ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。注釈無くネタバレもありますので、ご注意下さい。

Chaos;child らぶchu☆chu!! その1(PS4・2017)

カオスチャイルドのらぶでちゅっちゅっなやつです。

渋谷で常軌を逸した猟奇殺人事件が起こり、

主人公・宮代拓留達はそれぞれ妄想を具現化する異能力を備えており、この謎の事件に巻き込まれていく…という、サイコサスペンスアドベンチャーゲームカオスチャイルド』。

それのアナザーストーリーに当たり、同時系列で巻き起こる恋愛物語を描いたファン垂涎の作品。だそうです。

カオスチャイルドPSVでプレイし、

そのあまりにも凄惨な猟奇殺人事件と、それを起こした犯人の悲しい正体、

主人公の覚醒からの…悟りを開いたかのような精神、

トゥルーエンドだというのにあまりに切なすぎる結末…もはやノーマルエンドの方が現実的にはアレだが、こちらの心情的にはましに思えてくる…などなど、シナリオが素晴らしいアドベンチャーゲームでした。

らぶchuchuでは、

「妄想を現実にする」…というこの能力は、美女に囲まれた環境では如何に作用してしまうのか?

という煽りテキストがいかにも挑戦的ですが…

とりあえず私は尾上にもう一度会いたいのでこのゲームを手に取ってみました。

例によってPSnowにてプレイです。便利です。

らぶchuchuはさすがになんか…買いにくかったので…。

本当は全くやったことないカオスヘッド ノアをやりたかったのですが、

表紙の尾上が可愛すぎたので…。

すいません…あちらのヒロインを貶めているわけではなくて、ひいきです。

といっても…カオチャの方も、

尾上が無双過ぎた印象しか残っておらず、一応他のヒロインのルートも全部通ってはいるのですが、

ぶっちゃけちょっとうろ覚えなんです…うきちゃんとか、なんかやたらエンディングがたくさんあったことくらいしか覚えてないんですが…

まあ、とにかくやってみましょう!

 

・くそったれなゲームをクリアした後らしい。

ぼく…主人公の拓留はとある『くそったれなゲーム』をやっていました。

カオチャでそれをクリアしたのですが…それが2015年末の出来事で、

本作冒頭にて、2016年 春と記されます。

渋谷全域を包み込んでいた大規模な妄想シンクロ、およびカオスチャイルド症候群はほぼ収束したのだそうです。

妄想シンクロとは本作の異能力者…ギガロマニアックスが扱える能力で、

他人の見ている妄想にシンクロし、心の中に干渉する力です。これにより自分に都合のいい周囲共通認識を強引に作り出したり出来ます。

これはカオチャの前の作品…カオスヘッドの方がかなりなんでもありな感じで、登場人物達ががんがん使いまくってた印象で、

カオチャの方では、

かなり能力がショボくなったというか極めて限定的な能力になっていました。

カオスチャイルド症候群というのは、まあ…カオチャの核の部分になるので詳述は避けます。そういう病気です、とだけ。

症候群の患者たちはみな正気を取り戻し、元の平穏な日常に戻りつつあり…

わずか数ヵ月で人々の記憶からも過去のものとして風化していこうとしていました。

…確かにカオチャのトゥルーにてカオスチャイルド症候群患者を正気に戻そうとする働きを拓留が行っていましたが…

劇的にも程がありますけど…。

不要な設定だから取り払ったのでしょうか?

同時系列と書かれていたので、らぶchuchuは少しパラレルというか…世界線が違うというか…。

本作で世界線は動かないはずなので、これは一体何を意味するのか。

時節の流れをナレーションしている語り手は久野里澪さんで、

これは忘れ去られていく無意味な物語の1つでしかなく、ただの蛇足なのだろうと断りを入れています。

結人が澪の元を訪ねるシーンになり、

物語は始まっていくのです。

どうやら澪さんが結人の勉強をみてあげているらしい…ていうか、結人、想像以上に元気そうですね…。

いやていうか、夕方なのに寝とぼけている澪さんのスチルが、ちゃんと服は着ているものの、へそチラしてたり、ただならぬ色香を放っていて、本作の方向性を伺い知ることが出来ます。

なお部屋は相変わらず汚い模様で、

結人に勉強を教えるかわりに彼が部屋を片付けてくれるらしいのですが…3日前に綺麗に掃除してもらった部屋は、既に本人が自覚できる程に汚くなってしまっているようです。

と、ここで泉理(乃々)、うき、結人の近況が挟まります。

オーナーの代わった青葉寮になんとか今でも住んでいるようで。泉理ちゃんは少しずつ貯金をし、更に高校卒業後は働いて結人を大学に行かせてやろうと考えているんだとか。泉理ちゃん頑張りすぎです。

まあ、とにかく節約しないといけないおうちなので、結人は塾にも行けない…そこで澪さんが家庭教師をしてくれるようになったそうです。

そこへ雛絵が乱入、

どうやら能力も消え、結人らと仲良くやってるらしいです。

雛絵は勝手に乱入して、勝手に華の所へ行くと言い去ってしまいます。

しばらく澪さんは結人とほのぼのしていましたが、

遂には、自分だけ幸せで良いのだろうか、と涙してしまいました。

彼女がかつて科学者としてカオスチャイルド症候群の子供達に行っていた研究…

そして今も1人冷たい獄中に居る『彼』の事が脳裏によぎります。

あ、拓留…そうですよ。これトゥルーの後なら拓留、悟りを開いてるんですよ。

らぶchuchuどころじゃないでしょう。

どうなってんだこのゲーム。

泉理ちゃんにうきちゃんも乗り込んできて恐ろしくほのぼのしていたところ、

神成刑事から電話が掛かってきます。

数日後、澪さんは神成刑事に呼び出され、とある病院の特別病室にいました。

病室にはカーテンで覆われたベッドが1つ。

患者さんが横たわっているようですが…。

横たわっているのは15歳の少女で、カオスチャイルド症候群ではないかということで、専門家である澪の判断を仰ぎたいようです。

澪さんは全ての患者の脳の断層写真も見て、全員快方に向かっていたはずだから、そんなはずはないと否定しますが、

とにかく見てくれと神成刑事。

カーテンの中で横たわる老婆は全身拘束衣で包まれ、更に拘束ベルトで固定された状態でした。

為されている点滴の1つはかなり強い鎮静剤…薬で眠らされているようです。

この厳重に管理されている様子から、

カオスチャイルド症候群のしかも能力者だと判断されている事は疑いようがありません。

神成によれば、ギガロマニアックス研究を続けていた医者連中を逮捕した際に、

監禁されていた彼女が発見されたそうです。

どういう経緯で発見されたにせよ、

カオスチャイルド症候群なら、拓留から作り出された治療イメージを適用すれば快方に向かうはずなのに…なぜか彼女には効果が無いそうです。

彼女のカルテのコピーを見せられ、澪は慄然とします。

彼女のギガロマニアックスとしての能力は『因果律改変』だと。

因果律とは、

全ての事象には、原因によって結果があるという法則のことで…それを改変できるというのは、即ち過去改変的なニュアンスでしょうか。

あまりにも強大すぎる力であるがゆえに、監禁していた医師も、薬で眠らせて、そのまま安楽死させる予定だったらしいです。

澪さんにレポートも渡す神成。

しかしこれはただのレポートではありませんでした。

なぜか和久井から澪に当てたメッセージだったのです。

なぜかは知りません。

和久井は作中世界で恐ろしく悪に近い存在です。

和久井は彼女の能力を、

『自分が求める結果になるよう、その原因となった事象を改変してしまう能力』だと語っており、それにより世界は大きく変化してしまうのだそうです。

自分は澪や拓留のせいでひどい目にあったので、

彼女の能力を利用して、

2009年の渋谷地震から因果律の改変を…。

そこで手紙は終わっていました。

澪が顔をあげると神成の姿はなく、

そこに立っていたのは和久井でした。

澪は罠に嵌められたようです。

なんでもありだな、とは思ってはいけないのです。

和久井本人が後を続けます。

2009年の渋谷地震から世界はやり直される。

そうすれば、自分は委員会に失敗を責められる事もなく、委員会が作る新しい世界で平穏な人生を送れると…なんだその理由は。

300人委員会でしたっけ…。責められるだけで済んでるならもうそれで良いだろと思わなくもありませんが。

そしてそこまで聞いたところで、彼女の目が見開かれ…そこで澪の意識は無くなりました。

空間も消滅し、澪が澪である認識も、時間も…全て消え去ったのです。

で、オープニングテーマが流れましたが…

異様に露出高く、はっちゃけたアニメーションと色っぽい曲が流れるのを観ながら、

ああ…拓留が主人公で、ひとときでも可愛い女子達とキャッキャッする甘い夢がみられるなら、このゲームはもうそれで良いのかと思いました。

でも、蛇足と称されるこのプロローグがシリアスかつ丹念に描かれているので、

澪さんのこの視点も物語的にかなり重要になるはずです。

 

・この新聞部には問題がある!

2016年3月になってましたが、拓留が「くそったれなゲームをリタイアしまーす」と盛大かつはっちゃけた物言いで宣言し…

すぐに時は逆行し、2015年10月…カオチャ本編では連続猟奇殺人事件『ニュージェネレーションの狂気の再来』が起こっている頃なはず…という時期の拓留視点になります。

新聞部部室にいつものみんなが集まっていますが、

拓留は張り切ってスクープ記事をモノにする!と新聞部の活動に燃え会議を開きますが、

尾上と雛絵は聞いた様子もなくお菓子を食べ、

華は相変わらずオンラインゲームをしており、伊藤くんも元気そうです。

乃々が華がいつものように壁を殴ったのを見て心配で眉を潜め…うきちゃんと一緒に華の手を掴み止めています。

新聞部のみんながのんびり談笑する平和な光景。雛絵は新聞部員ではなく文芸部ですし、うきは学年が違いますが、

こんなほのぼのした光景があったって良いでしょう。

なぜならここは改変された世界…のはずだから。

と思ったら、相変わらず「んー」とかしか言わない華にはギガロマニアックスの能力があるらしいです。

彼女には口にした言葉が他の人の耳に入ることでそれが現実になってしまうという能力があります。

それは他の人の耳に入った段階で、言葉の意味が変わったり、歪曲したりして、

更にそれが伝播したりもしてしまうので、全く最初に本人が意図した言葉とは違う形になって現実化したりしてしまう上、

あり得ない非現実的なものも問答無用で物質化したりしてしまう、あやふやかつ危険な力でした。

ああ、和久井に都合よく改変された世界ならギガロマニアックス能力自体はあるのか…ただ、拓留とか邪魔をした人物達がことごとく邪魔をせず、ふざけるだけの世界に変えたということですか?

なお、カオチャ本編の彼女は一部を除きひたすら「ん、ん。んー」とか言ってるだけでしたが、

澪さんが華の能力を研究したらしく、

語尾に「かも」をつければ、断定を避けるので能力の発現が抑えられるという事に気付いたらしいので、

本作の彼女は「かも」とポケモンのハルカちゃんみたいな語尾で少しずつ喋ります。

他の子達も能力はあるみたいですが、

まあ普段は使わないよう注意しながら彼らは学園生活を送っているそうです。

拓留は最初自分が仮定していた念動能力者ということになっていて、尾上は思考盗撮だとハッキリ拓留が把握しています。

雛絵は嘘発見器

うきは他人の強い望みに勝手に反応し、相手の望む妄想を無意識のうちに現実化する能力、

乃々だけは頑なに秘密で拓留も知らないようです。まあ…これは乃々と名乗っている時点でお察しですね。

伊藤くんは全く何の能力も持ってません。

で、

澪さんが、脳科学の専門家の立場から、能力をみだりに使用したら危険だと常に監視していて、バレたらすごく罵倒されるため、彼らは能力を使わないよう注意しているというわけです。

ところで、うきちゃんは渋谷地震の時点で孤児として保護されており、それから青葉寮で暮らしているので、最初から乃々達の妹という関係になっています。

ひとしきりなんてことない日常を謳歌した後、拓留が会議を始めます。

ここ最近起こった事件概要をまず整理する拓留。

ここはカオチャ本編と同じく、ボードを使って事件の内容を整理していくのですが…

なんか…起こった事件が、本編のと名前が似てますし、被害者も同じですが、

猟奇殺人事件ではなく、なんというか…ギャグぽくなってます。

あまりのくだらなさ…渋谷の平和っぷりにスクープを求める拓留もお手上げです。

とりあえず新聞は尾上と乃々が生徒受けしそうな記事を書くことに決まり、

拓留は1人スクープを探すことになりました。

というのも彼がここまでスクープを求めるのにはわけがあったのです。

それは数日前。

生徒会の副会長・川原がやってきて、

新聞部は活動がしょうもないので部費を減らすと言ってきたのです。

よその学校の新聞部は、学校内の生徒の部活動や学校行事やらの記事をしっかり書いて、学校生活の為になりそうな活動をしているのに、

拓留達の新聞部は都市伝説だの、怪しい噂の真偽だのの記事を書いていて…これでは部費がもったいないので、このまま変な活動をして遊んでいるならば部費を削減するというのです。

…うわあ…ごもっとも過ぎて反論できない。

川原が新聞部をというか拓留を目の敵にするのは、

新聞部の副部長である乃々が生徒会長でもあり、自分の幼なじみでもある彼女が新聞部…拓留に取られるのが嫌なだけです。嫉妬嫉妬。

乃々に泣きついたら駄目だぞ!と川原は釘を刺しながら去っていきます。生徒会長である乃々は知らないようです。

とにかく彼に新聞部の正当性を認めさせる為にスクープを求めているらしい拓留。

…学校の事をちゃんと真面目に記事にすれば良いのでは?

カオチャ本編では非常に地味に嫌なキャラだった川原ですが、

さすがらぶchuchuではマイルドかつ微笑ましいレベルのちょっかいです。

さてさて。

話は進んでいきます…尾上、乃々、うきと買い物に行けばうきの能力が発現して尾上と乃々が水着で誘惑し始めたり、

たまらず逃げれば雛絵と華が官能な台詞のやりとりをしていたり…明るいエロ爆発に右往左往しながら、

拓留はトレーラーハウスに帰ります。

この世界でも青葉寮は出て、トレーラーハウスなんですね。

しかしトレーラーハウスでも逃げ場なし。

尾上が上がり込んできて、クールキャットプレスを読み出しどぎまぎしていると、

エス・ノー診断で本気で落とすべき女診断をすることになります。

適当にノーを選んでいると(後で何を選んだか判りやすいように)、優しいお姉さんタイプ…「乃々みたいなタイプかな?」などとはしゃぐ尾上。

クールキャットプレスはきわどい記事てんこ盛りの男性誌であるためきまずい思いをする拓留。

なんとか話題を変えようと、

渋谷で起こっている一連の事件についての話の流れに持っていこうとします。

尾上はさりげなく「この事件は私たちを笑わせようとしている。数年前のニュージェなんとかの狂気とは大違い」とのんびり語ります。

6年前に起きたニュージェネレーションの狂気。

それは原作のまま連続猟奇殺人事件だったようですが、

拓留はその言葉をきっかけに、

今回の一連の事件とニュージェネレーションの狂気の事件と、

それらが起こった日付が、

年以外完全に一致していることに気付きます。

関係ないと思われていた一連のくだらない事件。

しかしこれは誰か真犯人が存在していて、気付いたものへ挑戦状を叩きつけているに違いないと拓留は勢いよく尾上に語り、

次はきっと10月23日に起こるぞ!スクープをものにしてやる!

…当日。

拓留達は神成刑事に怒られていました。

一連の事件の舞台の1つ…ラブホテルに調査のため非常口から侵入しようとしたところを別件で来ていた神成刑事に見付かり補導されてしまったのです…なんだこの脱力展開。

澪さんとも割と良好な関係らしく、彼女も拓留達と一緒に調査に来ていました。

神成刑事相手に、彼女が食って掛かっていると、

その場に杯田理子が現れます。

ただならぬ気配に拓留達が戸惑っていると、神成刑事が、

「この女は今までの馬鹿馬鹿しい事件とは違って危険なので逃げろ」と言います。

彼女は発火能力者なのですが、

どうやら、もう既に何件か放火をやらかしていて、今日も彼女が現れると踏んで神成刑事達は厳重な警戒を行っていたらしいです。

杯田理子は発火能力でぼーぼー拓留達を燃やそうとしますが、

彼女は拓留が尾上と乃々を庇っている姿、

神成刑事が澪さんを庇っている姿をみて、

リア充爆発しろ」と泣き出す始末。

…非リア充のやっかみによる連続放火…放火は危険な事件ですが、やはりギャグ展開へ。

やはり拓留はスクープを撮れそうもない…そうこうしているうちに、拓留以外のメンバーによる新聞は形になっていきます。

いかにも学校新聞的な記事がずらずらと並ぶ新聞をちらちら見る拓留。

やっぱりこういうのが良いのかなあ…などと思っていると、

尾上が拓留の秘密の本棚から勝手に借りてきたクールキャットプレスを参考にイエスノー診断を作ってて焦ります。

こんな雑誌買ってるのふーんと冷たい目で拓留を見つめる女子達をよそに、

しかしこれまた良くできている診断。

こっちは適当にイエス連発で進んでいくと、

なんか『親友と添い遂げる』とかになりました。

ルート分岐に関わると思われるイエスノー診断は2つあるみたいです。

これ2つとも該当の女の子に当てはまるやつにならないといけないみたいですね…大変だな…。

まあとりあえずはバッドエンドから取りましょう。

ところで、川原が仕掛けてきた嫌がらせ的な新聞がしょうもなかったら部費削減の件ですが、

既に乃々の耳に入っており、彼女がビシッ!と言っておいたそうなので全く心配ないそうです…川原…気の毒に。

という訳で、拓留が全く預かり知らぬところで問題は解決してました。

以後、パッとした事件も起こらず、一ヶ月後。

いつものように部室に行こうとする拓留。しかし女子はことごとく「今日は部活休みます」という訳で、

今日は伊藤と二人きりです。

これは事件だ!事件が起こる予感がしますよ!

二人は午前中体育だったので眠くなり部室で寝てしまいます。

そして、夜。

目を覚ますと、すぐ強い地震がやってきます。

状況を確認しようとスマホを見ようとして、

二人ともスマホを教室に忘れていたらしく、

とりあえずスマホを取りに行こうとしますが、

さっきの地震のせいでドアの立て付けがおかしくなったらしくドアが開かない。

窓も開かなくなり、停電もしている。

でも窓の外をガラス越しに見る限り、外は灯りが点っているようでした。

おいおい!

一体何が起ころうとしているんですか!

これはめくるめく怒涛の強引さで事件が起こってしまうのではありませんか?

翌日と翌々日は休日だったらしく丸二日誰も学校には来ず、彼らが閉じ込められた事を誰も気付きません。

彼らはなんとか拓留が持っていたツナサンドを分け合ったり、部室にあったお菓子で飢えをしのいだり、ペットボトルに排尿したりしてやり過ごします。

ちなみに窓は渋谷地震後の建物であるため、強化ガラスになっており、びくともしません。

完全に閉じ込められています。

普通、見回りの1つもあるだろうに…これは一体何の力が働いているのでしょうか。

でも翌日には学校があるから誰か気付くだろう…といったところで拓留の体調に異変が。

どうやら風邪をひいてしまったらしいです。

なぜかおでこを当てて熱を計ってくれる伊藤に全力で焦る拓留。

しかし体調はどんどん悪化して悪寒がしてきました。

すると伊藤は何を思ったのか、制服を脱ぎ出します。

なぜ…脱ぐ。

伊藤はツナサンドの恩があるから、嫌だけど抱きしめて暖めてあげるといいます。

それは良いとして…なぜ…脱ぐ必要があるのでしょうか。

拓留のシャツに手をかけ、優しく脱がそうとする伊藤に対して、

拓留はなぜか突然素直に、かつしおらしくなり、

急にムードを作り出す二人。

背に腹は変えられないらしいです。

スチル付きで『拓留に後ろから抱きつく伊藤』というシーンを見せられますが、

当人達は真面目にやってるはずなのに、なんでこんなふざけたものを見せられている気持ちになるのでしょう。

布団がわりに制服をかけて、徐々に暖まる二人。

そして翌朝。

拓留は寒気が引き伊藤にお礼を言うのでした。

服を着終えた直後、尾上が「タク、大丈夫!?」と言いながら飛び込んできます。

どうやら地震の際に電子ロックが誤作動を起こしていたらしく、

電力が回復したので今、すんなり開いたオチらしいです。

裸で暖めあった出来事を二人は決して口外することはなく、二人の関係もこれからもかわりなく…とはいかず、

なんとなくぎこちない関係になってしまう二人。

といったところで、実にもやもやとしたままバッドエンドとおぼしきこのエピソードは終わりました。

なおエンドロールもちゃんとあって、

バックにはカオチャ本編での伊藤との思い出が映っています…結衣ちゃんの死体が詰まった箱もねっ!映さないでくださいよ…。

バッドエンドを迎えた事でトロフィーをゲットしましたが、

『アッー!』

と書いてありますが、別になんもしてませんよ?

これからするのかも知れませんが…。

 

・結衣&結人編。

気を取り直して各ヒロインとのルート開拓に乗り出しましょう。

尾上は真のヒロインなので、どうやら最後にならないと選べないらしいので、

適当にイエスノーを右往左往…。

妹みたいな後輩タイプと出ました。

「結衣ちゃんをすっごく可愛がってるし、まさかシスコンなの!?」

と、はしゃぐ尾上。

そういえばこの世界では結衣ちゃんご健在なんですよね。

どうなるんだ…。

で、このルートを確定させるには、

新聞部で行うイエスノー診断で、それを確定させる結果になれば良いみたいです。

ルートを確定させると、さっきとは違う展開になります。

ぬるっとルートに侵入。

結衣&結人編スタート。

……結衣はともかく…結人も名前が入ってますが…大丈夫かな、これ。

新聞部は次回の記事をどうするか会議を行っていました。

前回のお茶を濁したような生徒受けを狙った記事は上々の反応を得ており、

拓留は釈然としないながらも、まああんなのが良いんだろうなと思っているようです。

しかし、例によって会議はまともに進まず、騒がしく脱線していきます…拓留は傍らでみんなの好みの飲み物を運び、甲斐甲斐しく働くうきを見つめ、唯一の癒しだななどと思います。

うきちゃん可愛いのになかなかスポットが当たらないので、スポットが当たるの嬉しいですね。

なお本作にうきちゃんルートはありません。

これには事情があり、

本作で拓留が否応なしに巻き込まれる、このひたすら明るく強引なお色気シチュエーションの謎もその辺りにあるのです。

話を進めていくと妄想トリガーも出てきます。

ポジティブな妄想をするか、ネガティブな妄想をするか…これがルートに関わっていたカオチャ本編は、ルート確定がすごく難しかったのですけど、今回は気楽にやって良いんですよね?

たぶん…。

乃々から結衣について相談があると言われ、

何の事だろう?といぶかしむ拓留。

だって結衣は年頃の女の子。

彼女に悩みがあったとして、基本的にまず男子に相談するような事柄ではないだろうと感じたからです。

ネガティブ妄想をオンにしてみると、

結衣がすっかり荒れすさんで現れます…どういう妄想をしてるんだ拓留は…。

乱暴な言葉遣いで判りやすく荒れた結衣ちゃんを見てギャップを楽しむところなのでしょうが…

しかし、私…箱に詰まった結衣ちゃんのお姿しか覚えておらず、

生前の結衣ちゃんのキャラをすっかり忘れておりまして、ギャップをいまいち感じないです…すまない。

まあ、これは拓留の妄想なので、全然関係ないのですが。

本筋に戻ると、どうやら結衣が最近悩んでいるのは、うきが来て以来、今まで結衣がやっていた家のお手伝いや青葉医院のお手伝いを、

彼女が率先してやってしまうから、

結衣の居場所がなくなってしまったと感じているからではないか、と乃々。

でも、乃々が話を聞こうとしても結衣にはぐらかされてしまい、相談してくれない。

自分は口やかましいところがあるから打ち明けにくいのかも、と考えた乃々は、

では拓留になら打ち明けてくれるのでは、という次第で彼に話を持ってきたのです。

あんまり深刻な話というわけではなさそうだったので、拓留は「そのうち本人から打ち明けてくれるのでは」と会話を切り上げようとしますが、

咄嗟に僕には関係ない、と口走ってしまったため、乃々の地雷を踏んでしまいました。

慌てて拓留は、彼女の機嫌を損なわないように、結衣に会いに行く事にします。

青葉寮で結人に会い、

結衣は医院の方でうきと佐久間のお手伝いをしているのでは、ということで一階の青葉医院に向かう拓留。二階と三階が養護施設の青葉寮という構成になってます。

でもそこには甲斐甲斐しく佐久間のお手伝いをするうきの姿しかなく、

患者達もうきを偉い偉いと誉めている様子を見て、

確かにこれでは結衣が所在無く感じるのも仕方ないかも…と考えつつ、寮に戻ります。

結人に結衣が悩んでいる様子はないか尋ねると、

悩んでいるかどうかは判らないけど、最近、盛んにノートに何かを書き込んでいるけど、何を書いているかは見せてくれないというような話が聞けます。

とにかく結衣は青葉医院の方には居なかったので、じゃあ部屋かも、と部屋に向かう拓留。

部屋をノックすると慌てた様子の結衣。

何かを隠した後で、拓留を迎え入れてくれます。

拓留は久しぶりに弟や妹に会ったことで、お兄さんぶるスイッチが入ってしまったらしく、

結衣に「悩みがあったら相談しなさい」と、優しくもどこかおかしな口調で語りかけます。

いきなり兄ぶり出す拓留に戸惑う結衣。

拓留は言ってしまった後で、

これ乃々の取り越し苦労で、別に結衣に悩みなんて無かったとしたら、自分は滑稽なだけだったのでは…と後悔します。

実際、夕飯時にごはんをおいしく食べる結衣は普段とかわりなく見え、そこにうきに居場所をとられて悲しいとか悩んでる様子など微塵も見えなかったのです。

拓留はただただ恥ずかしい台詞を並べて兄貴風を吹かせにきたやべー奴を演じただけだった…恨みがましく乃々を睨むと、

乃々は申し訳なさそうに自分のおかずをくれました。

夕食後、乃々のパソコンを使う許可を得て、うきちゃんも誘って一緒に見ようという結衣。

…やっぱり全然うきちゃんに居場所を云々なんて悩んでないじゃん!全然仲良しじゃん!

ニヤ生でMOMONEというアイドルの生配信を観るのが最近の結衣の楽しみらしいです。

MOMONEは『音漏れてん事件』の被害者が行き着いたアイドルキャラらしいです…あっちでは『音漏れたん事件』で本人もわけの判らないまま凄惨に殺された彼女ですが、

こっちの世界では健在で何よりですね。

配信を観終わった後、結衣はぽつりと「私もアイドルになりたいな…」と呟きます。

結衣は拓留にニヤ生やネット配信出来るかと尋ね、拓留はそれはまあ「出来る」と言います。

結衣は満面の笑顔でこう言うのでした。

「私もアイドルになりたい!!」

拓留は思い至ります…結衣がノートに盛んに書き付けていたものの正体というのは、

サインの練習だったのでは…と。

拓留はなんとか思い止まらせようとしますが、

もう結衣は止まりません。

一人では心配なのでうきを誘う結衣。

でもうきは何をすれば良いか判らないし、特にアイドルに憧れている風では無いため乗り気ではありません。

結衣はとにかくやってみたい、可愛い服を着て歌って踊りたいようですが、

乃々が毅然と諭します…アイドルは大変なのだ、と。

確かに華やかだけれど、たくさんの人の協力が必要だし、

不特定多数が結衣の顔を知り、その中に変な人がいるかもしれないのでとても危険な事なのだと。

アイドルの真似事が気軽に出来る世の中ではあるけれど、そう単純な話ではなく、

リスクもあるし、本気でやるつもりなら、勉強との両立は大変になるし、お金だってかかるのだと。

乃々の、結衣のためを想って行った説得は抜群の効き目。

結衣は素直にそれを受け入れ、アイドルは諦めると言い、その場は決着します。

でも結衣はやはり悲しげ。

拓留はそんな結衣の姿を気の毒に思いつつも、今夜は休むことになります。

すると妄想トリガーが出現します。

私はとにかくネガティブをまず埋めたいのでネガティブを引くと、

結人がやってきて、

「本物の女の子になりたい」と言い出します。

まあそれは良いのですが…いや良くはないのですが…問題はその手法。

彼はオカルトな古い書物で勉強した結果、その方法を発見したらしく、

おもむろに拓留に2つの眼球を投げて寄越します。拓留はほんのり青目がかったその目玉に心当たりがありました。

眼球を互いに入れ替えた男女を交配させ、それで得られた体液をうんぬんすると本物の女の子になれるのだと結人。

ドアの向こうからは乃々の声がします。

暗くてなにも見えないと言いながら拓留を探す乃々の声が。

姿を現した乃々の顔。2つの黒い穴が開いていました。

結人が冷静に声をかけます。

「早く拓留兄ちゃんの目を入れてあげよ?」

どうしてこうなった!

本当に妄想力豊か過ぎますね。

正気に返ると、

部屋にうきが訪ねてきました。てっきり結衣か結人だと考えてただけにこれは意外。

うきちゃんは「結衣のお願いを叶えてあげてほしい」と拓留に頼むのです。更に意外。

その場に結衣もやってきて、

彼女の口からもやはり「アイドルをやってみたいから力を貸してほしい」とお願いされます。

…これは聞いてあげないといけませんね。

カオチャ本編で不遇の死を遂げてしまった結衣ちゃんのお願いなのですから。

結衣はうきが拓留に会いに来ていたのも、それをお願いする為だったと聞くと大喜び。

うきも一緒にやろうと誘いますが、やはりうきは自分が加わるのには否定的です。

しかし、その様子を見ていた拓留は、

かつてない情動がむくむくと沸き上がってきているのを感じていました。

無垢な女の子同士の友情。

前を向いて歩きだそうとしているその姿。

そんな2人を応援したいという気持ち。

それは。

まさしく、夢に向かって必死に頑張る推しのアイドルを応援したいというファン心理そのものだったのです。

拓留はもしかしたらこの二人、イケるかも!と確信します。

そうなると拓留P…あえてPと付けますが…も行動開始。

アイドル活動参加に乗り気ではないうきを口説きにかかります。

恐ろしい程に的確な言葉で、うきのやる気スイッチを押す、やり手のプロデューサーここにあらわる。

しかし…うきは流れをぶったぎり、

完全に断ります。

やはりうきの参加は無理…かといって一人でアイドルは不安な様子の結衣。

拓留もどうしても二人組ユニットをプロデュースしたいようです。

そこへちょうど結人が通りがかりました…。

拓留は結衣と結人が会話する姿を見て「これだ!」と叫びます。

これだじゃないよ…あんた。全くもう…。

拓留は結衣と結人に「今日から二人は姉妹ユニット『ユイとユウ』としてアイドル活動を始めてもらう!」と宣言するのでした。

結人は最初は理解が出来なかったようでしたが、女の子になるのだと説明され、

「そんなのやだよ!」と否定しますが、

拓留は「お前ならなれる」と保証します…いやあんたの保証なんか要りませんよ…。

結衣はなぜか「私もユウが一緒なら心強いかも…」と満更でもない様子。

結衣から結人に真剣にお願いをします。結人もこれは断れない…。

更に敏腕プロデューサーは「成功したら欲しいものがなんでも買えるぞ…」と悪魔の囁きを結人に耳打ちし、彼はやることを承諾するのでした。

おいおい…乃々が聞いたら絶対激怒案件でしょう…これ。

と、プレイヤーが思っていた頃、拓留は一同に念を押します。

くれぐれも乃々にはナイショだと。

結衣もさっき乃々からド正論でアイドルを諦めさせられたばかりなので、端からナイショのつもりだったようです…けしからん女の子だな、結衣は!

結人とうきにも固く口止めをして、いざアイドルプロデューススタート!

プレイヤーは既に勝手に拓留をプロデューサーと呼んでましたが、

結衣から改めて、

「よろしくお願いします。プロデューサーさんっ」と挨拶されます。

ここでも妄想トリガーが出て、

ネガティブを引くと、

落ちぶれて借金のかたに他事務所に二人はとられてしまい、

拓留はいつもクールキャットプレスをくれるゲンさんからいつもと違うエロ全開の雑誌を貰います。

袋とじには結衣と結人のいかがわしい写真が載っていました。

自分が軽率にアイドルプロデュースになど手を出さなければ…むせび泣く拓留。

せめてもの罪滅ぼしとして僕はこの写真を目に焼き付けておくことにするよ…と独白するのでした。

本作は拓留が馬鹿で良いですね。

本編が気の毒過ぎるので、拓留が馬鹿馬鹿しいギャグの渦中にいると安心します。

拓留はそんな事にならないように、しっかりアイドルプロデュースのプランを立てることを決心し…辞めようという案が出ないのが凄いですが…

しばらく青葉寮で生活することにするのでした。

しかし、拓留は実はアイドルについて全くノウハウがありません。

それなのになんでプロデュースしようなどと思い付いたのか…。

仕方なく乃々以外の新聞部員に打ち明けると、

彼らは意外な程真剣な様子でアイドル活動は軽々しくお遊び感覚でやるものではないとたしなめます。

…ライターさんは、入念にアイドル活動を軽くみているわけではないと知らせたいようです。

馬鹿にしてると思われてはいけませんからね。

ひとしきり拓留をたしなめた後で、

後押しするモードに切り替わり、彼のプロデュースするユニット『ユイとユウ』の話などを聞いて肯定し、

みんな意見を出して協力してくれるようになりました。

拓留自身も、どうせ自分一人のアイデアではたかがしれてるので悪くないかもと思うのでした。

彼らは部室でアイドル活動をやると乃々にバレる恐れがあるので、場所を拓留のトレーラーハウスに移します。

しかし全員入ると狭い。

そりゃまあ、拓留が一人で住んでるトレーラーハウスですから。

さてさて。

とりあえずは結人が女の子として通用するのか?確認をします。

女装タイム。

長い髪のウィッグをつけ、結衣の服を着た結人は想像以上に美少女でした。

というわけで、これは間違いなく通用する。

そして肝心の二人のユニット名は、結衣主導で二人で考えたそうで…

その名は『ミルフィーユ』。

日を改めて、本格的にアイドル活動をスタートさせることになります。

さて、まずは伊藤がプロデュースするらしいです。

彼は二人にアイドルに一番大切なことは『サービス精神』だと説き、

知名度をあげるにしても人気を得るにしても、

とにかくみんなに喜んでもらうために何でもしなきゃいけないのだと述べます。

伊藤は早速撮影に行くと言い、準備もろもろはやっておいたときびきびした動きでミルフィーユを連れ出します。

なんという有能ぶり。

やはり伊藤に任せたのは正解だったか…と思う拓留でしたが、

次の瞬間に唖然とすることになります。

二人がにこっと微笑み、

結人の笑顔が固いので結衣にこちょこちょとくすぐりを命じる伊藤。

しかし二人は早くも水着でした。

拓留は不覚にもドキドキし…いかんいかんと正気に返りつつ、

「水着はやり過ぎだ」と、伊藤を咎めますが、

このくらいやらないとニヤ動の動画の海に飲み込まれてしまうと厳しい表情の伊藤P。

更に過激なポーズを伊藤Pは要求し、のりのりで撮り続ける華。

拓留はさすがに駄目だと判断し、撮影を中断させます。

結衣がやりたいのはあくまで普通のアイドル活動であって、こういうのでは無い!

話題性があって人の下卑た注目だけが集まれば良いってもんじゃないのです。

ああいう手法でしか人気を得る手段が思い付かないなら伊藤にはプロデューサーを降りてもらう、と毅然と言い放つ拓留。

良かった…拓留が良識を持っていて。

伊藤は全て良かれと思ってやったのだとうそぶきますが、

結衣から「私達のためにやってくれたんですよね?ありがとうございます」

とまっすぐな瞳で言われて、良心が咎めたらしく伊藤は泣きながら反省し、プロデューサーを降りました。

さて。次は雛絵がプロデューサーを努めることになります。

女の子なので安易に過激なエロ方向にはいかないのでしょう、そこは安心。

雛絵はまず二人の共通の制服があった方が良いと、用意した衣装を手渡し、外ロケに行こうと言います。

おお!これは良い滑り出し。

結衣もユニフォーム衣装と聞いてテンションアップ、早速結人と着替えにいきます。

なかなか可愛い衣装を提供してくれた雛絵。

そのまま撮影に入りますが、

なんかこう木の後ろから顔を出して「大好きだよー」と叫ぶなどなんとも古くさく…まあ私は昭和の方なのでそこまで違和感を感じませんでしたが…

明らかに昭和のアイドルという感じの演出を施していく雛絵に、拓留が思わずストップをかけます。

その場の全員から古くさいと指摘された雛絵はショックを受けて、結局プロデューサーを降りることになりました。

良かったのにねぇ…。

残りのメンバーでは端からプロデュース業に手を出そうとする者はなく、やはり拓留がプロデュースすることになりました。

なんだったんだ、さっきの茶番は…と思わなくもありませんでしたが、

拓留は二人のプロデュース失敗から教訓を得ていました。

伊藤はやり過ぎだったけど、ある程度きわどいことをやって注目を得るという手法は間違ってませんし、

経緯はどうあれ、水着と制服というコスチュームをゲットしました。

とにかく地道に少しずつニヤ動で活動していこう。という方針で進むことになります。

まずは『踊ってみた』に挑戦。

しかし結衣の方が致命的にリズム感が無いことが判明します…なんでアイドルやりたいと言い出したんだ、この子は…。

歌わない踊らないアイドルなんて聞いたこと無いし…と不安を覚える拓留でしたが、

結衣は懸命に稽古をします。

でも全然うまくなる気配がありません。

しかし結衣は悔しいと拓留に涙を見せながらも、

根気強く真剣に取り組み、結人もそんな姉の姿に触発されたように、いち早くダンスを習得し、熱心に姉にダンスを教え続けます。

そして。

遂に結衣はダンスを踊れるようになりました。

飛び上がって喜ぶ結衣。

拓留は良い画が撮れたと思います。

彼は結衣と結人が来る日も来る日もダンス練習をしていた姿を撮り続けていました。

既に作っていたミルフィーユのチャンネル。

そこにこのダンス練習動画を投稿していたのです。

最初は視聴数も散々、コメントもへたくそだのやめろだの否定的なものが多かったらしいですが、

恐らく下手だけどずっとひたむきに、熱心にダンス習得に励む結衣の姿に視聴者の心が引き込まれていったのでしょう…視聴数は日に日に増えていき、コメントも応援するものに変わっていったのです。

二人は意識しないうちに、いつの間にか多数のファンを獲得していました。

それはまだまだアイドルと呼ぶには少ないけれど、結衣を喜ばせ、勇気づけるには充分すぎる数。

なんという敏腕プロデューサー。

それからしばらくダンスの動画をあげ続ける拓留たち。

しかし、やはり視聴者は結衣が失敗しながら頑張る姿を応援していたわけで、

随分上達した結衣達が踊る動画はそれほど視聴数が伸びません。

やはり次の展開を用意するべきか…敏腕プロデューサー、次の一手は!

1つのアイスを二人がゆっくりと時間をかけて舐めながら食べる動画でした。

拓留よ、お前もエロに走るのか!

しかも二手目でか!

アイスをゆっくり下から舐めさせてどうする!

拓留の意図する事が何かも判らずに、素直に言われるがまま無邪気に1つのアイスを食べる二人。

これを世の変態紳士諸君が喜んで観ているかと思うと、いくら非現実の出来事とは言え、

世の深き闇に思わず頭を抱えざるをえない案件です。

乃々に知られたら殺されますよ、これは。

案の定視聴数はうなぎのぼり。

コメント欄は喝采のお祭り騒ぎです。

拓留は1人ほくそ笑みます。

やはり視聴者は刺激を求めている、と。

こうなると止まらない。

結衣と結人は今度は水着でツイスターゲームをやらされてました。

どこの深夜番組ですか、これは。

伊藤プロデュースより酷いですぞ…これは。

この動画がとんでもないカウント数を叩きだし、ニヤ動ランキングの上位に食い込んだようで、

伊藤も「動画観たぞ!」と拓留を称賛します。

そこへ澪さんまでもやって来て、

「結人にあんな格好をさせるなんて何ていうことをしてくれたんだ!」と厳しい口調で拓留を詰めます。

そらそうだ。

良かった…乃々以外にも詰問してくれる、まともな人がいて。

「いいぞ、もっとやれ」

………澪さんも駄目な方だった。

お前には期待していると澪さんは言い、拓留の手を握るとそのまま去っていきました。

澪さんは色々事情があって、本編では長らくカオスチャイルド症候群の拓留に対して、嫌悪の感情剥き出しでいたわけですが、

そんな澪さんから手を握られて、強く期待されて良かったですね(白目)。

その時、ミルフィーユのチャンネルが生配信を開始するという通知が届きます。

そんな馬鹿な?

焦ってアプリを立ち上げると、そこにはまぎれもなく二人の姿がありました。

それは午前中で授業が終わった結衣が、生での反応を見てみたいと考えて、結人にやってみようと誘ってやり出した生配信でした。

撮影はうき。

うきが関わったおかげで、彼女の能力が働いたらしく、

視聴者は多いし、コメント欄は称賛ばかりで誹謗中傷など1つもありません。

そっか…うきが関わったら成功間違いなしじゃないですか。

生配信なので当然リクエストとかもあります。

結衣は気持ちが大きくなり、やってみると言い、結人も「お姉ちゃんがいいなら」と返します。

最初は当たり障りの無い質問に答えるものだったのが、

次第にエスカレートしていき、

制服姿でなにかを要求するものが飛び出します。

結衣は「そんなのが見たいんだ、変なの」と言いつつ、それを実行しに準備を開始するのでした。

生配信動画を見守っていた拓留と伊藤。

伊藤に「良いのか?これ」と聞かれますが、

拓留はまあ二人が自主的にやりたいと言い出した事をなんでも駄目と言うのも良くないし、

変なコメントも無さそうなので大丈夫だろうと判断しそのまま見守ることにします。

制服姿でお風呂場へ行きシャワーをかけあう二人。

…なんだこの図。

そこへ雛絵が現れて、顔を真っ青にします。

「あの制服、紙で出来てるんですけど」

どうやら安く仕上げるために紙で作ったらしいのですが、

今まで誰も気付かなかったなんて、なんて凄い有能ぶり。

すぐに二人の服が溶け出して、二人はパニックです。

大変な事になりました。

放送を止めるなりなんなりすれば良いのに、カメラ役のうきはどうしたら良いか判らずおろおろするばかり…せめて二人を画角から外してあげて、うきちゃん…。

この瞬間にもうろたえながら、がっつりカメラを構えて撮っているかと思うと、うきちゃんが微笑ましくて仕方ありません。

カウントは増えまくりコメント欄もお祭り騒ぎですが、

これはもう…駄目ですね。

ニヤ動の公式的に不適切と判断されたらしく、映像は真っ暗に…要するに強制停止。いわゆるBANされたようです。

拓留は心底ホッとしました。

危うく不特定多数の男に妹と弟のあられもない姿を晒してしまうところだったのですから。

家に帰り、結衣達を叱る拓留。

BANされた時点でチャンネルは1週間の停止処分となっていますので、しばらくミルフィーユはお休みです。

それで視聴者が離れてしまうかもしれませんが、それは仕方がないこと。

もうミルフィーユの活動もこれまでか…と思う拓留達。

しかし、事態は思いもよらぬ方向へ進みます。

MOMONEが、今推してるアイドルとしてミルフィーユを紹介したのです。

更には渋谷の今をお届けするネットニュースサイト『渋谷にうず』のケイさんまでもが普段は取り上げない芸能ネタとして、ミルフィーユを取り上げる始末。

いつもは冷静で穏やかな口調のケイさんが、鼻息荒く興奮してユウ推しだと述べます。

…澪さん、どんだけ推してるんでしょう。

BANから1週間経ち、活動再開出来る状態になり、ミルフィーユのファンが離れてないどころか、むしろカウント数がぐんと増えていることに拓留達は驚きます。

さあ、活動再開。

何をやるかとその時、結衣が「そろそろ路線を変えるべき」と言います。

アイドルとして要望に答えるのも大切だけれど、恐らくこれ以上やるとどんどんエスカレートしていくばかりでしょう。

注目を浴びある程度の知名度を得た今こそ、本当にやりたいアイドルの姿にならなくては、

それこそとんでもない事になってしまう…結衣はそれを感じ取っていたようです。

理路整然と今後の方向性を語る結衣に、拓留は驚きます。

こんなにも本気でアイドル活動について考え、向き合っていたとは。

ただの一時的な興味本位で手を出したのではなく、彼女は真剣にアイドルを目指していたのです。

ニヤ動でアイドル活動を再開するミルフィーユ。

ニヤ生でも変な要望を安易に聞くのではなく、ファンの言葉に真摯に向き合い、純粋な二人のキャラが受けて、拓留は生配信に関してはもう自分が口を挟まなくて良い、と二人に任せていました。

もはやエロ企画などしなくても人気は順調に伸びていきました。

ミルフィーユは次第に脚光を浴び、なんとイベントのオファーがくるまでになりました。

どうしようか悩んでいると、なんとメジャーデビューとテレビ出演の話まで舞い込んでくる始末。

俄然はりきる拓留。

その一方で、女はエロい動画をあげたらすぐ注目を浴びる…と呟きながら、それを妬み恨む何者かの姿が描写されていましたが…こっち見んなの被害者かな。

ところで、

結衣ちゃんはここのところ、なにやら拓留にほのかな想いを寄せ始めたようなそぶりを見せはじめました。

雷が鳴る夜に拓留の部屋を訪ねるなど、お約束なシーンも挟まります。

しかし、ネットではミルフィーユの生配信での何気ない発言から、学校を特定する動きが出ていました。

そして、事件が起こります。

トレーラーハウスに集合して動画を配信する予定だったのに結衣が来ません。

携帯も繋がらず、不安になった拓留は探しに出かけます。

するとゲンさんから、さっき大人の男と歩いていったという目撃情報が。

ただならぬ事件の気配。

それぞれなんとか結衣を探しだそうと手を尽くしますが、結局彼女は見付からず、

神成刑事に事情を話し協力を仰ぎます。

でもまだ居なくなって数時間しか経っていないため、警察は届を受理はしても、本格的に動くにはまだ至らないだろうとのこと。

このタイミングで乃々にも打ち明けています。

最悪のタイミングですが事情も事情なので、彼女は誰を咎めることもなくただ結衣の身を案じています。

その時、澪さんから「すぐ見ろ」と、ニヤ生のURLが送られてきます。

それは結衣がロリータ衣装を身に付けさせられ、椅子に縛られて、変態的な質問に答えさせられている動画でした。

澪さんはこれが拓留達の所業ではないことを確認すると、

神成刑事にくれぐれもこれがBANされないよう手を回すようにアドバイスします。

これこそ唯一の手がかり。

なんとかこの生配信から結衣の居所をつきとめなくては、彼女の身がどうなるか…知れたものではありません。

動画は更にエスカレートしていき、一同生主の外道ぶりに絶句しますが、

その時、結人が「結衣の声が聞こえる」と叫びます。

どうやら二人はそういうお互いの声を聞くことが出来るテレパシー的な能力を潜在的に持っていたようで、

それがこの土壇場で開花したようです。

居場所を尋ねる結人。しかし結衣にも自分の居場所が判りません。どこかの建物の三階か四階としか。

でも、徒歩十五分くらい、乗り物には乗っていないと言うことで、少なくとも渋谷から出ていない事は判りました。

そして結衣からなんとか情報を聞き出す一同。

断片的な情報ですが、拓留はそれを聞いて引っかかるものを感じました。

拓留は必死で考えます。

映像の結衣は生主から酷い仕打ちを受けながら、

カメラ…生主を見据えて「きっと拓留兄が助けに来てくれるもん!」と毅然に言い放ちます。

拓留は結衣の信頼に満ちた眼差しに衝撃を受けていました。

こんな状況に置かれても彼女は自分を信じてくれている…拓留は必死で考え、

そして、答えにたどり着きました。

そこは回転ジェット事件の舞台となったホテル…の三階だと。

後は神成刑事と拓留が現場に突入、

犯人…やはりこっち見んなの被害者でしたが…は取り押さえられます。

人気生主だったのに、嘔吐事件以降一瞬でファンは居なくなり、鬱憤がたまっていたこいつは、きわどい動画をあげてちやほやされていったミルフィーユの全てが気に入らなかったのです。

あとは神成刑事が取り押さえて終了…かと思いきや、犯人は結衣を人質にとり、出ていけと要求します。

身動きできないでいる神成刑事。

拓留がディソードを手にとって能力を使い、格好良い見せ場を作り、

無事に神成刑事が犯人を取り押さえました。

他のみんなも駆けつけ、

雛絵がよっぽど腹に据えかねていたらしく、どさくさにまぎれ、犯人を殴り、

腹でも殴ったのか、犯人はまたしてもネット上で嘔吐シーンを晒す羽目になるのでした。

そして、

拓留は乃々にきつくきつくお灸を据えられ、

結衣はアイドル活動を辞めることにします。

拓留は正直なところ、結衣にもう少し楽しい夢を見させてあげたかったし、

アイドルのたまごとしてこれからも開花しそうだったミルフィーユの終了…少しもったいないようにも思いましたが、

あんな事件が起こってしまった上に、乃々にもバレてしまったので、実際問題、仮に本人が続けたいと思っても、もはや無理だったと言えます。

数多のオファーは全て拓留が責任を持って断ることにして、この話は決着します。

思えばあんなにトントン拍子に話が進んだのも、うきの能力が発現して起こった事だったように感じられ、

だとしたらそれは妄想の世界の出来事だったのだ、と割り切り、もう終わらせるべきなのです。

結衣は「すごく楽しかった」と満面の笑顔で彼女は拓留にお礼を言い、

「今度は拓留兄だけのアイドルになりたい」と言い出し、彼のほっぺにちゅーするのでした。

この先はもう少し大人になるまで待ってね、という締め。

おお、良い締めですね!これは!

ちなみに全部ポジティブ妄想するとグッドエンドを迎えました。

関係自体は変わりませんが、より具体的に結衣が拓留のお嫁さんになりたいなどと夢を語ったりしています。これはこれで良い終わり方ですが…

結人が本当の女の子だっただの、突然犬化してみんなに良い子良い子と頭を撫でられ、排尿する所をみんなに見守られている妄想だのをしてなぜ結衣とのグッドエンドになるのか、理屈がさっぱり判らないんですが…。

 

・インターミッション的ななにか。

結衣&結人編のノーマルエンドを終えると、2015年10月澪さんが描写されます。

それはカオチャ本編同様、百瀬の興信所『フリージア』に居る澪さん。

やはり『渋谷にうず』をここで発信しているのですが、

理由は本編とは微妙に異なるらぶchuchu世界の澪さんでしたが、

一方で彼女の脳裏には、カオチャ本編の方の記憶があるのか、拓留の名前を頭に思い浮かべただけで、とても悲しいもののように感じられる瞬間があるようです。

これは一体何を意味するのか。

何かを思い出そうとすると澪さんの頭を激しい頭痛が襲います。

考えるのをやめると引いていく。

その時、澪さんのPCに見たこと無いはずなのに知っている画像が表示されます。

不気味な三つ目の男の顔。

その目が開き、PCにメールが届きます。

澪さんは尚も続く激しい頭痛に身をよじらせつつメールを開き、

メッセージを読み、そして彼女は絶叫しました。

ここでシーンは終わります。

…シナリオを1つクリアすると澪さんの何かが進む仕掛けみたいですね。

 

・香月華編。

続いて香月華編へ。

月曜日の朝、拓留が目を覚ますと激しい頭痛に襲われます。

しかもなぜか昨日は日曜日だったのに制服を着たまま、ポケットにスマホを入れたまま、

トレーラーハウスの中は宴会の後のようにゴミが散乱している…。

昨夜のことが何も思い出せず、ズキズキと痛む頭を抱えていると、一通のメールがスマホに届きます。

見知らぬメールアドレス…でも拓留宛と明記されており、スパムメールのたぐいではなさそう。

開いてみるとそのメールには『己の胸を揉みしだきながらカメラを挑発するような表情を浮かべるエロい自撮り写真』が添付されていました。

拓留は驚愕のあまり頭痛も忘れて絶叫するのでした。

何食わぬ顔で学校へ行き放課後。

一旦部室に行きますが、

拓留は利用者の少ないトイレに引きこもり、

冷静にその画像に写っている女子について分析してみることにします。

服装は碧朋の制服なので自分と同じ学校の女子であるのは疑いようのないところ…

というか、

プレイヤーの目には、

顔は確かに下半分くらいまでしか写ってませんが、見切れたヘッドホン…どう見てもそれは華のようにしか見えないのですが、

拓留は判らないらしく、

まずは背景から確認します。

それは自身のトレーラーハウスだと判り、更にくだんの女の子が自分の簡易ベッドに腰かけているようだと分析。

隅には寝ている伊藤が写り込んでおり、

まさか伊藤の彼女だろうか…いやそんなことがあってたまるか、とその可能性は頭から捨て去ります。

この画像が撮られた日はデータから昨日の深夜…ちょうど拓留の記憶が無い時間帯です。

昨日の深夜、拓留の部屋に伊藤とこの女の子が居て、

伊藤は寝ていて、女の子はエロい自撮り画像を撮っていた…。

朝になるまでに彼らは消え失せていた。

という状況のようです。

で、肝心の女の子の方の解析に移ります。

拓留はそれまでなるべく直視しないようにしていたようです…だから誰かもよく判らなかったのか、さすがです。

直視するや否や絶叫し始める拓留…ホラー画像かなんかに見えてるんですか?この人…。

確かに拓留のメアドを知っている人物なんか数名に限られており、

自分の見知った人物がわざわざエロい自撮り画像を送りつけてくるなど生々しい艶めかさがあり、刺激が強いなんてもんではありませんが…。

結局、彼は断定する事が出来ず、写り込んでいる伊藤に聞けばなにか判るかも…という結論に至ります。

部室に戻ると、他のみんなから「一体どこへ行っていたのか」と尋ねられます。

みんなは体育館でバスケ部の活動風景を取材していたのだとか。

しかもそれは昨日の夜、拓留が「わずかな時間しかバスケ部の許可が取れなかったので、放課後はすぐ体育館集合」と、指示したことだったのです。

昨日は街を一日取材し、夜はお疲れ様会ということで、拓留の部屋でみんな過ごしたらしい。

恐ろしくなるほどにスッパリ記憶が無い拓留。

いや、さすがにバスケ部の取材に関しては事前に許可取りしたのも拓留のはずなので全く知らんというのも不思議な話ですが…。

みんなに記憶が無いことを説明し、

昨日何をしていたのか尋ねると、

昨日は日中、文化祭用の資料集めで渋谷の街を取材し、

夕方からお疲れ様会をした。

お菓子や適当な飲み物…その中に恐らく未成年が飲んではいけないものが紛れてしまっていたらしく、

拓留は急にハイテンション、上機嫌になり数々の楽しい宴会芸を披露し始め、場は大いに盛り上がった。

しばらくすると拓留は眠ってしまい、そのまま解散ムードとなり、

有村、尾上、乃々は帰り、伊藤が一応心配して朝まで残った。朝、拓留が普通に寝ているのを確認し、帰った。

ということだったそうです。

拓留はそれだけ聞いて…

「誰かもう1人居なかったか?」と尋ねます。

あの画像には伊藤が寝た後に撮られたものである以上、誰かもう1人居た事になるのです。

どうしてそう思うのか?根拠は?

と尋ねられると、さすがにあの画像を見せるわけにもいかず言葉に詰まる拓留。

ちなみに華も居ましたが、彼女はお疲れ様会が終わる前に帰ってしまった、とのこと。

昨日の出来事については判りましたが、

画像の女の子の謎は解けていません。

すると華からメールが届きます。

相談があるので体育倉庫に一人で来てくれ、と。他の人には秘密だと。

拓留は何食わぬ顔を装い…他のみんなには不審がられていましたが…華に言われた通り、誰にも言わずに体育倉庫に向かいます。

体育倉庫には鍵がかかっていましたが、なぜか跳び箱の影から人が飛びかかってきます。

拓留は不意をつかれその人物に押し倒されてマウントをとられてしまいました。

それは華。

お得意のネガティブ妄想で、エロいボンテージ衣装に身を包み、女王様化した華に散々に鞭でぶたれる妄想に悶える拓留。

我に返ると華は突然表情と態度を一変させ、

女の魅力全開の言葉遣いで饒舌に喋りだします。

あのエロい自撮り画像を送りつけたのは自分で、アピールしたのに何の音沙汰もないのでしびれを切らして既成事実を作るべく襲いかかっているのだ、と。

…かなりぺらぺら喋ってますけど大丈夫かな、能力暴発しません?

拓留は言われてみればあの画像が華だと充分認識出来たのですが、

そもそも『華がそんなものを撮って送りつける』という発想が全く無かったため、気付けなかったようです。

そこまで言うと、華は文字通り拓留を襲い始めます。

ヒィーッ!こんなビッチ、華ちゃんじゃないよ!無口ないつもの華ちゃんと戯れるルートだと思ってたのに、痴女化した華ちゃんに興味ないですよ助けて!

その時新聞部のみんなが倉庫に踏み込んできます。

現場を目撃して固まる一同。

更になぜか華はいつもの華に戻っており、あまつさえ泣き出す始末。

どうみても華が被害者で拓留は加害者にしか見えません…乃々は激怒の余り警察を呼ぶと言い出しました。

そこからしばらく拓留は必死で弁明しますが、

乃々は保護者全開で怒るやら嘆くやら…

他のみんなはとんちんかんな事を言ってからかうばかり。

雛絵に至っては能力で拓留が嘘をついていないことは判っていますが、警察沙汰にでもならない限りは状況を面白がっているばかりです。

華は俯いて泣くばかり…おいおい…お前は何がしたいんだ…華ちゃんのこと嫌いになりそうですよ。

拓留は例の画像の謎を解くために行ったのだ、と説明しようとあの画像をこの場で出そうとしますが、

こんな酷い状況の元凶である華をそれでも傷付けてしまいかねない、と感じ、画像は出さずに、もういっそ加害者だと認めてしまうかと頷こうとしまいます。

…冤罪ってこうして生まれるのですね…なんか見ていて気の毒過ぎる…。

すると華がみんなの前で豹変し、

拓留は無罪だと、自分が処女を捧げようと思って行ったことだと喋りだします。

更に言えば、

自分は華とは別の人格であり、

華が男女問わずみんなと親しく交流したい。能力の発動無しで。と口に出して願って具現化されたものなのだと説明します。

なお、期限は一日限定で、明日にはきれいさっぱり居なくなってしまっているのだそうです。

…そんな都合よくうまく具現化出来る能力でしたっけ?華の能力って…。

カオチャ本編で、

いろんなキーワードを発して、狙った物の具現化にすごく苦労した挙げ句、エンスーの化け物が出てくる世界になっちゃって華ルートめちゃくちゃカオスだったのに…。

さてさて。

実は自撮り画像には雑誌…クールキャットプレスが写り込んでいたのですが、

拓留は華から指摘されてそれが厳重に封印しておいたクールキャットプレスだと気付きます。

その号はとびきりしょうもない記事が載っていた号でした。

女の子を自分好みにする方法と銘打たれてはいたものの、

その実は、ただこの女の子はこんな風だったら自分好みになるのに、といった願望を書き連ねただけのチラシの裏レベルのしょうもない記事だったのです。

拓留自身も読んでいた頃は、記者の願望を書いただけだ、と鼻で笑ってましたが、

その記事の最後には自由記入欄があり…

拓留はつい、そこに周りの女の子達について書いてしまったのです。

乃々はツンデレ過ぎるから、もっと年上のお姉さんらしく余裕があってエロい方が良いとかなんとか。

華は肉食系女子になれば落ちない男は居ないだろう…とか。

全員分、みっちり書き込み…書き込んでしまった後で、激しく自己嫌悪して、かといって下手に捨てるのもなー…と封印しておいた代物。

それをあの夜、

スマホを忘れていて、伊藤が寝た後に再訪した華。

スマホは充電が切れてたため、充電させてもらいつつ、暇なので何か面白いものはないかいろいろ探った華に見付けられ、

どうやらその時に別人格が発現したらしいのですが…そのまま持ち帰りされてしまったと。

これは交渉材料に使えるだろうと判断したためです。

こんなおぞましいものを新聞部のみんなに公開されてしまえば、拓留の人生は終わります。

だからこれを返して欲しければ、今日残りの時間、デートをしろと迫る華。

当初は処女を貰えだのなんだの言っていたので、随分要求がマイルドになってました。

そんな可愛い要求なら雑誌の存在が無くてもしてやれよ…という気がしますが、

こじらせMAXの拓留はそんなチャラチャラしたものはお断りなので、脅しの材料がどうしても必要となるのです。

という訳でデートスタート。

待ち合わせ場所で待っている段階からして周りのリア充オーラに気圧され、今にも消え入ってしまいたい居心地の悪さを感じている拓留。

現れた華に促され、撮影スタジオにやって来ます。

昨日のうちに衣装もろもろ予約済らしい、仕事早いですね。

華が用意してたのは新郎新婦の衣装でした。

なんてベタな…と思いますが、

拓留は学園生活しながら、けだもののように求めまくった挙げ句、できちゃった婚をすることになり、列席者である新聞部のメンバーから、からかわれつつも祝福される…というネガティブ妄想などして、パニック状態です。

華が積極的に動いてポーズを撮り、撮影は最後。

キスシーンでも撮ろうという流れに。

拓留もその場の空気感と華の魅力で、自分から顔を近付けていくのですが、

なぜかその時華が本人に戻り、激しく狼狽する華から突き飛ばされてしまいます。

…これは気の毒。

いやまあ、華からすれば突然キスされようとしている認識なはずなので、誰も悪くないのですが、突き飛ばさなくても良いじゃない、と思わなくもありません。

華は何がしたいのでしょう。

拓留は、もう1人の華は、キスにしろ、性行為にしろ、あくまでも華本人がそれを体験するべきと考えて、行為の直前までお膳立てしてから人格をスイッチしているような気がしていました。

一見、言動はちゃらんぽらんですが、彼女の行動は一貫性があるように思えたからです。

まあそれはそれとして…何とも言えないきまずい気分になりつつ、外に出る二人。

とりあえず歩いていると、外は雨が降ってきました。

咄嗟に入った軒先はラブホテル…雨はどんどんひどくなり、華も濡れて寒そうにしています。

拓留は意を決して「休憩していくぞ」と華に声をかけました。

狼狽する華でしたが、

拓留は本当に、真の意味での休憩であり、

絶対に華に触れたり、変なことはしない、と語ります。

とどめに「安心しろ。僕がそんな度胸のある男に見えるか?」という世にも悲しい台詞を告げ、

華は納得して同意します。

中に入り、

お湯を溜めながら少しお話。

華はゆっくりと拓留や新聞部のみんなは優しいと話し、彼女に居場所を与えてくれてとても感謝しているような事が聞けます。

お湯が溜まって、今にも風邪を引きそうな震える華を先に入るよう促しますが、

彼女はシャワーの音などを聞かれるのが恥ずかしい、と言い、音がどれくらい外に漏れるのか確認したいから先に入ってくれと言います。

そうか、と納得して先に入る拓留。

すると華が入ってきて…黒いビキニに小さな白Tシャツを着ている姿…まぎれもなくまたスイッチしたのだと判ります。ていうかそんなもんまで荷物に入れてたのか?

ヒィーッ!襲われる!

と思ったら、彼女は相変わらず誘惑的でありながらも、襲いかかってくるわけではなく、

華が寒さの限界だったから、一緒にお風呂に浸かるだけだと言います…いや、拓留を追い出せばいいでしょうに…なぜ一緒に入る必要が?

風呂に入っている間、おっぱいを枕にして良いなどと言われ、一瞬想像して力が抜ける拓留。

華に引っ張られ、床に足を滑らせて転んで気を失ってしまいました。

気が付くとそこはラブホのベッド。

華の姿はありませんが…どこからか話し声がきこえます。

華がもう1人の自分と会話していました。

華は最初からもう1人の自分が何をしているかしっかりと把握出来ていたのです。

更に言えば、もう1人の自分は、華の願望が正しく具現化したものであり、それは華の望みそのものでした。

その時、拓留が意識を回復した上にそれを聞いている事に気付いた華は、

いたたまれなくなってその場から逃げ出してしまいました。

華は場所を移し、

1人で、もう1人の自分と会話を続けます。

スイッチした時も本人は現状の把握が出来てはいたのです。

でもすんでのところで拒絶してしまったのは、

自分が何も行動せず、もう1人の自分が誘惑して強引に導いた結果にただ頼ってるだけだ、と感じてどうしようもなく自分が情けなくなってしまったからだったようです。

華は拓留の黒歴史…例の落書きをしたクールキャットプレスを取り出して涙を溢します…。

「この体からいなくなった方がいいのはもう1人の自分じゃなくて、私の方がいいのかも」と。

肉食系女子と化した方が華はモテるだろうといったしょうもない落書き。

それが拓留の本心ならば、まぎれもなくもう1人の華が拓留の望む華であり、

今の華はそうではないのだろうと。

その時、もう1人の華は意外な事を言います…華がした妄想は正確に言えば『拓留が魅力に感じる女の子になりたい』だった。

つまり華は別人格を作り出したというわけではなく、『あり得るかもしれない未来の可能性の1つ』が表面化したものなのだと。

だから消えるとかそういうのではなく、もともと彼女の中にある人格は1つなのだと。

というかそもそもの話…今回、華ちゃんは能力を使っていないと明かすもう1人の華。

華は意味が判らず戸惑いますが、

冷静に最初から考えてみることにします。

拓留の部屋で例のクールキャットプレスを読んだ華は、

それに書いてある通り肉食系女子になれば拓留は自分を女の子として意識するのか、と考えて、

「男の子を誘惑出来る女の子になりたいな」とは呟きました。

以来、彼女はもう1人の華にスイッチして拓留を誘惑するようになりました。

てっきり能力を使ってしまったからだと思っていましたが、

能力が発動していなかったということは、

単に激しく別人格があると思い込んでいたに過ぎず、華そのものであるという事になります。

これは恥ずかしい!

これは私じゃない別人格別人格という言い訳でリミッターを解除して、想像で済ませるようなエロい事をやりたい放題やってたという事になります。

たまにそんな言い訳する犯人がいますね…。

今までのあれもそれもとどのつまり華自らが行動していた事です!

恥ずかしすぎる!

恥ずかしすぎて認めたくありませんが、

華はもう1人の自分にいざなわれ、少しずつ自分の気持ちを認めていきます。

ついでに拓留への気持ちもはっきりと彼女は認めます。

能力のせいで喋る事が出来なかった華は、何も文句を言わないことを良いことに他の生徒や先生から雑用をよく押し付けられていました。

それを見かねた乃々が居場所として新聞部へ勧誘したのがきっかけで入部した華。

しかし華は本人から全く事情を説明せず、その時は乃々からも入部の経緯を何も聞かされていなかった拓留でしたが、

なぜ喋らないのか、どうしてここに居るのかなど、別に何も詮索してきませんでした。

経緯を聞かされた後も、彼女がただエンスーをしているだけの日々でも咎めず、

自分の意志を尊重して、居心地の良い空間を与えてくれている、と華は感じていました。

ただ拓留は興味がなかっただけで、

そして単なる部員の数合わせだったかもしれませんが、

華は自分を必要としてくれて、尊重してもらえたようで嬉しかったのだと。

そして拓留は普段は不遜に振る舞っているけれど、本当はとても優しい人なのだと言い、

「私は拓留先輩が好き、かも」と勇気を振り絞って口にするのでした。

なんとか言えた…もう1人の自分がそれを涙を拭いながら微笑んでいました。

彼女はもう脳内会話はやめて現実に帰れ、と促します。頑張れとエールを送るもう1人の華。

なお、最後に彼女はここには誰も居ないと思っていましたが、

もう1人の華がそれは違う、と訂正します。

奥の方に拓留が居て、今の台詞をおもくそ聞いていたのでした。

それからはまあ、コミュニケーション能力ゼロの二人なのでぎこちなく「ありがとう」と言い、その後はもう何が起こったのか拓留本人もよく覚えてないようですが、

とにかく幸福感に満たされ翌日。

まあ二人の関係は急激に変わることはないけれど、他人との関わりが苦手な二人は似た者同士うまくやっていけるでしょう…。

と、ここで終われば良かったのですが、

翌日部室に入った拓留は、

新聞部の一同がなぜか例のクールキャットプレスを読んでいるのを目撃します。

乃々はツンデレが過ぎるが年上のお姉さんらしいエロさがあれば云々の記述を朗読した後、

姉にそんな劣情を抱いていたのかと詰めます。

尾上も、エロい知識は無くガードがゆるい…幼なじみ系エロ展開に持ち込むことは可能かなどと書かれているのをみて、目をぱちくりさせます。

雛絵は、エロにオープン。その場の勢いで持ち込める可能性が…と書いてあるのを朗読し、

持ち込んでみます?と詰め寄ります。

華にどういうこと??と尋ねようとしますが、彼女はエンスーやってて聞いてません。

拓留は女子三人に詰め寄られ続けるのでした。

華のノーマルエンドです。

しかし彼女のグッドエンドは見付かりません。

何度も往復して華の痴態が画面に映りますが見付かりません。

…えっ、無いのかな?

なんで?

 

・インターミッションその2。

で、華編をクリアしたらまた澪さんのくだりがはじまりました。

今度は2009年、渋谷地震の時のようですが、

澪さんは自分がなぜ突然その場に居るのか判らないようです。

あのインターミッションで気絶した後に、なぜかここに飛んだということでしょうか?

彼女は被災者の中に拓留少年を見付けます。

たった1人でそこに居るのに、別の誰かがそこにいるかのようにブツブツと何かを喋りかけています。

…イマジナリーフレンドだった頃の尾上に喋りかけている、あの瞬間です。

尾上にお願いする瞬間。

澪はたまらず叫びます。

「ダメだ!お前の次の一言が因果律を狂わせる!」と。

しかし彼女の声は誰の耳にも届きません。

そしていつの間にか居た和久井が、

「彼がもっと素晴らしい事を願っていれば、その後の悲劇は何も起こらなかった。世界は素晴らしいものに変わる」と述べます。

そしてそれにより、拓留の未来も救われるのだと。

和久井は自分の失敗を帳消しにするついでに、拓留の未来も救われるのだから良いではないか、と澪に語りかけます。

苛つく澪。

「彼はそんなこと望みはしない」

しかし和久井は因果はもう書き換えられていると言います。

拓留少年は尾上に「誰でもいい。僕のことほんの少しでも愛してくれる人を与えてよ。僕にその人のことを幸せにさせてよ」という、

どうみても、なぜそれを尾上に願うのかと頭を抱えたくなる謎の願いを口にするのでした。

そして尾上世莉架がリアルブートされます。

拓留が願った願いは、あの世界とは違う願い。

和久井はこれで因果律は変わったと笑うのでした。

 

・有村雛絵編。

いつものような日常を過ごす拓留。

しかしふと気付けば今日はなぜか部室に雛絵が来てませんでした。いつも居るのに。

いやそもそもは雛絵は文芸部員であり、先輩と喧嘩して自分の部室に居づらくなった為にここに入り浸っているだけなので、

ひょっとしたら、先輩と仲直りしたのかも?

と思いつつ、まあ雛絵が居ないと静かで良いかという感じでその日は解散。

拓留はあちこち寄り道して、日が暮れてから家に帰ります。

いつものようにゲンさんからクールキャットプレスもゲット、早速読もうとしていると、

なんとトレーラーハウスの中には雛絵が入り込んでいました。

母親と喧嘩して家出してきたとのこと。

…喧嘩してばっかりですね、この人。

なぜ拓留のところかと言うと、

華ちゃんの寮は入寮者以外の生徒が入り込む事が禁止、

尾上は頑なに拒否だったとか。

拓留が青葉寮の拓留の部屋を使えば、と提案しますが、

乃々が絶対に雛絵の家に連絡をするから駄目。

伊藤は何をされるか判らないので論外とのことで、

やはり拓留の所がベストなのかという結論に至ります。

なぜなら彼はヘタレだから。

可愛い幼なじみや血の繋がらない美人の姉…まるで美少女ゲームの主人公のような立ち位置にいるのに、彼は女の子達との関係になんの進展もなく、バカみたいにスクープを追いかけている…こんなヘタレな拓留だからこそ、安心して転がりこめると雛絵。

拓留はさすがに聞き捨てならないと思い、

僕だって男だぞ!と虚勢を張ってみますが、

急にしおらしく雛絵から「良いですよ…。それとも私は魅力がないですか?こんな狭い部屋にいてもそんな気にならないくらい、可愛くないですか?」と言われ激しく動揺します。

動揺のあまり、

雛絵に飛びかかろうとして、落とし穴に落とされるバラエティ番組のようなドッキリにかけられ、しかもそれが『渋谷にうず』のような有名サイトでオンライン配信される…という壮大なネガティブ妄想を繰り広げて、自分でげんなりします。

とにかく、拓留は自分のプライベートはどうなるんだ、と主張し、雛絵に出ていけと言います。

雛絵は案外素直に判りましたと引き下がり、出ていきます。

もっとあれこれゴネると思っていた拓留は拍子抜けし、

更に、今は夜だしこの辺りは人気が少なくて女の子の一人歩きは危険かも…と考えて、

彼女の後を追いかけ、どことなく心細そうにしている雛絵を「行くところがないなら仕方がない」と、招き入れる事にしました。

彼女と一夜を共にしますが、もちろん拓留は何もしません。

翌朝、

噂が噂を呼び、あらぬ事まで噂にされてはお互いに良くないので、とにかくこの事は二人だけの秘密にしよう、と拓留。もちろん雛絵もそのつもりでした。

学校へ行くと、

雛絵についての話題が出ただけで、バレまいとするあまり過剰反応、

雛絵が部室に現れると、

もはや自分は隠しきれまいと判断し、その場を立ち去り家に帰ります。

雛絵は今日も来るのだろうか?それとも母親と仲直りしただろうか? そんなことを考えているとノックの音が聞こえてきます。

帰って来たと思い、遅かったなと招き入れた相手は伊藤でした。

学校での拓留の妙にそわそわした様子から、女と同棲でもしてるのでは?と勘が働き、チェックにきたんだとか。

しかし、同棲と言ってもわずか半日でしたし…特に女性の存在を示す痕跡は見付からず、さすが宮代だと喜ぶ伊藤。

拓留はそうだろそうだろ、と胸を撫で下ろしますが、

雛絵に使わせたベッドの上に女物のくるくる丸めたものがあるのを見付けて驚愕します。

パンツだ!と拓留は胸中で絶叫しますが…いやあれたぶんシュシュですよ…。まあどっちでも良いですけど。

慌てふためき伊藤を押し倒してしまい、

パンツ(シュシュ)の見えない方向に強引に伊藤の顎をつまんで顔を動かした結果、自分の方へ向かせるというBLチックな動きを見せます。

拓留は、そのまま、

伊藤に「お前もこっち側なんだな」と言われ、その場に突然、神成刑事、和久井も現れ、

彼らが所属するオトコ王国なるホモの国にいざなわれて、

その国の王ゲンさんから大事なものをいただくという、壮大すぎてわけがわからないネガティブ妄想に1人で苦しみます。

まあ、なんにせよ伊藤は女の気配がしなかった事に満足して帰っていきました。

さて、問題は雛絵のパンツ…どうしようと思っていると、雛絵が帰ってきます。

慌てる拓留でしたが、雛絵からあっさりシュシュだと言われ、脱力するのでした。

雛絵の帰りが遅かったのは、買い物をしていたからです。

拓留にお世話になりっぱなしなので夕飯でもと思ってのことでした。

意外な程まともな夕飯が出来上がり驚く拓留。

素直に喜んで食べた後、

雛絵がおもむろに大量の台本を手渡してきます。

それは雛絵母が仮にここへ踏み込んできた場合の対処法。

先輩が恋人という事なら母もただおいそれと連れ戻せなくなるだろう…とのことで、

恋人のふりをする台本らしいのですが、

なぜ僕がそんな真似を!と拒否しつつ、

なぜか母や雛絵の台詞まで読み上げつつ通し稽古に勤しむ拓留。

懸命に読み稽古していると、尾上がさりげに現れ読み稽古に混ざってきます。

なんで台本読んでるのか?舞台にでも出るの?と尋ねる彼女と話しているうちに、

そもそも拓留の家に踏み込んでくるか?普通、学校でしょ?と考えた拓留はこの台本を覚え込む必要性の薄さに気付き、読むのをやめるのでした。

家に帰ると、

思いっきり雛絵母が拓留の家に踏み込んでいました。

雛絵に似てますが、厳粛そうな雰囲気をたたえた女性が雛絵の横に居ます。

…まじかよ。

雛絵に乞われて、無理だよ…と思いつつも、

必死で「お付き合いしてます!」と叫ぶ拓留。

あんた偉いよ…。

雛絵母は例えお付き合いしてたとしても、高校生の男女がこんなところで住むのはいけないと正論を述べますが、

雛絵は表情を強張らせ、

「好き放題やってるあなたに言われる筋合いはない」と反論します。

どうやら母親もちょくちょく家に帰らず、男の家に転がり込んでいるようで今回はそれの当て付けだったようです。

…雛絵の家庭環境ってカオチャ本編でも悲惨でしたが、本作でも大変なんですね。

雛絵はあくまでもまだお芝居の設定のままなのか、願望なのか、

「私は本当に付き合ってるし、ゆくゆくは結婚する」とまで言いきります。

お人好しで有名な拓留も、さすがにこれには付き合いきれなかったのか、

空の青さを見つめながら、なぜこの二人はこんな込み入った話をうちでしているのか、出来ることなら、よそでやってくれよ…と現実逃避するしかありません。

なんとかその場は雛絵母が日を改めることにして引き下がることにします。

雛絵母は帰り道が判らないので大通りまで送って欲しいと拓留に求め、

居心地が悪いながらも送っていっていると、

雛絵母は、「あの子のわがままに付き合わせて悪いわね」と謝ってきます。

彼女は先程のやりとりが雛絵の嘘だと見抜いていたようです。

人のいい先輩に無理を言って転がり込んだのだろうと。

とはいえ本当に迷惑ならあんなお芝居に付き合う事ないのに、と言われて、

拓留も確かに。と思うのでした。

ともあれもう少しあの子のことをお願いしますと言われて、頷きながら、

自分が、雛絵を連れ帰って貰う絶好の機会を自ら逃した事に不思議な感覚を覚えていました。

部屋に戻ると雛絵が「先輩はゲイなのか」と聞いてきます。

さっきのお芝居で雛絵の事が好きだと言った時。嘘だというのが能力で判ったからです。

一緒に住んでいてなんとも思わない…ムラムラすらしない…これ即ちゲイであると。

本人は断固否定しますが、そう思われても仕方がない…。

翌日。

新聞部のみんなから「拓留と雛絵が一緒に暮らしている」という噂が流れていると聞かされ驚愕する拓留。

噂の真偽を問いただされ、あっさり認める雛絵。

いつもなら乃々のお説教など女子の厳しい目、伊藤のやっかみが入りそうな状況ですが、

なぜか、伊藤は拓留に同情し、

風紀に厳しい女子達も「拓留が雛絵に変なことを出来るはずがない」と、あっさり納得して、

本人達は変な噂にならなくて良かったと思いつつも、何か釈然としないものを感じます。

でも和久井にまで呼び出され、

これはいよいよ問題になるぞと考える拓留。

雛絵の家出騒動もこれにて終幕し、平穏な日々が帰ってくる…と彼は思いましたが、

即座に和久井は、

一線を越えてないし、その心配もないのでOKというジャッジが下し、この件はそれで終了となります。

拓留は逆の意味で驚愕します。

まあ、学校側としても一応雛絵母に電話したけど、雛絵母がOKと言っていたのでこれ以上介入する気はないとのこと。

拓留はこういう時こそ拓留を糾弾することを生き甲斐としている副生徒会長・川原に駄目だ駄目だと言って貰おうと、生徒会室へ。

狙いどおり、川原は学校が良いと言ってたって、普通に考えて駄目だし、そういうのを認めてたら学校全体の風紀が乱れる、と言い、

雛絵に家に帰れと言ってくれます。

やったぜ!GJ川原くん!と喜んだのも束の間、

立ち去ろうとした拓留の背中に雛絵が素早く一枚の紙を貼ります。

それを見るなり川原はうってかわって、

男女だからといって全てが不純な関係になるんけではなく、高めあう関係もあるだとか訳の判らないことを言い出し、

生徒会は君達を応援します!とまで言い容認されてしまいました。

へろへろになっていると、尾上がその貼り紙を見付けて読もうとしますが、雛絵が素早く奪い取り捨ててしまいました。

たぶん、乃々を拓留から引き離したいならこのまま雛絵が家に転がり込んでいる方が好都合だとかなんとか、そういうのが書いてあったのでしょう。

川原くんはそれを指摘されるまで気付かなかったなんてなかなかのアホですね。

という感じで公然と同棲生活が許可されたわけですが、

雛絵はある野望に燃えていました。

拓留がさっぱり雛絵を女として意識していない事に彼女のプライドはひどく傷付いていたのです。だから己の溢れんばかりの魅力をもって拓留をメロメロにしてみせると。

拓留は拓留で、男の沽券に関わるので絶対にどうにかなりません!と宣言し、

謎の勝負が始まる事になります。

雛絵のターン。

雛絵は全力を尽くして、大量のおかずを用意する始末。

どうにもこの方向なら安心だとホッとする拓留でしたが、

次の日も雛絵がお弁当を用意して教室に現れます。

仕方なく部室で食べさせて貰っていると、

乃々がにこにこしながら、拓留の好物のレシピを雛絵が聞きにきたのだと明かします。

思い返してみれば昨日の大量のおかずも好物ばかりでした。ほとんど食べきれなかったので、雛絵が大量に食べ苦しんでいただけでしたが。

さすがにちょっとキュンとしてしまう拓留。

家に帰ると雛絵が裸エプロンで現れ、突然かなりストレートなエロに走ります。

一応水着を下に付けてますが…。

そこからはラッキースケベでおっぱいを直で揉みしだく展開になるのですが、

いざそんなことになってしまうと異常に焦りだす雛絵。

更には停電までして怒涛の展開にさすがの拓留もどうにかなりそうになりますが、なんとか理性でとどまります。

きまずくなりつつもさっきの事は忘れようとお互いに一致して寝ることにします。

次の日、雛絵がデートに誘いますが、

昨日までの攻勢はなく、ありのまま自然体の雛絵と中学生のようなデートを素直に楽しむ拓留。

素直にしている雛絵が結構可愛いなと感じ、それが能力ではっきりと伝わってしまい、

照れてしまう雛絵。

なんやかんや幸福で良い感じなムードに傾いていきそう。

雛絵はある時、新聞部の女の子達とのトーク中に尾上に尋ねられます。

拓留がメロメロになったら雛絵はその後どうするのか?と。

雛絵が拓留をメロメロにしようとしているのは、拓留があまりにも雛絵に興味を抱かなかったため、むきになって始めた事がいつの間にか意地の張り合いに発展し、不毛な勝負形式になっただけであり、

正直なところ、そこまで深く考えてませんでした。

しかし、

本当にどうするつもりなのでしょう。

雛絵はそれを言われて、

1人で考え事をしながら歩きます。

まあ、デートくらいならしてやっても良いかな…きっと拓留はこう言ってこうするだろうから、私はそれを…とそれらを考えているうちに自然に笑顔がほころぶ雛絵。

それをたまたま目撃していた澪さんから気持ち悪いほどニヤけていたと言われ、

端と気付きます。

自分が拓留の事をどう思っているのか。

それまで気付かなかったのもなんか…凄いですけど。

拓留は拓留で伊藤との会話で自分の雛絵に対する気持ちの変化を感じさせられますが、

遂に雛絵母が再びやって来ました。

あれから雛絵母も反省して、家族で話し合いもしてるから帰ってきなさい、と。

拓留は台本に則らず、迷惑なのでこれを機にこのまま帰ってくれと言えばそれで済む話だなと考えつつも、

一方でまだこの生活が続けば良いと思い、

雛絵が以前渡した台本の設定を繰り返そうとします。

しかし、雛絵が「お願いだからそれを口に出さないで」と、くだんの台詞を言わせまいと涙目で必死に止め、

拓留に迷惑をかけました。家に帰ります、と頭を下げて、そそくさと出ていってしまいます。

拓留は久しぶりに1人の時間が返ってきてホッとしましたが、すぐに雛絵がいなくなった寂しさを感じます。

あまつさえ、これまで雛絵が、部屋を掃除したり、ほつれた服を繕ったり、シャツにアイロンをかけたりと甲斐甲斐しく拓留の身の回りの事をさりげなく行ってくれていた事に気付きます。

そういう事こそ大々的にアピールすれば良かったのに…と拓留は思うのでした。

で、そっからはド直球王道少女漫画もかくやという展開なので、真面目に詳しく書けば書くほど恥ずかしくなってきたため割愛しますが、

まさか本作でこんなにも純愛展開があるとは、と不覚にも感動しました。

俺達の宮代があんなリア充みたいな事するなんて?!そんな馬鹿な!華の一世一代の告白に対して「ありがとう」などと間の抜けた返答をするあの宮代だぞ!という衝撃は隠せませんが、

いつもふざけて元気に明るく振る舞っているけど、本当は誰よりも臆病で繊細、かつ本編で極めて薄幸だった雛絵ちゃん相手だからこれくらいベタな幸せでも良いのかと妙に納得してしまいました。

というわけで雛絵のノーマルエンドは、

僕だけに見せる素直で可愛らしい雛絵と、健全にお付き合いを開始。同棲は不健全だし、筋を通すべきという事でもちろんやめてます。

本作の世界では普通に生きているらしいお兄ちゃんにも今度会ってくださいね、という、極めてギャルゲーらしい王道な決着。

グッドエンドはそのまま同棲は続き、どう見ても事後にしか見えない雛絵ちゃんと一緒の布団で朝を迎え、どう見てもまた今から致すだろと突っ込みたくなる限界ギリギリのラブラブエンドでした。

 

・インターミッションその3。

澪さんは神成刑事に起こされて目を覚まします。

そこは病院のベッドの上。

どうやらフリージアで画像とメッセージを見て激しい頭痛を起こし、

なんとかそれを誰の目にも触れぬよう削除まで行った後で気を失っていたところを百瀬に発見され、ここに搬送されていたようです。

澪さんはそこで、ゲーム冒頭で神成刑事に引き合わされた例の因果律を書き換える能力を持った女性についてどうなったのか尋ねます。

しかしそんな事は知らないと答える神成刑事。

澪さんが2009年の出来事として拓留の願いが変えられた瞬間、あの時因果律はねじ曲げられ、

世界は変わり、みんなの行動も変わり、

その女性は今日に至るまで神成刑事に見付かってもいない、という事になります。

半日くらい気絶していたという澪さん。

神成刑事が、拓留が心配してさっきまでお見舞いに来ていたと教えてくれます。

澪さんは『宮代拓留が自由に生活している世界』か…と胸中で語ります。それはさっき脳に異変が起きてしまったかのかという程の激しい頭痛の中で、目の当たりにしたメールに書かれていた事だったようです。

朦朧とする意識の中で、必死に消去したメール。

どうやらその時に、カオチャ本編の記憶が戻り、澪さんは今のこの世界が『因果律を書き換えられて出来た世界』だと判ってしまったようです。

 

長くなってきたので一旦区切ります。