳の妄想の産物だったと梨深は言います…妄想がシンクロして混ざりあった事であんなシーンになってしまっていたのだと。

そして梨深は、

拓巳に「もう妄想はしないで」と強く警告します。これ以上妄想をするなら拓巳を消さなくてはならなくなる、と。

妄想をすればするほど、本物の拓巳の命が削られていくのだと。

拓巳はギガロマニアックスの妄想で1年半前…つまり高校入学時に、その年齢で生まれたと梨深は明かし、

梨深と出会ったのはやはり張り付けの現場。

本当は普通に居ただけだったのでしょうけど、拓巳が変な妄想をしていたせいであんなおぞましい姿になっていた、ということでしょうか。

じゃあやっぱり、梨深が突然クラスに現れてたのも、拓巳の認識間違いではなくて、梨深の能力でクラスメートの記憶を書き換えて馴染んでたということですね。

誰が自分の存在を妄想したのか?尋ねると、

「ニシジョウタクミ」だと返す梨深。

理解が追い付かず、とりあえず梨深はやっぱり悪魔女だったのだと拓巳は狼狽しつつも、

じゃあ七海も妄想の存在なのか?と尋ねてみると、

もちろん実在してると彼女は言い、更には自分が拓巳を守ることに尽力し過ぎた結果、七海が狙われる可能性に気付かず、あの時七海が誘拐されてしまったと梨深は悔しそうに言います。

そして、梨深の口ぶりでは未だに七海は誘拐犯の手の内で助かっていない様子。

もろもろ決着を付けに行くと彼女は言います。

やっぱり…七海、助かってなかったんだ…まあ、ぼちぼちおかしい気はしてましたけど…。

梨深は、妄想さえしなければ拓巳はあそこに居ていいから、また戻ってきたら楽しい話をしようね、と笑顔で言い…

すぐに涙をこぼして慌てて走って行ってしまいました。

拓巳は、ショックで茫然自失となり、へたりこんでしまいます。

判は優愛と百瀬の所へ。

シンコーについて移動中に調べておいてもらっており、どうだったか尋ねると、

優愛を帰そうとする百瀬。ヤバい案件確定です。

優愛は、美愛の死の真相を知るためだから、何事も覚悟は出来ている、と引き下がらず、

百瀬も根負けして聞かせることになります。

シンコーは希グループに吸収合併された子会社でした。

ゲロカエルんだけでなく、すべての商品は週末に売り出し、

GEレートの影響でいずれも爆売れヒット。

GEレートがいじられ始めた時期はシンコーが吸収合併された時期と一致。

シンコーはあくまで小さな会社であり、GEレート変動などと大がかりな事は出来そうもないため、希グループが怪しい。

とはいえ、シンコーがただの子会社とも言えないのは、

設立当初から関わっていた人物に猪鼻なる人物が浮上したことです。

猪鼻は明和党の重鎮。

いろいろ繋がってきました。

今度は、判がいわくつきの学生達の話を始めます。

西條拓巳は、AH東京総合病院に10歳で入院し、2年程で記録は途切れてしまい、なぜか彼の退院記録はない。

セナは天神寮という天成神光会が運営していた更生施設に入所させられていたが、

その施設は少し前までアークハートメディカル会だった。アークハートメディカル会が無くなった後そこに勤めていた精神科医はすべてAH東京総合病院に移された。

梢は転校してくる前、同級生三人の腕を切り落とした犯人だと目されていたが、凶器が存在しなかったため、無罪放免となった。梢の父親は希グループの社員であった。

そんな話をしていると、また判に「手を引け」と電話がかかってきます。

いつもはそれだけで切れるのですが、今回はその後に相手が諏訪に替わり「捕まってしまった」と続きました。

どうやらAH東京総合病院に居るらしい。

判は様子を見に行くと言い、出かけていきました。

拓巳は、携帯に登録された番号を見ていました。

自分が作られた存在ではなく、本物だと証明してくれる人はいないのか…。

三住に電話をかけると、彼はいつもの調子で話し出し、拓巳は一瞬ホッとしますが、

ふと三住は、「ここ最近急に拓巳と親しくなったけど、なんで?」って彼女に聞かれたんだけど…確かに拓巳は自分が本来積極的に関わるはずのない相手だと思う…何でだっけ?

などと言い出し、拓巳は電話を切ります。

続いて、家に電話をかけます…しかし、「現在使われていません」と。

これは七海が登録してくれたものだから、合っているはずなのに…。

絶望した拓巳は自殺しようと車道に飛び出しますが、車は急ブレーキ。運転手が激怒しています。

「なんでひき殺してくれないんだ」と悲嘆する拓巳…あんた運転手の迷惑考えてよ…人ひき殺しでもしたら人生が狂っちゃうんだよ…。

梨深は、『ナナちゃん』と登録した相手に電話をかけます…これから七海を助けに行くと。

七海がどこに囚われているか見当はついている。かつて自分も同じ境遇にあったから。

そして梨深は、拓巳との時間は楽しかった、と思っていると語り始めます。

情けない男の子だけど、彼との妄想まみれの時間は楽しくて、もっと一緒に居たかったと思っている、と。

それだけ言うと梨深は「大丈夫。あなたは何も心配しないで。タクミ」と言い、電話を切るのでした。

判は夜のAH東京総合病院に来ていました。

まだ消灯前のはずなのに、電気はほとんど点いておらず人気もない。

靴音に誘われるように屋上に向かう判。

そして彼は銃声を耳にします。胸元にはぬるりとした生暖かい血の感触。

彼の耳に「手を引けと言ったのに」と男のこえが聞こえてきます。

それは後輩の諏訪でした。

「先輩に神光の救いあれ」諏訪はそう言って判にとどめを刺すのでした。

優愛は判に帰れと言われましたが、病院の入り口から離れられないでいました。

すると目の前に美愛が現れます。

美愛は自動ドアを開け、確かに実在しているように見えます…彼女の後を追いかけていくと、

判とは違う屋上へ出ました。

美愛から、「本当はあなたが美愛で、わたしが優愛だった」と言われます。

美愛は、わざと両親から疎まれる振る舞いをして、優愛に両親の愛を譲った。

でも本当は優愛が妬ましくて疎ましくて仕方なかった。

だから、殺人の依頼を出して、優愛を殺してもらい、それは集団ダイブ事件となりました。

そしてその後、優愛になりすましているのだと。

優愛は違う!私は優愛だと叫びますが、根拠は?と尋ねられぐうの音も出ません。

更に、拓巳について調べていた時に出た多重人格だの妄想だの夢遊病だの…全部自分の事だろうと言われ、彼女は激しく動揺します。

そして美愛から、自分と痛みを共有するため飛び降りて死ねと言われ、

彼女が洗脳されたように飛び降りそうになりますが、

その時、銃声がとどろき、彼女は正気に返ります。

今度は優愛の首を締め、直接的に殺そうとしてくる美愛。

優愛の中に、このまま死んでも良いという諦めと、死にたくないという本能がせめぎあい、

彼女の目にはおぼろげな剣が見えていました。

手を伸ばしても届かないはずの遠さにある剣が…優愛の手に届きます。

彼女は剣を掴んでいました。

みんなのディソード覚醒イベントは敵が仕掛けてきているもので、

梢は集団ストーカーの果て。

あやせは拷問の果て。

という感じで、今回は優愛が覚醒させられました。

今のところ、拓巳だけが失敗して、星来と一緒にさっさと家に帰ったわけですね。さすがですね。

優愛ははっきりと自分が優愛だと確信していました。

美愛の死の真相を知りたがったのも、美愛が自分へのあてつけで死んだのか?と感じ、その疑念を払いたかったからだと。

優愛がディソードで美愛を一閃すると、

彼女はリュックを背負った小汚ない男…ポーターに変貌しました。

そこへあやせが現れ、ディソードでリュックに一撃。男は倒れてしまいました。

あやせは優愛もグラジオールの黒騎士だったのですね、と声をかけ微笑みます…逃げて優愛、すごい電波少女だよ!

拓巳はひたすら自殺未遂だの自己否定だのぐだぐだしてるのでざっくり割愛します。

ええと、簡単に言えば、車にひいて貰えなかった後、自殺未遂してたが失敗して、

すると突然、七海がベースにやって来て、おにぃに貰ったバングル失くしちゃった…と泣いていますが、

七海に「僕を殺してくれ」と言ったあと、

それを断られたので、後はひたすら「僕は妄想じゃない」と呟きながら、

この七海も妄想で、僕も作られた存在なんだなどと言っています。

でも七海が、「そんなはずないよ、私は子供の頃からずっと一緒だったよ」と言ってくれたので、途端に元気になり、この七海なら僕を救ってくれる。この七海が本物なら僕も本物で救われる。と言い、七海に手を伸ばします…抱き締めようとした七海は、光に包まれてはかなく消えてしまいました。

拓巳は絶望して絶叫します…こいつまだこんなことやってるのか…。

梨深は1人、リアルブートしたディソードを携え、ノアⅡの前に居ました。

本当はこの場所に誰かが一緒に居てくれたなら…と心細い思いをしながら、勇気を振り絞っています。

そこへ野呂瀬が現れ、梨深に声をかけます。

野呂瀬の声を聞いただけで、自分が受けた仕打ちが過り、恐怖で震える梨深…可哀想。

その場には野呂瀬と、磔状態で囚われた七海。

七海は右手に血の滲んだ包帯を巻き、ひどく青ざめた顔をしており、あまりにも無惨な姿でした。

やはり七海は助かっただの、拓巳の所に訪問した七海だのは妄想だったんですね。

彼女はバングルが無いと泣いており、弱々しく探していましたが、やがて「梨深さんが取ったの?そんな…ひどいよ」と悲しげに言います…明らかに何かよからぬ事を野呂瀬にされている。

右手からは血が滴っており、一刻も早くちゃんとした手当てが必要なのは明白です。

そして七海は梨深に「バングルを返してよ」と強く言い、いつの間にか彼女は十字架状のディソードを抱いていました。

梨深は七海がギガロマニアックスだと知ってたのか、と野呂瀬を精一杯睨みます。本当は怖くて仕方ないのに頑張るビシィさん。

野呂瀬は、既にギガロマニアックスを覚醒させるマニュアルは確立されており、梨深の時のように苦労はしていないと笑います。

梨深の頃は覚醒を促すために、躊躇なく、それはそれはおぞましい実験をされた事が伺えます…七海にも拷問のような苦痛を与え続けていたのは間違いないでしょうが、効率的になってる分、いくらかマシだったと言ってるのでしょうね…。

もっとも西條拓巳にはそのマニュアルも通じなかったと野呂瀬。イレギュラーな化け物だから扱いが難しい、と彼は言いますが、

あれは化け物だから、というより、度を越したヘタレだから、じゃないですか?

野呂瀬は、七海はもう用済みだから連れて帰って良いと言います。

梨深は、七海に手を差し伸べます。右手首はあの時、梨深が回収して、今は『将軍』が保管しています…確かにあそこなら安全か。

しかし七海は梨深がバングルを持っていったという妄想にとりつかれており、彼女を拒絶。

突然、照明が消え、辺りは真っ暗闇になります。

梨深は昔の嫌な記憶を思い起こしていました。

彼女は気が付いた時には監禁され、拷問を受けていました。

身体的な苦痛と精神的な苦痛と。どちらも受けていましたが、精神的な苦痛の方が耐えがたいと彼女は感じていました。

彼女には拷問を受ける前の記憶がないというより、知りませんでした。

それは元々梨深の体に宿っていた人格が、あまりの苦行から逃れたくて、妄想の中で自殺したからかも、と彼女は思っていました…たぶんそのとおりなのでしょう。

そして、それは何回も繰り返されていたのかもしれませんが、梨深には認識出来ません。名前さえ…毎回違っていたのかも。

梨深のそばで暗闇の中から気配を感じ、近付くと横たわっている梨深の死体。

彼女は「あなたは何番目?」と呟き、

そして現実の彼女は無力化してしまいました。

眼球は激しく痙攣し、涙がとめどなく流れる。

座り込んで彼女は…顔を覆ってしまいました。

もう立ち上がれません…彼女では七海を救えませんでした。

吉野さんの発狂声をひとしきり聞かされたあと、拓巳は星来から「外に出れば殺して貰えるよ」と言われ、外に出ました。

何かの音が先導するように拓巳を誘い、

やがて彼はスクランブル交差点の中にいました。

そこは恐ろしい程に人が密集していて、騒ぎになっていました。

人々は一様に携帯のカメラを拓巳に向けています。

マスコミもいて、拓巳はマスコミの問いかけに適当に答えて、早く殺してよ、と呟きます。

堰を切ったように群衆が罵倒しながら、拓巳に襲いかかりますが、死ぬ程の痛みではありません。星来がどっかに行ってしまい、みんなに踏まれているのか、助けを求める声を上げ…そして、彼女の体は潰れてしまいました。

もう誰も味方はいない、絶望する拓巳…こいつ何回絶望すれば気が済むんですか。

その時、将軍の声が聞こえます…ここで死んでは駄目だ、ディソードを手に入れるんだ、と。

あの時、オーフロントに呼び出し、マスコミの前でディソードを手に入れさせようとしたのは僕じゃないと『将軍』は言い、

あの時の騒ぎも今回もあいつらの仕業だと言います。

すべての黒幕。己の利益のためだけに混乱を起こし、利用しているものたち。それを止められるのは拓巳だけだと将軍は言い、

だからディソードを手に入れろ、と。

この暴動のような騒ぎは渋谷のGEレートが有り得ないくらい上昇させられて引き起こされた現象であり、

無差別人体実験が行われているのだそうです。

彼らは一様に興奮して、殺し合いを始めます…別に拓巳だけがこの騒ぎの主役というわけではなかったのですね。

そして、その場に『将軍』が現れます。

僕は君だ、と。

拓巳は全てを悟ります。

拓巳を妄想して産み出した、そしてずっと拓巳が感じていた視線の正体。

将軍は「西條拓巳」と名乗ります。

彼は拓巳と同様に17歳だと言いますが、見た目は車椅子に乗った小さな老人です…拓巳は絶句します。

だけど彼が言っていることは真実だと受け止めています。

将軍は、このままだとノアⅡに世界が支配されてしまう、と言い、だから拓巳に託したと言います。

将軍がIr2を妄想してしまった時に、世界はノアⅡに支配される世界へと分岐してしまった…全部僕のせいなのだ、と彼は言い、

止めようとしたけど、将軍はご覧の姿で満足に動くこともままならない。

それで西條拓巳を産み出したのだと。

拓巳は、自分が将軍の妄想の産物である事は受け止めましたが、

そんなのはやりたくない、と断ります。

世界の命運は君にかかっている、と将軍は静かに促しますが、

そんなの梨深に頼めば良いじゃないかと言います。『知り合い』なんだろ、と彼は言い、

恋人なんだろとは言えなくて、自分の梨深に対する気持ちの大きさに気付きます。

拓巳はオリジナルの彼が、梨深と親しくしていたのかと考え、嫉妬している事に気付き、なんて身の程知らずなんだ、と自己嫌悪します。

将軍は、梨深は七海を助けに行って逆に捕まったのだと伝えます。

将軍は、拓巳に「梨深が僕を助けようとしてくれた理由…君も知っているはず」と述べ、

拓巳は青空に浮かぶ梨深の姿を思い浮かべました。

それは将軍と、拷問に苦しみ続け真っ暗闇に沈んでいた梨深の妄想がシンクロして出来た二人の心の中に出来た青空でした。

ずっと絶望しては心を殺してきた梨深は、真っ暗闇しか知らず、青空を見たのは初めてでした。

将軍に妄想シンクロしてもらい、初めて見た美しい青空…梨深が望めばそれはどこにでもあると彼は言い、梨深は望んで良いの?と尋ねます。

そして将軍はやり方を教えます…。

それから何ヵ月かして、現実の梨深が将軍の病室を訪ねてきます。

彼女と将軍は同じ病院にギガロマニアックスの能力者として閉じ込められている者達同士でした。

彼女は覚醒したのでデータが取れ、用済みとなったようで外に出して貰えたようです。

将軍が見せてくれた綺麗な青空。

そしてまだ見ぬ本物の空を見たいと思い、頑張ったのだと梨深は言い、あなたに救われたのだと彼女は言います。

だから今度はあなたの力になりたいと。

それが梨深が将軍を助けようとした理由。

梨深は野呂瀬の所に乗り込む前、将軍に電話をかけました。

拓巳は情けなくてどうしようもない男の子だけど、一緒にいて楽しかった。

体が妄想で作られた拓巳と、

心が妄想で作られた梨深。いつの間にか感情移入してしまっていたのかも知れない、と彼女は言い、だから消さなくちゃと思っても消せなかったし、彼には普通に生活してほしいと思ったと。

拓巳の前に梨深が現れたのは、彼を監視して覚醒させないためでした。

覚醒したら本体の将軍の体に負担がかかってしまうから。元々彼の寿命はあとわずかです…もたないのは明らかです。

だけど拓巳に情が移ってしまい、殺せなくなった梨深は、せめて普通に生きてほしいと思うようになったようです。

将軍は、拓巳にはノアⅡ破壊のため覚醒してもらいたい、と言いますが、

梨深は、拓巳もタクも助けたい。私がノアⅡはなんとかする、と言って七海とノアⅡの元に彼女は赴いたのです。

拓巳は梨深のこれまでの行動を振り返ります。

梨深はいつも自分に優しくしてくれた。

いつも味方で居てくれて、彼女は思い出を作ってくれて、ぬくもりを教えてくれた。

拓巳は自分は梨深が好きなのだと自覚して、

妄想のくせに、と自嘲しますが、

それでも梨深のために何かをしたい、と強く願います。

世界を救って欲しいという将軍に拓巳は強く否定します。

「僕は、梨深を助ける」

お?

おお?

やっ…やっと主人公覚醒来たか?

長かったなあ…。

拓巳は強い覚悟を持ってディソードに手を伸ばします。

それはあまりに長大過ぎる、繊細にして畏怖を感じさせる剣。

拓巳はディソードを掴んでいました。

そのままリアルブートさせ、この場のポーター達の機械を破壊します。

おお!格好良いぞ、拓巳!

更に拓巳はプレイヤーがこれまで見てきた他のキャラの視点も全部無意識のうちに思考盗撮で見ていた事が判明します…とめどないな、西條氏!

更に更にその場の群衆の妄想も全部見る事も出来るし、逆に絞り込むことも出来るし、

挙げ句の果てに妄想をハックして動かすことも…もはや無敵だな、西條氏!

そうして神光の救いあれと妄想するポーターを発見し、ディソードを駆使して見事撃破していく拓巳。

3人目のポーターは葉月…グリムでした。

そう、グリムの正体は葉月で、常にニュージェネについて拓巳に知らせてきていました。

ナイトハルトが拓巳だと把握しているかのような事をちょいちょい言ってきていました。

更に将軍が警鐘を鳴らすべく張り付け事件についてチャットをする前…つまり事件前に、

グリムは張り付けを示すへたうま画像を添付していたし、

高科先生が長期で休んでいる時も彼女は「もういない」と言っていた…。

彼女がニュージェネの真犯人?

拓巳は葉月の妄想を読み取ります。

彼女は神光の救いあれと言いながら、自らの膨らんだお腹をメスで裂きます。

見事な手腕だそうですが、それ以前にノー麻酔であり、彼女の顔はアへ顔。

腹から胎児…無理に出されたので既に死んでいます…を取り出して、自らの腹を縫合。

尋常ではない痛みのはずですが、彼女の手は狂いなくそのオペをやり遂げました。

そして『妊娠男』の被害者となる男の腹を割いていきます…おえぇ…。

こっちはかなり乱暴に粗雑に行われます…まあどうせ死ぬから良いですよね。

「これがあなたの記憶です」と拓巳。

その映像がその場にある街頭ビジョンに映し出されます…おいおいそんなやばい映像、発禁ものですよ…。

その場に居た者達は葉月が何をしたのか見せつけられ、あまりの残酷さにショックを受けます。

葉月は神光の救いあれ!と叫ぶと、メスで頸動脈を切って自殺しました。

葉月の死体は真犯人として見せしめにされ、

そして西條拓巳は「本物のエスパーだ!」と、英雄に祭り上げられていました。

拓留が見に来てて、目の前で拓巳が英雄となったのってこれですか?あんな子供がこんなかなりヤバい集会に行ってたんですね…。

みんなから一様に称賛され、拓巳はあまりの空虚さに馬鹿馬鹿しくなっていました。

「僕はキモオタで、エロゲーして、星来にハァハァしてるだけのどうしようもない奴で、英雄なんかじゃないし、どうしようもないヘタレだ。それが僕の本質で、お前達の期待になんて答えないし、お前達の為なんかには行動しない!」

僕はただ梨深の笑顔のために戦って消える、そう言おうとした時、

空が白く発光します…。

それはサードメルト。野呂瀬が言っていた三度目のノアⅡの試験運用。これまでにない大規模な地震…そして死傷者を出すと言っていたもの。

将軍は予定より早い、と叫びます。

 

・第十章『silent sky』

将軍と拓巳は青空と澄んだ水が張った、妄想の場所に二人だけで居ました。

将軍はそこで、

自分が10歳で成長が止まり、その後老化していくという先天的な病であり、もう間もなく死ぬであろうと静かに述べます。

発症したのはあのバス事故の3ヶ月くらい前。

だから両親は「行くのは無理だ」と言ってたんですね。

で、ギガロマニアックスの能力は物心ついた時から当たり前に使っていた…それが普通だと思っていたそうです。

ギガロマニアックスの力を行使すればするほど、存在に矛盾が生じる…というのはセナの弁ですが、先天的な病と言うよりは、つまりそういうことだったのかもしれません。

拓巳は将軍に尋ねます…どうせ作るならキモオタじゃなく、もっと格好いいイケメンで作ればよかったのに。どうしてそうしなかったのかと。

将軍は人を1人…しかもギガロマニアックスが使える人間を産み出す事は並大抵の事ではない…と言い、拓巳を産み出して一年昏睡してしまっていたと述べ、

暗に、「だからショボいスペックで作りました」と明かしてくれます。

将軍は「寿命が縮むので力を使うな」と、梨深には散々警告されているが、そうするわけにはいかない、なにせ自分がIr2を妄想してしまったから、

それが希グループの目に止まり、

ノア計画が始まり、

あやせやセナ、梢に梨深、七海達が悲惨な拷問実験にかけられることになったのだから、自分が責任を持って止めないといけない、

と決意を語ります。

そういう計画があるのを知ったのは梨深と会ったからです。

将軍が入院している病院内でひどい拷問を受けていた梨深。

梨深の心の叫びを感じ取って、彼女に青空を見せていた時、あれをきっかけに知ったのですね。

拓巳は自分が覚醒したので、将軍の命がどうなるか案じますが、

将軍は、もって今日か明日までだろう、と言い、拓巳の覚醒こそが自分の願いだったので、それで構わないのだと述べます。

そして、自分が死んでも、拓巳はもうリアルブートされた本物の人間なので、拓巳まで死んでしまう事は無いと教えてくれます。

将軍は、ともかく後は拓巳に託すから、自分に遠慮すること無く力を使って、ノアⅡを破壊して欲しいと言うと、彼と拓巳の距離が静かに離れていき、

拓巳は妄想の風景から帰ってきます。

現実の渋谷は、震度7地震が起き、めちゃくちゃになっていました。

物理的にもかなりの破壊具合ですが、精神的にも人々がかなりのダメージを負ったことは間違いないでしょう。

あやせと優愛と百瀬は一緒に行動していました。

百瀬は渋谷から出るべきだと提案しましたが、あやせが、「グラジオールが目覚めたので、他の黒騎士と合流しなくてはねらない」と主張し、優愛の手を引くので、やむなく三人は渋谷の中心地に居ました…電波が居ると避難にも支障を来しますね。

三人がさ迷っていると、ふらふらと七海が歩いてきます。

良かった!保護保護。

七海は朦朧としていて、「ナナのバングル…どこ?」と言っています。どうやら梨深がなんとか逃がしてくれたようです。

百瀬は七海の右手を見て血相を変えます。

だってその右手は一応包帯などを巻いて処置されてますが、どう見ても手首がない。

でもあやせ達には七海の右手はあるものとして映っているらしく、そんな重傷じゃないじゃん、という顔をしています。

しかし掴もうとしてビックリ…掴めない。見えている彼女の右手は妄想でした。

とにかく黒騎士云々は置いといて、七海の保護をしようと百瀬が提案しますが、

そうこうしているうちにその辺の道路が陥没…彼女達は落下していきました。

拓巳は妄想から帰還後、周りの惨状に絶句しますが、

将軍の車椅子が歪んで、彼が傍らに横たわっているのを見て駆け寄ります。

かろうじて生きてはいるけれど、返事はない…心の声ももう聞こえません。

拓巳は戦慄します…ノアⅡの場所が判らない…。

このままでは梨深を助けに行けません。もちろんノアⅡの破壊も。

必死で考えを巡らせ、ホームレスでセナの父・波多野に聞けば判るかも、と思い至ります。

全く所在の見当もつかないノアⅡよりは、渋谷のあちこちに出没していた波多野を探す方が現実的です。

将軍をおぶって探しに出かけますが、しかし拓巳は精神的に覚醒したからといって、体のスペックが向上したわけではないため、

すぐに力尽きます。

どこからともなくあやせの美しい歌声が聴こえてきます…一緒に居るであろう百瀬達は電波がなんか歌ってるよ…とうんざりしていることでしょう。

陥没した道路の中にはたしてあやせは居ました。

コンクリートの塊に足を挟まれ動けなくなっているあやせ。

あやせから七海達は下敷きになっていると聞かされ、将軍の命が削られる事に少し戸惑いながらも拓巳はあやせに『この瓦礫は大した大きさではない』と、妄想するよう声をかけます。

拓巳とあやせと、その妄想を二人共通の認識とさせれば。

あら不思議。

その妄想がリアルブートされます。

あやせはにっこり微笑み、グラジオールの導きだと述べます。

瓦礫の中から優愛が手を伸ばしているのを発見し、拓巳はわだかまりなく彼女の手を躊躇無く握り、彼女を救いだします。優愛から疑ってごめんなさい、と謝られ、和解することが出来ました。

七海もすぐ近くに居て発見する事が出来ましたが、

彼女だけは右手首から先が無いという、酷い怪我をしていました…それはこの地震とは関係がないもの。

拓巳はこの傷がどうして出来たものか知っています…ごめん、と七海に謝る拓巳。

目を覚ました七海は、兄に会えたことの喜びから「おにぃ」と彼にすがりますが、

拓巳は「僕は七海の本当の兄ではない」と否定します。

その言葉をきっかけに七海の記憶が戻りました。

将軍と拓巳。

2人居た。

1人は先天的な病により、老人のような体になってしまい、ずっと病院に入院している兄。

もう1人はとても情けないキモオタ。

でもその実、兄は1人しか居ないという確信もあって。

七海はゆっくり記憶を取り戻します。

いつものようにお見舞いに行くと、将軍は七海に「今まで辛く当たってごめん」と謝ります。

そして、もうここへは来ないように、と。

将軍のギガロマニアックスとしてのデータを取りたくて、彼は狙われる身となりました。

そして彼が入院しているのは、希グループと関連が深いAH東京総合病院。あっという間に捕まってしまうでしょう。

彼が妄想の壁で他の人が自分の病室に入れないようにしていたのは、野呂瀬達の魔の手から逃れるためでした。

となると、どうやって今まで生きてたのかがよく判りませんが、まあ彼ならどうとでも出来ますかね。梨深も居ますし。

重い病を負った兄を何年も献身的に看病してきました。

兄は自分を疎ましく思い、辛く当たってきましたが、それでも七海はそれを悲嘆すること無く、けなげに振る舞っていました。

その記憶が1年半もの間、すっぽりと抜け落ちていて、

代わりに、兄はキモオタで独り暮らしをしており、自分は定期的に生存確認を行い、世話をやく…という事になっていました。それが当たり前だと思っていました。

七海は本物の兄とも再会します。ずっと昔から知る兄でした。

七海はもう意識がない将軍にすがり付いて、

自分は一度だって兄の事を忘れたいなんて思ったこと無かったのに、こんなのひどいよ…と涙を流します。

七海ちゃん可哀想…。

将軍の懐からバングルが落ちてきました。

梨深が将軍に七海の右手首を保管してもらっていたそうなので、バングルもちゃんと持ってくれてました。

七海は将軍からバングルを受け取ると、もう1人の兄の方を身やります…拓巳は既にその場を離れようとしていました。

七海は恐る恐る拓巳に声をかけます。

本物の兄ではないかもしれないけど、初めて『兄』から贈り物を貰いました。それは七海の宝物。

「おにぃもナナのおにぃだよ」と七海は泣きそうになりながら笑顔を向けます。拓巳は照れながら「ありがとう」と返します。

なんて良いシーン…七海だけでごはん食べれそう…。

七海と将軍を百瀬に委ね、拓巳は波多野探しに向かいます。

あやせと優愛にもそれをお願いしました。

一緒に行動しなくても、拓巳にはみんなの見聞きしたことが判るので大丈夫だと、拓巳。本当にチートですね。

百瀬に野呂瀬がすべての黒幕だと告げると、彼女は全て理解してくれました。拓巳は彼女が今までこの事件を調べていたことも把握しています。

そして拓巳は歩きだしました。

セナと梢は一緒に神泉駅に居ました。梢がガラスで結構ひどい怪我をしています。怪我はいくら無かったことにしようとしても、ズキズキと痛めば否応なしに怪我の事を認識してしまうので、ギガロマニアックスの能力で治すことは出来ないそうです。

そしてセナがセナの父を発見します…彼女も父を探していました。しかしセナは彼を殺すため。

躊躇無くディソードを構えるセナ…駄目駄目!ノアⅡの場所聞くまで待ってー!

でも波多野と対峙してセナは揺らぎまくります…父を恨むことで、これまで気丈に振る舞っていた彼女でしたが、なんやかんやで父に対する情の方が勝るんですね…。

すると突然、波多野がセナに飛びかかってきます。咄嗟にディソードを振り上げ、父の肩を切り裂きますが、波多野はセナに襲いかかったのではありませんでした。

彼はセナを突き飛ばし…そして銃弾を受けて倒れます。

それを撃ったのは諏訪。

口ぶりからしてセナを狙ったものだったらしく、セナ父がセナをかばったのが判ります。

諏訪は親子どちらも殺すつもりだったので、どうでも良いと言います。

諏訪はノアⅡの端末を使用しており、

セナと梢はトラウマ攻撃を受けます。

精神的に追い詰められ、心の中で苦しみ悶えるセナと梢。

そこへ拓巳が颯爽と現れ、彼女達の心を救います。

諏訪は拓巳を見かけたら捕らえるように言われていたと言い、ノアⅡの端末の力を使って拓巳にも襲いかかります。

ノアⅡの力を使った諏訪は強大で、

張り付け事件に使用した杭を寸分の狂い無く拓巳の体に投げ刺して来たりします。

神光の為、戦う力を手にした。と諏訪は言います。諏訪も葉月も神光の信者。

諏訪は杭を投げ続け、拓巳はフラフラ…次で殺すと諏訪は笑います。

そして最後の杭を放つ諏訪。

その瞬間に、2人の立場が入れ替わります。

全身に杭を打たれている諏訪と、それを見ている拓巳。

馬鹿な!と突然の激しい苦痛に身悶えしながら諏訪が叫びますが、

拓巳は淡々と妄想シンクロをやったと述べます。…たぶん拓巳以外においそれと出来る芸当ではないでしょう。

梢も何が行われたか判らず、すごく驚いています。

波多野は既に事切れていましたが、

セナは、死ぬ前にこの男がノアⅡの場所を伝えてきたと言い、拓巳に伝えます。

セナは波多野の死体を見て、強がった素振りを見せていましたが、

梢から、セナは本当はお父さんを殺したくなんてなかったとズバリ本心を言われて、

泣き出してしまいます。

生きて罪を償ってほしかった…1人にしないで欲しかったと。

拓巳はノアⅡ目指して歩きだします。

一方、ノアⅡ前。

野呂瀬と、与党の重鎮・猪鼻と、神光の教祖・倉持がいました。

野呂瀬はこれまで利用してきたこの二人の権力を、

利用する段階が終わったので、あっさり切り捨てます。

お前達の低俗な目的のためでなく、もっと崇高な目的のためにノアⅡはある、と。

二人はあっけなく同士討ちして死亡。

野呂瀬の傍らには張り付けにされた梨深がいました。梨深は七海を解放する代わりに囚われの身となったのです。

それは野呂瀬にとって、拓巳をおびき寄せるための餌。

拓巳が来た時、拓巳のデータを得て、ノアⅡは真の完成となる。

道すがら拓巳は大量の星来とエンカウントします。

彼女達は魅惑的な笑みを浮かべて、拓巳を殺そうと襲いかかってきます…全てリアルブートされており、

拓巳は大量の嫁達と血みどろの殺し合いを行い、ずたぼろの満身創痍となって、ノアⅡにたどり着きます。

梨深は拓巳の姿を視認するなり、バカ!と叫びますが、助けにきたと言われて目が揺らぎます。嬉しいんですね、判ります。

野呂瀬が、

自分は幼い頃からギガロマニアックスとして覚醒していた為、人々の汚い欲望を目の当たりにしてきた。300人委員会は人類を家畜にしようと暗躍しているが、それもエゴでしかない。腐った世界を再生させるには世界中の人々の心を変えるしかない。汚い心をすべて清廉な心へと浄化させる。

その為のノアⅡだ、と持論を展開しますが、

拓巳は満身創痍ゆえ、ろくに聞いていません。

ぼんやりと、

世界全体の事を思い、小を犠牲にすることを厭わない野呂瀬と、

妄想から産まれたただのキモオタで、自己満足の為だけにここにきた自分とでは、

常識的には自分の方が悪役なんだろうな、と思うだけでした。

二人は、ディソードでチャンバラをします。

野呂瀬のディソードは、禍々しい巨大な剣。しかもはさみのように犠牲者を挟み断つ事も出来る可変機構付き。

元々深傷を負っていた拓巳が、そういう身体的なバトルでかなうはずもなく、

彼は無惨に野呂瀬のディソードの餌食になります。

仕方ないのでノアⅡの破壊を試みますが、

ディソードで斬ろうとしても、勝手に体が反転してしまい、攻撃が出来ません。

耳には通りゃんせのメロディー…野呂瀬がノアⅡの自己防衛本能が働き、近付くものの心に干渉し、意志を歪ませるのだ、と解説します。

なんだこのチート機械。

ここからは野呂瀬の精神攻撃のオンパレード。

梨深を犯そうとしたり、串刺し刑にされたり、

それでもなんとか精神を保っていましたが、

肉体を両断され、

遂に拓巳の精神は崩壊させられます。

拓巳の精神が崩壊していく過程を、吉野さんの声で描写していましたが、

まじでいくらプロの声優さんだからって、一体何を読ませているんだ…と頭を抱えたくなること必至のシーンです。

その後、将軍の声が聞こえてきて、

マザー2のように拓巳の無事を祈る七海や優愛、あやせ、梢、セナ、そして梨深達の姿が描写されます。

拓巳は自分という存在を取り戻し、ついでに体も元通りになり、その場に立っていました。

ひょっとしたら、重傷からして妄想だったのか…それとも拓巳の妄想力がけた外れなのか、ともかく彼は万全な状態でそこに在り、

野呂瀬と対峙します。

万全かつ、さっきの精神崩壊から、

肉体を損壊されても瞬時に復元するという、化け物じみた体になるという妄想をするヒントを得た拓巳は、まさに無敵。

野呂瀬を圧倒します。

身体的な損壊を加えても、精神的な攻撃ももはや拓巳には無効。

もはや拓巳には勝てない。

でもノアⅡは残る!

それで良いと思う野呂瀬でしたが、拓巳のディソードは黒い大蛇のようになり野呂瀬をつまみ上げます。

野呂瀬ならノアⅡに近付ける…拓巳は躊躇無く野呂瀬ごと黒い大蛇の如くなったディソードを槍のようにしてノアⅡにぶつけます。

ノアⅡが約束するであろう人類の理想郷。それをぶち壊す自分は人類の敵かもしれないけど。

それでも壊す。梨深のため。

そしてすべては終わりました。

でもまだ終わっていない。

崩壊した街の中。

倒れている拓巳。

もうぴくりとも動けません。

それはオープニングの光景。

彼のそばに梨深が現れます。

「あなたを殺さなくちゃ…ごめんね」と梨深は謝りながら、優しく拓巳を殺していくのでした。

おしまい。

はぁ?!

まじか…ノーマルエンドまじか。

だって拓巳を殺しても、将軍の命は延びないって将軍言ってましたよ…まあでもちょっとは延びるからそっちの方が良いって梨深は判断したということですか…。

とりあえずこれがエンディングA『silent sky』。初回は何をどうやってもこれになります。

あと二周目以降に条件を満たせば見れるエンディングBと、

各ヒロインのルートがあり、

全部のヒロインのルートをクリアすると、

真のエンディングが見れます。

ざっとやっていきましょう。

 

・エンディングB『crying sky』

その目誰の目を一定数以上見ると、十章がこれになり、エンディングBとなります。

この時ざーっと進めていったのですが、

なんとなくグリムとの選択肢を最初のものから変えたら、葉月がメガネをしてなくて驚きました。

どうやらグリム相手のしょうもない会話で現れる選択肢「スク水+眼鏡だよね!」を選択すると、葉月はメガネをかけるという設定らしい…伊達メガネだったんですね。

拓巳に親近感を抱かせるため?葉月のこまやかな配慮が垣間見れます。

あと、諏訪と葉月がはっきりと繋がっていたことも示されていました。

オーフロントで拓巳に将軍を装って接触したのも諏訪だったみたいですね。

十章途中、セナと梢が居たシーンからお話が変わります。

セナは、野呂瀬と自分の父が対峙している場面を目撃し、

殺したい人物二人を前にして、血気盛んに襲いかかります。

野呂瀬を斬った!と思ったら、それは変わり果てた父の死体で、

父だと思った男は諏訪でした。

諏訪に幻覚を見せられて、父を殺してしまったのです。

父を殺したい、と口では言っていたものの、もちろんセナは本心ではそんな事を望んでいませんでした。

セナは発狂せんばかりに絶叫し、その心の叫びを聞き付けて、拓巳がやって来ますが、なんというか…いろいろと時既に遅し。セナは父の首を抱いて笑っていました。もう駄目だ…。

ああ、これバッドエンドだ。

そしてその場には葉月を殺されたことで拓巳に対し、憎悪に燃える諏訪が居ました。

諏訪と葉月は神光の信者同士で出会い、愛を育んでいました。

そして深い信仰心ゆえに、彼らはニュージェネの犯人となった。葉月が授かっていた諏訪の子も教祖から捧げろと言われれば、あっさりと捧げてしまうほどの狂信者。

それは神光の救いのため。

言い換えれば、プロジェクト・ノアのため。

ニュージェネ事件とは、

拓巳に心理的揺さぶりをかけるため、その結果、彼を覚醒させるために指示されたものでした。

あるいは将軍をおびきだすため。

西條拓巳なら、どっちでも良かった。拓巳は覚醒してないので覚醒させて。

どちらかを捕らえてサンプルデータを取る、それだけのためにあの一連の事件は引き起こされたのです。

教祖から拓巳を連れてくるよう命じられているが、諏訪は葉月を自殺に追い込んだ拓巳に対して、

私怨で、彼にニュージェネ被害者の追体験をさせます。

残酷に死んでいった彼ら被害者の追体験をさせられ、完全に心が壊れてしまう拓巳。

諏訪は、死んだ葉月に想いを馳せます…でも間違った事はしていない、と確信していました。すべては神光の救いのため。葉月は殉教した。

そして諏訪は心が死んだ拓巳を連れて行くのでした。

これは、どうやらニュージェネ事件の真相をはっきりプレイヤーに教えてくれるバッドエンドだったみたいですね。

と、ここで終わると思ったら、

拓巳が野呂瀬の所に連れていかれてまだ話は続いていました。

気付いたら、梢は『体の中を大量の寄生虫が這い回る』というおぞましい拷問を受けていました。もちろん妄想内ですが…それはやられていると同義なので…。

そこで意識が戻るのですが、拓巳は心が死んでいるため、訳も判らず子供のように、梢と妄想シンクロさせて、悶えていました。

梨深が声をかけ、心を取り戻す拓巳。

そして驚くほどあっさりと拓巳はディソードでノアⅡを破壊します。

そして2ヶ月後。女子みんなから好意を抱かれ、拓巳は幸せな高校生活を送る…という妄想を見ていました。

諏訪に心を殺されて以降の展開は全部妄想で。

拓巳はそのままサードメルトに巻き込まれ、

やがて、そばにやって来た梨深に消されるのでした。

 

というわけで次は各ヒロイン個別ルートと、トゥルーエンディングになります。