ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。

ブレス オブ ファイアⅣ うつろわざるもの(PS・2000)

ブレスオブファイアシリーズ第4弾。

竜に捧げられたRPGシリーズ『ブレスオブファイア』の第4弾です。

竜に捧げられたというのは、3のキャッチコピーが『竜に捧ぐ』と知って以降、私が勝手にシリーズ丸ごとそう呼んでいるだけです。

とても大好きなシリーズで、私のプレイ履歴は6以外全部です。

6はスマホゲームだったため、サービス終了している今となってはプレイする手段がもはや不明です。

今回、本作についての想い出を書くにあたって、最初はうろ覚えで書こうと思ったのですが、思い出していくうちに、どうしても再プレイしたくなってきたので、再プレイしました。

なので、私の他の想い出語り文達よりは内容がはっきりとしています。

 

・どんなゲーム?

まずブレスオブファイア(BOF)シリーズとは、毎回、世界観の根幹に『竜』という存在を据えている作品シリーズです。

基本的に毎回、舞台といえる世界は変わっているのですが、シリーズ共通して主人公リュウは竜であり、ヒロイン・ニーナは飛翼族という鳥翼の生えた姿をしています。他にシリーズ共通の要素として、『釣り』や『共同体』といったものがあります。

4の世界では、竜は『現世を治めるため異世界から召喚された神』であり、その役目を終えた後、竜としてこの世界の行く末を見守る存在となります。

サブタイトルの『うつろわざるもの』とは竜を指します。一方で、それ以外の人達は『うつろうもの』となります。

そして、本作では主人公は実質リュウだけではなく、もう1人『フォウル』が存在します。

物語の進行に合わせてリュウとフォウルを交互に操作していくことになります。リュウの視点は基本的には人間に対し、明るい希望を持てる視点なのですが、フォウルの視点は徹底的に人間というものに絶望していく視点になります。この対比が素晴らしいと思います。リュウ視点でもきっついのはありますが。

戦闘システムとしては、基本的にはこれまでのシリーズとおなじくコマンド入力式のバトルですが、新たに『コンボ』という概念が登場しています。

グラフィックの大部分、キャラクターはドットで表現されていますが、並行して3Dグラフィックも使用されています。

あとは『ミニゲーム』がたくさんあります。本作のミニゲームはシナリオの途中に突然挿入されるものが多かったです。

 

・スタートはニーナから。

ゲームを始めるとまず、ヒロインのニーナが自身の姉エリーナの行方を探して、クレイと一緒に砂船という乗り物に乗って砂漠を越え、セネスタという街を目指している様子が語られます。

この世界では泥の海に隔てられた2つの大陸があり、西側のフォウ帝国と東側の連合諸国の間で古くから戦争が続いていました。両国は長い戦乱にすっかり疲弊し、1年前、ようやく休戦が成立しています。

ニーナは東側連合のウインディア王国の第2王女です。飛翼族という鳥翼の生えた種族であり、背中の翼で少しだけ空中に浮き上がることができます。

姉が行方不明となった街は休戦状態とはいえ、いわば戦争の最前線だった街で、それによる被害も甚大なものでした。そのため、エリーナ王女はお見舞いに行ったのですが、その時に行方不明となってしまったのです。

大規模な捜索隊を送るとフォウ帝国を刺激してしまう恐れがあり、東側連合としては捜索が思うように出来ないでいました。そんな情勢の中、ニーナは姉の手がかりをわずかでも掴むため、クレイとセネスタへ行こうと決意して行動していた所でした。

クレイは同じく東側連合のフーレン族の族長です。フーレンとは、BOFではおなじみの種族で、虎の獣人です。ニーナとエリーナとは幼馴染であり、ニーナからは『クレイ兄さま』などと呼ばれています。

砂漠越えの途中、突然、砂漠から竜が現れ、砂船に激突してしまい、砂船は修理が必要な状態となります。

幸い、砂漠の端に不時着した為、歩いて近くの町に行けそうなのですが、2人とも離れてしまったら砂船が盗賊に狙われてしまうかもしれません。

というわけで、ニーナが単身町まで歩いて修理に必要なパーツを手に入れにいくことになります。

その途中、砂漠に大穴が開いていて、覗き込んで穴に滑り落ちてしまうニーナ。そこには不思議な雰囲気をした竜のような生き物が佇んでいました。しばらく対峙しているとその生き物は飛び去り、気付いたら、すっぽんぽんの男性が砂の大穴に倒れていたのでした。

 そのすっぽんぽんの男性こそ、本作主人公のリュウなのですが、どこから来たのか、どこへ行こうとしているのか、何をしようとしているのか、さっぱり判りません。本人も判らない様子です。ニーナはそんな迷子のリュウと一緒に行動することにしました。

 

・神皇フォウル。

リュウとニーナが出会った頃、フォウ帝国の山地の中、皇帝墓所の中からフォウルが現れます。

フォウルは数百年前、一代でフォウ帝国を築き上げたいわば始皇帝です。再び現れる事を人々に告げ、復活したその時またその座に君臨するといった盟約を交わし、数百年の時を眠っていたのですが、墓所からお目覚め早々、お付きの獣オンクーが異変に気付きます。

めでたく神皇がお目覚めになる日時は帝国の人々に眠る前に伝えていたのに、お迎えが来ません。

仕方がないのでフォウルはオンクーに自分の墓所を守らせて都に行こうとします。

すると見張りの兵士と出くわすのですが、どうにも不穏なムードです。

彼らは今日現れる竜を帝国の為に退治しようとしているらしいです。

竜とはフォウルの事です。どうもおかしい。

先へ行くと事情をしっかり把握している将軍ヨムが、うやうやしくフォウルの前に現れます。

彼が話すにはつまり、現皇帝はフォウルにその座を渡すつもりはなく、ヨムはフォウル抹殺のために遣わされたとの事です。

フォウルは人間がそんな生き物だと知ってはいても呆れつつ、ヨムが召喚した炎の魔物を竜変身して撃退しますが、

復活ほやほやで、かつフォウルの半身は未だフォウルの元にはない事で、フォウルは絶対的に不利であることと、

水属性のフォウルが火属性を苦手としている事を把握しているヨムは山を焼き討ちしたり、念入りに火攻めです。

ついに、フォウルは吊り橋から落とされてしまいます。

このフォウルの半身とは、リュウの事です。

つまり、フォウルとリュウはもともと一人だったのですが、分かれてしまい数百年も時代がずれて登場してしまったので、フォウルはリュウが現れる時を眠って待っていたという事です。

以後、リュウ視点とフォウル視点が物語の決まったポイントで切り替わりつつ、BOF4の物語が進んでいきます。

フォウルは、行く先々で将軍ヨムはじめ、色んな人間に出会っていきますが、大体殺されそうになったり、人間の悪意や汚い部分を見せられる展開が多いです。

人間に絶望しかけるなか、マミという女性と出会い、ひとときの安らぎを得ますが、その出会いが結果としてフォウルの絶望を決定付け、人間は滅びるべき存在、と結論付ける事になってしまいます。

 

呪われた町チャンバ。

リュウはなんやかんやでニーナに協力して砂船の部品を入手する手伝いをしたのですが、

この辺に現れた竜を探して、むやみに傍若無人な振る舞いをしていたフォウ帝国の人間と対峙します。オネエ言葉のラッソという人です。ラッソはニーナの事ももちろん知っており、捕らえようと襲いかかってきます。

なんとか撃退するも、帰り道を封鎖されてしまいます。これ以後、しばらくラッソはリュウ一行の因縁の相手となります。

クレイの元に帰るには別ルートを行くしかありません。

呪われた町チャンバを通って行く事になります。

…まさか、序盤のちょっとしたおつかいのつもりがいきなり、こんなヤバそうな所を通る羽目になるとは夢にも思いませんでした。クレイもニーナが全然帰ってこないので心配している事でしょう。

この町がなぜ呪われているかというと、帝国側の兵器『呪砲』を撃ち込まれているからです。

呪いとはゲーム中の誰かが言ってたところによると「悪口をとにかく強力にしたもの」で、ひとたび汚染されると、その場所はいかにも悪い霧が充満し、魔物や霊がはびこり、とても生身で歩けるような所ではなくなってしまうのです。

町は汚染区域が壁で遮断されていて、呪いをシャットアウトする特別な鎧を着込んだ人達が呪いを取り除く作業をしています。

呪砲は、生贄(ニエ)となる人間を呪いの砲弾として目標に撃ち出す兵器であり、ニエの感じる苦痛が強ければ強いほど呪いの威力が増します。そのため、発射台でニエは拷問にかけられています。また、ニエと目標との関係が深いほどその効果を発揮するという…なんともえげつない兵器です。

この時はまだ、呪砲って怖いな、くらいの気持ちを感じるくらいですが、この兵器の本当のおぞましさはまた後から味わうことになります。

 

・竜を連れ歩く。

チャンバ越えの案内役として、マスターが加入したりしつつチャンバを越え、一行はクレイと合流します。

ニーナの帰還が遅いことにも動じず、寝転がって待っていた大物クレイですが、

ニーナが、今のところ、目的も何も不明な謎だらけの人物リュウと、全身鎧…というかロボな姿で怪しすぎるマスターという二人の連れを増やして現れたのにはさすがに驚いた事でしょう。

ニーナから今までのあらすじを聞いたクレイは、何はともあれ、一晩休むことにします。

すると彼らは、

『エリーナが居るらしい場所に、リュウと一緒にたどり着いた』という夢を共通して見ます。ご丁寧に夢の中のニーナは嬉しそうな笑顔で「リュウのおかげ」とまで言っています。

目が覚めてお互いにその夢の話をして、驚くニーナとクレイ。

この時はまだ正体不明のマスターが、詳しい事情を知っていて、『それは竜眼が見た、起こるかもしれない未来の出来事』だと語ります。

つまり、リュウを連れて行けば、その場所にたどり着けるかもしれない。

ニーナとクレイは、全く手がかりの無かった状態からわずかな手がかりを得たと大喜びです。

マスターもリュウにぬるっとついてきます。

リュウはまるで、二人の目的に巻き込まれたかのようですが、実は彼らが竜と関わってしまい巻き込まれたような感じです。

 

・最前線の町セネスタ

そして、一行はまず、当初の目的地セネスタに到着します。

『ここにエリーナの手がかりがあるかもしれない。』

『この街は戦争の最前線の街であった為、被害も甚大で、ついこの間まで、呪砲に汚染されていた影響で人が住める街ではなかった。』

『今は活気が溢れ賑やかな街である。』

…といった街の情報うんぬんより、私がこの街に抱いた想いは、

とにかくマップが複雑で見にくいという事です。

このゲームの視点は斜め上からの見下ろし視点なのですが、

今までのマップも、ぶっちゃけ結構見づらい部分がありましたが、

ネスタは城塞都市っぽく壁やら階段やらなんやらで死角だらけです。視点をこまめに動かさないと何があるのか把握が出来ません。

視点を動かせば方向感覚がどんどん狂います。そういえば、昨今のゲームでは当たり前に備わっているミニマップなどありません。

そんな街でちびっこを追いかけ回したり、かくれんぼしてるのを探さないといけないイベントがあります。

ぶっちゃけ、ヘタなボスより苦戦した気がします。

 

・夢の中の場所。

そんなこんなで、エリーナが帝国に連れられて行ったらしいと突き止めた一行は、苦労して帝国に潜入、そして、呪砲がどどーんと置いてある街・アスタナの軍の機密施設即ち、夢の中の場所にまでたどり着きます。

が、ほどなく帝国の人間・ユンナに見つかってしまい、エリーナはここにはいないことだけ告げられ、東の国に強制送還されてしまいます。

 強制送還後は、主にクレイがめちゃくちゃ怒られる結果となり、パーティーから外れ、連日面会謝絶で、厳しい取り調べを受けることになります。

リュウ達も、行動の際は見張りが同行するという制限がつくのですが…、

この見張りこそサイアスというパーティーメンバーの一人であり、とても頼りになります。

以後しばらくはクレイが早く解放される為に、奮闘する事になります。

 

・そのままぬるっとついてくるサイアス。

しかし結論を言うとリュウ達の奮闘むなしく、東側連合は帝国から、クレイの件をたてに、かなり一方的に不利な条約を結ぶよう迫られてしまい、クレイの立場も危ういってもんじゃありません。

クレイはそれでもエリーナ捜索を主張するのですが、

エリーナ王女一個人などどうでもいい、というのが東側連合の考えでした。

クレイが処刑されるかもしれないのでとりあえず、監禁されてるクレイを強引に救出した一行でしたが、

案の定どうしたもんか、と途方にくれます。

途方には暮れてますが、もちろんまだエリーナの事を一行は諦めてはいません。

そして見張り役だったサイアスもなぜか、一行にそのままぬるっとついてきます。

マスターに続き、またしても謎の加入です。

彼がなぜついてきているのか…?

無口な彼の口からは、ろくに語られないのですが、まあ、とても助かります。

 

・竜とはリュウではないか。

そんな中で、一行は考えます。

帝国は、この東側で何かを探したいらしい…それは竜だ、と。

一行は、今までの旅路で、どう考えても常人とは違う特徴をガンガン披露するリュウこそ、その帝国が探している竜ではないか、と推測します。

なので、他の竜にリュウを会わせてみることにしました。

とりあえず、ニーナの国ウインディアに風竜という竜がいるので風竜に会わせる為、ウインディアに向かいます。

 

・アムの沼。

通り抜けるだけのなんてことない沼地なのですが、ギミックとして登場する2体のアムヘビという蛇がうねうね蠢いている上を歩いていく事になります。

このアムヘビ、とてもリアルな大蛇で、もともと苦手なのもあるのですが、本当に生理的にぞっとする見た目で、うごうごしています。

全く無害で、臆病な動物であり、むしろこちらがおどかしている状態なのですが…。

どうにもそわそわ落ちつかない気持ちで通り抜けました。

 

 ・妖精の町作り。(共同体)

本作では、物語のあるタイミングで、妖精達からリュウ一行に「暮らし方を忘れたから教えて欲しい」と打診されます。妖精はオーソドックスな姿のもので、とても愛らしく幼いしゃべり方をする無邪気な生き物です。

ここから妖精に指示を出す事で妖精の町を少しずつ発展させていく事ができます。これがいわゆるBOF伝統の共同体システムです。

前作の共同体システムと大枠は変わりませんが、前作より複雑さが増して、より奥深くなりました。

 

ウインディア。

そうしてたどり着いたウインディアでは、まずモモさんに会えます。

モモさんとはBOF3のパーティーメンバーです。いわば異世界からやって来たのですが、相変わらずのんびりされてます。

そしてウインディアのお城でニーナとエリーナの父つまり、ウインディア王に会います。 

ウインディア王はもちろん、ニーナやクレイがしたことを知っていましたが、

ルディア王国が体面ばかり大事にして、エリーナ捜索をさせない情勢のなか、クレイがフーレン族族長という立場も省みず、エリーナを探しに行ってくれた事に礼を述べ、全力でかばうと言ってくれます。もし、ここでもめちゃくちゃ怒られたらどうしようかと思いましたが、良かったです。意気揚々と風竜に会いに行きます。

一瞬サイアスが自分の本来の仕事を思い出したのか、リュウ達の動向を雇い主に報告しにいくというガッカリな一幕もありましたが、しれっと帰ってくるので何の心配も要りません。

風竜はリュウの正体のいわば概要を教えてくれて、親切にも次の目的地に誘導サービスまでしてくれます。

 

・チェクの村で。

たどり着いたチェクの村はいわゆる竜召喚のプロの村で、世界に存在する他の竜達は全てこの村で召喚されたものでした。この世界で言う竜はいわば神に等しい存在・うつろわざるものであり、つまり世界をあれこれ出来る強大な存在を指します。故に竜召喚はこの村の最大の秘密でした。

しかしその村の長老は、リュウは確かに竜だけど、この村で召喚された竜ではないと語り、一体、あなたは何者なのかとリュウに逆に尋ねてくる始末です。

ところが、話は終わりではなく今まで只者じゃないオーラを出していたマスターも、そのロボのような鎧の中に封印された、リュウと同じような存在であることが判明します。

早速、その封印を解くとその中身はBOFおなじみのディース様でした。

マスターは、元々ただの鎧だったのですが、中に封じられてたディース様の影響で、言葉を話したり、動けるようになったとの事でした。

マスターの喋り方が、

基本的に「マスターが○○と言っています」というようなセンテンスなので、

みんなてっきり、

ちょっと変な言い回しだけど、ロボが自分の事を「マスター」と呼んでいるのかと思っていたら、中に居るディース様をマスターと呼んでいた…という事です。

そしてディース様は、なぜリュウやディース様がこの世界に召喚されているのかを教えてくれます。

つまりリュウやディース様はフォウ帝国が独自のやり方で召喚した竜であり、しかしそれは不完全であった為、

リュウは召喚の際に二つに分かれてしまい、ディース様は実体化出来ず鎧に封じ込められてしまった…という事です。

そしてリュウの半身は時間もずれて召喚された事、その半身こそフォウ帝国初代皇帝フォウルである事までディース様はご存知でした。

そしてそんな話をしている頃、

その半身であるフォウルはソン村という村でマミさんに保護され、ちょうど彼女にフォウル自身の話を語ります。

フォウルは、戦い続きで疲れ果てた人々の願いである『平和な世界』を聞き入れ、自ら分かれた国々をまとめフォウ帝国を建国、皇帝となりましたが、そこで力尽き眠りにつきました。それは不完全な神であったからですが、しかしフォウルは悟っていました。

仮に完全だったとして…人々のその願いは叶えられるものなのか?と。

そんな難しい話は判らないマミさんでしたが、フォウルがあまりにも悲しそうな顔をしていたので、マミさんは思わず近付いて…何かしてくれたのでした。

…いやたぶんですけど。

 

・アルカイの神殿で。

ここら辺はリュウ編とフォウル編のスイッチがちょこちょこ入ります。

リュウご一行がアルカイの神殿で竜とお話しでもしようかとやっていると、

フォウル編に切り替わって、火山に棲み、世界中で高まる竜の気にあてられて神気取りのモンスター相手にフォウルが「神なんていらない」的なさとり系台詞を独り言のように呟くシーンが挿入されたりします。

その後、リュウご一行に再スイッチすると、アルカイの神殿に世界の竜達が集まっていて、談話が始まります。

ディース様はリュウとフォウルが出会ってしまうと、リュウがフォウルに飲み込まれての融合になってしまうに違いないので、

二人出会う前にリュウを完全体に!と考えているようですが、

竜達は「リュウとフォウルは二人で一つなので二人が出会うのはさだめ」だし、といまいちパッとしない返答です。

竜達が更に「どっちが神になってもいいんじゃない?」的なツッコミをディース様に入れると、ディース様はディース様で、「リュウが神になって、その力で自分を元の世界に帰して欲しい」と私情をさらけ出しちゃいます。

さすがの竜達も汗をかく、ディース様の清々しい私情さらけ出しぶりでしたが、

一方、フォウル滞在中のソン村では事件です。

フォウルがあっさり山の神とやらを鎮めてきた事で常人でないといぶかしんだ、マミさんに好意を寄せてるくさい男の通報により、

兵隊達がフォウル捕縛のためやって来ます。

フォウルは、村を巻き込む事にためらいを見せ、強行突破出来ずにいるうちに、マミさん家まで兵隊がやって来ます。

板きれを抱えてフォウルの前に立つマミさん。フォウルをその板きれで叩いて捕まえようというのでしょうか。

いいえ、マミさんはその板きれで自宅のドアを封鎖、兵隊相手に籠城作戦にうってでました。

マミさんはフォウルがただ者ではない事には気付いていましたが、ここでひっそり暮らしていればずっと普通に暮らせるかも、と考えていたと明かし、

裏の壁から逃がしてくれます。

フォウル逃走後、マミさんがフォウルと暮らしていた事を知ったヨム将軍は、マミさんをアスタナへ連れて行くよう指示します。

フォウルも知らない…あの最凶兵器・呪砲にかける為です。

ゲーム史屈指の鬱シーンが間近に迫ります。

そして物語は再びリュウ編にスイッチ、

竜達がディース様に「元の世界に帰るつっても、うつろわざるものは召喚され役目を終えたら、竜となって世界を見守るのがさだめですよ」と語りかけますが、

ディース様はブッサイクな竜になるつもりはないと一蹴、そもそも自分とリュウは正規のうつろわざるものじゃない。と突っぱねます。

そして、竜達との談話にようやく結論がでました。

リュウとフォウルが出会うのは避けられない。それまでにそれぞれの竜達の本体をたずね、力を求めるといい』とのことです。

それぞれの竜達がそれぞれのおうちに帰る中、風竜は早速力を貸してくれます。

『竜達の本体を訪ねて力を得る』という新たな目的ができたわけですが、

チェクの村にリュウを探してオネエ言葉のラッソ隊長が率いる帝国兵がやって来ます。

ここはディース様が中から居なくなってお留守番していたマスターが単独行動で奮戦するのですが、オネエは強いので瞬殺されます。

リュウ達が村に戻った時、マスターは機能停止してしまっていますが、村の人達は別の場所に避難しているようです。

が、もしオネエら帝国兵に見つかってしまったら何をされるか判らないので、避難場所に様子を見に行く事になりました。

 

・捨てられた村で。

マスターが機能停止してしまった事に感傷的になりつつもチェクの村の人達が避難した先である『捨てられた村』へ急ぐ一行でしたが、

キャンプ中にアースラ率いる帝国兵達に見つかってしまいます。

アースラは恐らくブレスシリーズおなじみの種族・野馳せり族と思われる美人さんです。

リュウ一行は、

アースラ達が捨てられた村へ先に行って自分達を捕まえに来たのかも、と考えて、アースラに村人達の事を聞きますが、アースラは捨てられた村の事は知らないようです。

リュウ達は、捕まるのは仕方がないとして、とりあえずまずは捨てられた村の避難民達の無事を確認したいと申し出て、

アースラもそれを了承し、一緒に捨てられた村へと向かいます。

捨てられた村には、オネエが居ました。

もうこの時点で嫌な予感しかしないプレイヤーでしたが、

案の定避難していた村人は酷い目にあわされていました。

更に手足の二、三本もいでいこうとリュウ達に襲いかかってくるラッソ隊長に、同僚のアースラもドン引きでしたが、

ここでリュウの秘められし力が暴走します。

強力なモンスターを召喚していたラッソ隊長やら帝国兵やらを、あっさり蹂躙していく暴走ぶりになんとかリュウを止める事が出来つつも、改めて竜の恐ろしさを感じる事になるのでした。

 

・第三章へ。

一方、マミさんに逃がしてもらったフォウルはなんやかんやでマミさんの村の近辺をうろついていました。

マミさんがどうなってしまったか気がかりだったためですが、フォウルの姿を見かけた村の人から、マミさんの気持ちが無駄にならないよう早く逃げるよう言われ、後ろ髪を引かれつつも、この場を離れ逃走することになります。

道中でも自然に色々なものを巻き込んでしまう、己の『うつろわざるもの』、つまり神としての強大な存在感を感じつつ先に進んでいくと、ある森の中で、

フォウルは突然ただならぬ気配を感じます。

アスタナの街では呪砲の発射準備が淡々と進んでいき…そしてフォウルが潜む森めがけて発射されました。

呪砲の威力はゲーム内で既に語られていて、

そして、さすがに直接的な描写こそありませんが、呪砲の砲弾となる『ニエ』と呼ばれる人間は、発射の際、拷問にかけられる形になる情報などを補完するとプレイヤーはただただ震えるしかありません。

ついさっきまで穏やかな森だったところが呪砲直撃後、地獄のような風景に一変します。

フォウルも尋常でないダメージを喰らい、

呪いという人間達自身をも滅ぼしかねないものにまで恐れず手を出す人間の愚かさを感じるフォウルでしたが、

マミさんの身に付けていた鈴がそばに落ちてきた時、その呪砲がどういうものだったかを完全に悟り、人間というものに絶望するのでした。

ここのシーンはほとんど説明台詞がないのですが、鳥肌が立つ程にフォウルの心情を感じられるシーンです。

そして場面は、リュウ暴走後のリュウ一行に切り替わり、

どさくさにまぎれアースラを捕らえていました。

クレイはアースラと押し問答し、

帝国に竜を渡すわけにはいかない!と啖呵を切りますが、

一方でニーナは違うことを考えていました。

リュウが先程暴走してしまったのはリュウが半身でしかなく不安定だからではないか、と。

なので、逆にこちらから帝国に行ってそこに居る半身と出会わなくてはならないと感じていたのです。

なので、元々竜を帝国に連行する任務中だったアースラを利用する形で帝国入りを計画します。というわけでアースラもバトルメンバーに加入しました。

この段階のアースラは「帝国は正義。フォウル神皇は歴史上の人物。会いに行くってなにそれ」という状態であり、仲間というのとは微妙に違う感じですが、通常攻撃が全体攻撃の武器を装備してたりして、掴みは上々です。

マスターもディース様がリュウ達についていくため再び中に入ってくれた為、何事もなかったかのように復活します。

しれっとディース様効果か、強力な魔法グレイゴルとか使えるようになってますが、

マスターはAP(MP的なやつです)が非常に少ないのでこの段階ではまだ一回も撃てなかったりします。

でも最大APが増えて1~2発撃てるようになると、

このゲームでは、後衛に1ターン下げる事で、APを簡単に回復させることができるので、なかなか助かります。

ちなみにAP回復は完全回復という事ではなく、その戦闘中でのみの一時的な回復という扱いになります。

さて、ここにバトルメンバーが全員揃いました。

再び帝国入りを目指すのですが、前回使った手は封鎖されてしまっていて使えません。

よって今回は船で海を渡る事になります。

何でも銃で解決しようとする武闘派女子のアースラちゃんがフナムシ苦手という事実を胸に刻みつつ海を渡り、

北方諸島とかいうところに着き、

そこからは徒歩でぼちぼち移動していきます。

途中、毛玉のような獣っぽい嫁とその仲間達とのんびり暮らしているベイトさんと出会ったりしつつ、

浅瀬を渡り、帝国のある西大陸へ渡りきる途中のサルディン島に着いた時、

なんと浅瀬に潮が満ちて、行くことも戻ることも出来ない状態になってしまい、サルディン島に足止めされてしまいました。

 

・何がなんでも釣りをやって欲しいBOFスタッフ。

というわけで、サルディン島に足止めされてしまった一行。

このまま何日この島に居ることになるか判りません。

とりあえず水と食料を手にいれなくちゃ…。

もうこの流れからいけば行き着く先は1つしかありません。

ご丁寧に島には今まで持っていた釣りざおよりちょっと良い竿が落ちてます。

というわけで、ここまで「やるもやらないもプレイヤーの自由ですよ」というスタンスだった釣りが、遂にシナリオにがっつり絡んできました。

「BOFと言えばある意味釣りゲー」とも称される釣りですが、

シンプルに面白いです。5には釣りが無いので、(たぶん泣く泣く削られたんでしょう。BOFの釣りに対する熱意は、何か尋常じゃないんですから)

4の釣りはBOFのこれまでの釣りゲーとしての面白さの集大成といった感じでしょうか。

私はこれまでのゲーム歴で、釣りオンリーのゲームってやったことないんですが、

なんとなーく釣りゲーやったことあるような気持ちがしてるのはBOFのお陰と言えるでしょう。お陰ってなんなんでしょうか。

そして、島ではアースラちゃんが意外と大きいことが判明します!ニーナが水浴びするのでリュウに誰も来ないよう見張ってろとか言うのですが、見張らせておいてわざわざそんなような話を聞こえよがしにしてくるニーナって、

一体なんなのでしょうか。

更に、そんな話に興味を持ってちょっと覗こうとしたリュウを「えっち」とたしなめるニーナ。彼女はなにがしたいのでしょうか。女心は複雑で判りませんが、

アースラちゃんは意外と大きいというワードは心に刻みましょう。刻んでどうするのかという話ですが。

そんな風にのんびりリュウ達が島でサバイバルしてる頃、

フォウルが帝国の首都に到着しました。

玄関で立ちふさがる兵士をあっさり消し去ると中へ入るフォウル。

中にはフォウルの忠実な獣のしもべ・アーターがいました。

「ヒトは代が変わるごとに神皇フォウルの事をないがしろにしているようで、盟約を果たすつもりがないのでは…と心配していたところです」

と語るそのしもべ。

盟約というのは、ざっくり言うと、

フォウルが再びこの土地に君臨するということです。

かつてこの世界に平和をもたらすべく人々から願われて、神として召喚されたフォウルは、

神皇としてこの土地を見事に治め、栄えさせました。しかし、西大陸サイドが行ったこの召喚術は正規のものでは無いため、フォウルは不完全な状態でした。見た目には判りませんが、いわば体半分しか現れていない状態だったのです。

で、その半身と言える存在のリュウは、フォウルが現れた時代より、もっと後の時代に召喚されてしまったため、この世界に現れていないという状況だったのです。

なので、リュウがこの世界に現れるまで眠りにつくので、その間だけ人間にこの土地を任せるね。でも帰ってきたら神皇としてまたこの土地を治めるからね。という約束です。

フォウルも「盟約は果たされなければならない」と返し、アーターに「この世界とヒトにはもう飽きたので、都を破壊してこい」と命じます。

再会するや否や、いきなりそんな事を命じてくるフォウルに「み、都をでございますか?」と聞き返すアーターでしたが、

「そうだ…私の神としての最後の仕事だ」とフォウルに重ねて言われては、もう「御意…!」と言ってお出かけするしかありません。

そして、お城の奥にいる現皇帝を守るため、これまでずっと現皇帝の命令で、フォウル殺害のために積極的に活動してきた将軍ヨムと最後の激突です。

あの最凶兵器・呪砲でもその息の根を止める事が出来なかったので、改めてうつろわざるものの強大さを思いしるヨムでしたが、

そんなものを撃ったりせず、あの山奥の村でフォウルをそっとしておいてくれたなら、とりあえずしばらくの間は静かに過ごしていてくれたのでは無いかと思わざるをえません。

もちろん、居るだけで自然と周りを巻き込んでいく存在ですから、すぐに目立ちまくっていくのでしょうが、

呪砲を喰らう前のフォウルは、どんなに自分勝手な意見を人間が押し付けてきても、人間の存在に絶望はしていなかったですし、「帝国の破壊」など望んでいなかったのですから。

ヨムが繰り出す魔物達を倒すとヨムは、もともとフォウルを止めることなど出来ないことは判っていた事などを語ると、

「ヒトと時はうつろうもの」とフォウルに言い、自らの炎で身を焼いてその命を終えました。

更に先に進むと、ユンナが現皇帝と会話をしています。

適当に現皇帝に『神鉄の剣』を手渡すと、

フォウル相手に形ばかりの抵抗を適当に済ますと、

ユンナはあっさり退散します。

ぜひここでユンナをぼこぼこにして欲しかったのですが、

フォウルの目にはユンナはただのひょろい人にしか見えないので、ただ「失せろ」と告げるのみでした。

現皇帝はフォウルを出迎えるそぶりを見せ、「もういい、失せろ」と奥に行こうとするフォウルの背中に、神鉄の剣を突き刺し、彼の体に手傷を負わせますが、へたにそんな事をしてしまったせいで、首が飛んでいってしまいました。

このシーンむちゃくちゃかっこいいのですが、よく知らない皇帝のおっさん相手にではなくユンナにでもやってくれたなら…とつい思っちゃいます。

ユンナは「ぼんくらが使っても神に手傷を負わせるなんて」と神鉄の剣を絶賛し、回収して去って行きます。まじで一発だけこいつを殴りたい。

一方リュウサイドに視点が戻ると、

のんびりサバイバルは相変わらずで、

リュウは釣りをしながら、

ニーナから「私クレイの事が好きなの」という突然のカミングアウトを受けていました。

しかし、クレイとニーナの姉エリーナは本当に仲が良くて二人はいずれ結婚するんだろうなとも思っていたのだと。だからクレイ兄さまと呼んでいたと聞かせてくれます。

…いやストーリーのふれ幅が本当に凄いなこのゲーム。「好きっていうより、憧れかな」じゃないよ、全くもう!リュウの半身が今どんな目にあっているかも知らないで!

 

・そして、西大陸へ。

無人島サバイバルは無事に再び浅瀬ができたことで終わりを告げ、

遂に帝国の首都がある西大陸へ上陸しました。

フォウルは首都のお城に居ます。

そんな首都は大陸の南の方なので南下して行かないといけないわけですが、

道中にあるダンの関は現在封鎖されています。

なんでも首都で異変が起こっていて、首都から逃げてくる人達があとを断たないんだとか。

…まあ、首都はプレイヤーが既にお察しな状況におかれているわけですが。

なんにせよ、ダンの関とやらは通れないので、リュウ達は、地元民から首都に行きたいのなら『皇帝墓所』にあるという裏道を通っていくように教わります。

皇帝墓所とは、ゲーム序盤でフォウルが目覚めた場所です。可愛い獣の姿をしたオンクーというフォウルのしもべが入り口を守っています。

オンクーをしばき倒すと中に入れるようになります。

フォウルが入り口から出てきた所からフォウル編が始まっていた為、内部自体はプレイヤーもお初ということになります。

いろんな仕掛けがある墓所内をうろうろし、ボスを倒したりするとエレベーターが起動して、見事に関所を迂回し先に進む事ができたのですが、

なんでこんな複雑かつ強力な魔物達がはびこるルートを地元民が知ってるのか…謎です。

ともあれ、迂回して先に進むと、

街道が封鎖されています。

封鎖している兵隊達はアースラが帝国の軍の隊長であると知っていて、アースラに詳しい話を聞かせてくれます。

彼らによると、首都は突然現れた魔物によって壊滅状態になってしまい、

住民達がどんどん逃げ出してきているとのことです。

兵隊達は勝ち目の無いと判ってはいても一応、街道からこちら側に魔物がやってこないように封鎖しているようでした。

で、アースラの直属の上司であり帝国の軍本隊に居たらしいルーン将軍は現在、アスタナの街にいるらしいので、そこへ行って詳細を聞いてみてはどうか、という話になります。

すっかり忘れていましたが、

アースラは一応、リュウをルーン将軍に引き渡そうとしている立場なんでした。

なんにせよ、アスタナの街に向かいます。

アスタナの街とは、ゲーム序盤に帝国に侵入した時に一度訪れた事がある街なのですが、

呪砲が鎮座している街です。

リュウの龍眼によって夢に見たニーナの姉・エリーナがいるかもしれないとされた場所であり、あの時はアスタナの基地内部にまで侵入したところでユンナに見つかってしまい、

「エリーナはここにはいない」と告げられ、強制送還されてしまいました。

ルーン将軍はまさにその基地にいるらしいです。

クレイは、ルーン将軍にリュウを引き渡すアピールをしているアースラを見て、「このままルーン将軍に会ってリュウを引き渡すのか?」と、躊躇いを見せますが、

ニーナは「リュウが普通の人間達にどうこうできるような者ではないことに、アースラも気付いているはず」と言い切り、

自分達も帝国首都に関する情報が欲しいので会うべき、といけいけモードです。

そして、基地に入ってみると、

なぜか中は魔物が湧いています。

中にいる兵隊達は、突然湧いてきた魔物達によってズタボロ、

その対処のため、ルーン将軍は部隊を率いて奥へ向かったとの事です。

奥に向かうと何だか不気味な生物の内蔵のようなものが見えたりして…

中に居る兵の一人が、

「魔物がわいたのもユンナが呪いの実験なんかしていたからだ!」なーんて話をしてたりします。

もうすぐ、わりと鬱な要素が多い本作でも屈指の暗部にして、ゲーム史に残る鬱シーンがこんにちはします。呪砲だけじゃないんですよ、このゲーム…。

 

神鉄の剣で切り裂いて。

基地の奥へ更に入り込むと、建物内だというのに、まるで生物の体内に入り込んでしまったかのように、内蔵が広がっていて、それは生きているらしく、うごうごと蠢いていました。

そして、ルーン将軍の姿は見当たらないまま、

巨大な血管のような、あるいは腸のような物が一行の行く手を塞ぐように横たわってあったので、試しにリュウの剣で斬ってみようとします。

しかし、その巨大な血管のようなものは切り裂く事が出来ませんでした。

すると、美しい女の人の声が聞こえてきます。

「それは普通の剣では斬れません」

その声の主は他でもない、ニーナの姉にしてクレイの幼なじみであるエリーナでした。

やはりエリーナはここに居たのです。あの時ユンナに見つかっていなければ…ユンナの嘘つき。

突然のエリーナの声に驚くクレイ達でしたが、

ともかく「ではどうすればいいのか?」とエリーナに尋ねます。

エリーナは、「ユンナという男が『神鉄の剣』という剣を持っているはずで、その剣でなければ斬れない」と教えてくれます。

一行はひとまず、ユンナを探す事にしました。

ユンナはダンの関にいまして、

クレイはその顔にピンときました。

あの時、あの場所で「エリーナはここにはいない」と言った男だったからです。

ここぞとばかりにクレイが吠えたててくれますが、ユンナは、

「や、乱暴はいけません。私、学者です」と、超絶華麗にたくみにスルー。絶好の殴りかかりポイントだったのですが、もう、そんなん言われたら手も足も出ません。

アースラが、「神鉄の剣欲しいんですけど」と声をかけ、

最初はすっとぼけるユンナでしたが、

リュウが素早く斬りかかって神鉄の剣をポロリさせてくれます。

これがユンナに対する本ゲーム唯一の乱暴シーンでしょうか。まあ、無傷ですが。

ユンナは「やはは、はは…」と、絶妙に不気味な作り笑いをしつつ、どっかにすっ飛んで行きました。まじで不気味なんですが。

ともあれ、神殺しの剣とされる『神鉄の剣』を手に入れたのでエリーナの所へ戻ります。

再び基地に足を踏み入れると、

なんと現場はより一層邪悪な気配が増しているではありませんか!

BGMも不穏で、変な鳴き声みたいなSEも聞こえてきますし、ついでに雑魚敵も凶悪度を増してます。ほんと行きたくない…。

しかし、一行はエリーナを救出すべく先を急ぎます。

道を塞いでいる内蔵系の何かを神鉄の剣で切り裂いて、臓物っぽいところを進んでいくと、さっき切り裂いた所がみるみる再生していきます。

そんな臓物エリアを抜けると、

人体実験とかしてそうなベッドがある部屋にたどり着きます。

そこも通り抜けて、最上階のお部屋にたどり着くと、その部屋の前にユンナがいました。

とりあえずクレイがユンナに再度エリーナについて話しかけると、ユンナは、

「何度も申しますが、その方はもういらっしゃいませんよ…。その名残でしたらこの部屋にありますが…」と、ぞわぞわする言い回しをします。

アースラが、ルーン将軍について尋ねると、「ルーン将軍は一足違いで帝都に戻りました。古い方なので、私の考えがわかってもらえなかったようでして…」とのこと。

クレイはルーン将軍とかとりあえずどうでもいいので、ユンナに再度エリーナについて聞いてみます。ユンナは争う気はないので、自分の目で確かめてみてはどうかとの回答。

お部屋に入ることにします。

果たして、お部屋の中にはいやに馬鹿でかい豪華なベッドがあって、そのベッドにエリーナが横たわっていました。

喜ぶクレイとニーナは、エリーナに「一緒に帰ろう」と声をかけますが、

エリーナは、「ここを動くことができません」と返します。そして、クレイと二人にして欲しいと言い、リュウ神鉄の剣を置いていくようにと言います。

全て了承し、クレイと神鉄の剣を置いて、みんなが席を外すと、

ディース様が「竜みたいな気配がする」とマスターの中で言ってます。

一体、エリーナの身に何が起こってしまったのでしょうか。

エリーナはクレイと二人きりになると、

大きな流れに一行が居て、その中心であるリュウともう1つのうつろわざるものが出会ったその時、一行の旅の意味について問われるだろう、といった話などを始めます。

どうしてそんな事が判るのか?一体、エリーナはどうしたんだ?と、クレイはエリーナの尋常じゃない雰囲気にぽかんとしています。

すると、ユンナが「彼女は私の作り上げたうつろわざるものですよ」と会話に参加してきます。

ユンナは普通の話をするかのように、

「エリーナ様を呪砲のニエに使おうと思ってました。ニエは呪砲を発射する目標と関係が深い方が良いもんだから、東側で人気が高いエリーナ様はまさにニエにピッタリで、だからニエに使おうと思ってたんだけれども、呪砲を射つ際、ニエに苦痛を与えてそれを呪いにするわけなんですが、苦痛を与えすぎると当然、ニエは死んでしまう。そこで私は簡単には死ぬことの無い体を作って差し上げたのです!」

ペラッと布団をめくるユンナ

エリーナの下半身は何だかよくわからない魔物のようなものに変じていました。

絶句するクレイ。

「たくさんの魔物を魔術的につないで作り上げた力作ですよ」と、淡々とした喋り方ですが、どこか誇らしげ。「ただちょっと大きく作りすぎまして。皆さんが通ってきた大きな内蔵、あれ、彼女の内蔵なんですよ」死なない体。つまり、うつろわざるもの…神なんだそうです。

「そうです、私は…神を作り上げたんです!」

クレイは「殺してやる!」と、ユンナに足早に近付きますが、

「いけませんね…神を作ることができるこの私を殺すなんて…!私はこれからこの技術を使って、世界を変えてゆかねばなりませんから、ね…!」と、

ゲーム史上屈指の自己弁護を行い、シャッと逃げ去ってしまいます。わざわざエリーナの解説を行いにだけきてくれるとは律儀な人ですね。自慢したかっただけかもしれませんが。

エリーナは静かにクレイに語りかけます。

「もういいのです。そこに神鉄の剣があるので楽にして下さい」

クレイは「出来ない」と、「俺は、エリーナの事が…」と言いかけていると、

エリーナは食い気味に「知ってます。だからあなたに頼むのです」と返します。

もうそんなん言われたらやるしかありません。

クレイは静かに神鉄の剣を手にとるのでした。

そして、物語は、ニーナの独白と共に『終章 うつろうもの』に突入します。

 

・終章うつろうもの。

エリーナの死に落ち込むニーナや、エリーナにとどめをさすべきだったのか悩むクレイを、一行はそれぞれの言葉で慰め、

そして、一行はフォウルに会うべく、また歩き始めます。

帝都は魔物だらけ。ルーン将軍は兵をまとめて帝都に攻めようとしているようです。

いざ帝都に足を踏み入れると、

帝都はすっかり荒れ果てていました。まあ、荒れ果てる前を知らないんですが。

人々が細々と身を寄せあっているすぐそばはもう魔物が跋扈しています。

もちろん、お城に向かうわけですが、

お城の門にはフォウルに帝都破壊を命じられて以後、お友達の魔物達を呼んで破壊にいそしんでいたであろう獣のしもべ・アーターが立ちはだかっています。

アーターを倒すと、門のかたわらにルーン将軍が座り込んでいます。

アースラはうやうやしくルーン将軍に「特命に従い…竜を捕らえて参りました」などと口上を述べます。

ああ…彼女の中では、しっかりまだその命令は生きてたんですね。

ルーン将軍は、リュウに無礼をわび、

ほんの一握りの人間達が企てた、人の手で神を作ろうという傲慢な行為や、

神を退けようという試みの結果として、

神の怒りによって世界が滅びるべきではないといった事を語り、

それでフォウルに会おうとここまできた事を聞かせてくれます。しかし、思い半ばで力尽きていたのだと。

ルーン将軍はリュウに「まだあなたがいた」と、「我々は討ち滅ぼされても仕方の無い事をしたが、もしあなたの眼に光が映るのなら、子らに未来を…ぐっ…」と、息も絶え絶えに話すのでした。まだ死んでません。

まあ…主犯格の人は1ミリもそんな気持ちを抱くこともなく、どころか自らの行為を肯定し、ケロッとしてどっか行ったんですが。

ルーン将軍はアースラに「リュウを神皇フォウルのもとまでお連れするように」と引き続き命じ、あと久しぶりに「おじいさま」と呼んでもらうのでした。身寄りが無かったアースラを引き取り育ててくれたそうです。

「ぐうっ」と今にも事切れそうでしたが、ぎりぎりアースラの前では事切れませんでした。

おじいちゃん頑張りました!

「老兵は消え時だな…」とは言ってましたが。

そして、一行はお城に入ります。

もちろん、ここがラストダンジョンです。

 

・そしてリュウとフォウル、出会う。

複雑な皇城の最深部にて、フォウルは皇帝らしい衣装でおめかしして静かにリュウの到着を待っていました。まあ、これは幻覚なんですが。

どう考えても彼もリュウと一つになるのを望んでいるはずなのですが、

なんで、

ただでさえ複雑な構造で迷路みたいなお城の一番奥で、更に3枚のお札で封印まで施して侵入を拒みながら待っていたのでしょうか。

玄関で待っててくれりゃいいのに。

まあ、最後のレベル上げも兼ねてじっくり進む時間とも言えますが。

ともあれ、

早速フォウルとトークタイムです。

このゲーム、割と有名だと思うのですが、バッドエンドとグッドエンドと、エンディングが2つ存在します。

うつろうもの、人に対して深い絶望を感じているフォウルは、リュウに対して、

「人は残忍だろう?」「おろかだろう?」と、そういった質問を次々に投げかけます。

それに対して、「そうかもしれない」と返しているとバッドエンド直行です。

遠い昔と、現在と。時代を分かたれて別々に召喚された、二人で一人のうつろわざるものは、

リュウがフォウルに取り込まれる形で、全なる神となり、

リュウの仲間だったパーティーメンバー達と戦闘します。

プレイヤーはリュウとフォウルが合体した神『アンフィニ』を操作して、ニーナ達をぼこぼこにします。

全員を殺し終わると、「…私はまちがってない。」というモノローグが表示され、エンドロールに突入します。

これがバッドエンドです。この後、世界は滅びたのでしょう。おわり。

いやいやいや、このままではさすがに後味が悪いので、ちゃんとグッドエンドも観ましょう。

グッドエンドの方は、

フォウルの質問に対して「分からない」と返していると、

フォウルがリュウに手をさしのべて行う最後の質問で「そんなことは、ない」という選択肢が現れて、リュウがフォウルの手をはねのけます。

というわけで、

リュウがそんな事をするのは、リュウがうつろうもの、ヒトと深く関わってしまったからだとフォウルは断言し、それを絶つため襲いかかってきます。

とは言うものの、フォウル自身、もちろん内心で迷いもあったようです。

そんなわけで、その戦いに勝利すると、

フォウルは、

「うつろうものは、弱く、おろかで、そして…美しい。」とリュウに話し、

そして、リュウに取り込まれる形で二人は一つになります。

ニーナのモノローグによると、その時リュウの気配が変わったと言います。

ついでに、水色だったリュウの髪と眼が、突如金髪と、眼も赤色にとカラーリングが変わりましたが、

ニーナには彼がリュウだと判ったようです。

リュウでしょ?」

と声をかけると、

「そうだよ。だけど同時にフォウルでもある」と、プレイヤーの目にはここで初めて、リュウの台詞が表示されます。リュウは台詞が無い主人公でしたので。

クレイは、全なる神となったリュウに、

「世界は、人はどうなる?」と、問いかけます。

リュウは、フォウルと一つになったことで、

フォウルが感じていた「うつろわざるものはこの世界とは相容れないもの」という言葉の意味が自分も判ったと返し、

「だから、神を捨てようと思う」と言います。

フォウルの姿もリュウと背中合わせにうっすらと現れ、彼の想いでもあるようです。

リュウは自分の力を捨てるついでに、

この世界にかつて神として異世界から召喚され、その後、竜としてこの世界に留まり続ける運命だったもの達もこの世界から追い返しました。

こうして、リュウは人となり、カラーリングもしれっと元に戻りました。ちなみにディース様はマスターの中にそのまま留まっています。

この世界の人の行く末を見たくなったのだそうです。

一方、ユンナも世界のどこかで、神が消えていくのを見ていました。

しかし、彼は「神なんていくらでも作って見せますよ。」などと傍らにいたモブキャラに語って見せ、全然懲りてないのでした。

それもまた人らしい、と感じれる存在と言える気もします。

帝国はもう終わりでしょうが、アースラちゃんはルーン将軍も探したいし、いろいろな仕事があるでしょうから、ここでリュウ達とはお別れです。「もう敵じゃないだろう?」とクレイは、アースラちゃんと握手を交わすのでした。

世界を動かしていた『神』という存在がいなくなって、この世界がどうなっていくのかはもう誰にもわかりません。

でもきっと大丈夫でしょう。

おわり。

ゲームクリア後は、

ゲームクリアデータが保存でき、

シナリオ的にはラスボス戦前ですが、データ的にはラスボス戦直後の状態というデータを保存することに出来ます。このゲームではラスボスが良い装備を持っていたりするので、盗んどくとなかなか良いです。

良い武器とか要るの?ラスボス倒したのに?という感じですが、強力な隠し雑魚がいますのでそういうのに挑む楽しみがあります。

あと、クリア後にはBOF3のレイとティーポが現れてたりするので会いに行くも良しです。