ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。

サガ フロンティア2(PS・1999)

サガシリーズ、第8弾。

魔界塔士Sa・Ga』から数えると第8弾ですが、サガフロンティアとしては第2弾になります。

サガシリーズは、

ロマサガは2、3を、サガフロは1と2を、

そしてこれの次の作品、アンサガをプレイ済です。

最初プレイした時はゲームシステムが取っつきづらくて、前作の感じの方が良かったなーとか考えながらプレイしてましたが、

一周クリアする頃にはすっかり夢中になり、二周三周するともうやみつきで、

もともとサガシリーズ自体が、好きなシリーズなのですが、そのサガシリーズの中でも特に大好きな作品です。

そんなわけで、入れ替わりが激しい私の好きなゲームソフト脳内ランキングの中で、概ねいつも10本の内には入ってきます。

なので…思い入れが強すぎて、推敲をいくらかさねても、全体の文量が引くレベルになってしまいました。

 

・ストーリーがエピソード単位で区切られている。

従来作では、RPGらしくマップを探索してイベントを探し、ストーリーを進めていくフリーシナリオ形式でしたが、

サガフロ2では、マップ上に表示されているエピソードを選択してストーリーを進めていきます。

 プレイヤーが選択してシナリオを進めていく『ヒストリーチョイス』(『構築型フリーシナリオ』とも言われていました)という仕組みで、エピソードをクリアするとまたエピソードを選択する画面に戻り、と繰り返していきます。

バトルが全くないエピソードもあり、登場するキャラや舞台も様々です。

シナリオは、『ギュスターヴ編』『ナイツ編』と大きく2つに分類でき、

各エピソードはどちらか、あるいは両方に属しています。

それで、見たいエピソードを選択してストーリーを進めていくわけですが、

ゲームを開始するとまず、ギュスターヴが生まれるところから始まるので、

自然と続きが気になってギュスターヴの話から選んでいきました。

あと、パーティキャラクターがエピソード毎に違ったりするので、手に入れた道具や、覚えた技、術などは全キャラクターで共有されます。

なので、キャラクターがころころ変わっていくので、感情移入するタイプである私は若干そういう所も取っつきづらく感じましたが、慣れると気にならなくなります。

あと、キャラクターの装備品を回収する『装備回収屋』というシステムがあって、装備品を取り外して現在のパーティキャラクターに流用することができます。

 

・術が使えるのが当たり前の社会。

大体ファンタジーな世界観ならそういうものなのですが、このゲームでは特に大多数の人間が呼吸をするように術が使えます。

アニマというパワーソースの概念があって、あらゆる自然物、例えば石とか木の枝とか、人間や動物、そういうもの全てに宿っており、

それを操ることで、術を使用できる設定になっているそうです。

なので、装備品も術の媒介として使える自然物を加工した物(そういう加工品をツールと呼び、使用回数に限りがあります。希少で壊れない宝物のようなものをクヴェルと呼んでます)を装備しています。

で、その装備品に応じて使用できる術のカテゴリーが変わる感じです。

(石の剣を装備して、石カテゴリーの術を使用できる、木の槍を装備して樹カテゴリーの術が使用できる…という感じです)

地形も関係していて、例えば石造りの床の上で戦っている場合、石カテゴリーの術が使えます。

 

・特別な意味を持つ鉄の装備品。

説明書読んでたら、こんな見出しでトピックスが載ってたのでそのまま書きました。

上述のようにサガフロ2では術が使えるのが当たり前の社会です。なので人々は術と親和性が高い素材を加工した装備品を装備しています。

この世界において鉄は、術のパワーソースであるアニマに干渉し、その力が引き出せなくなる物であり、この世界では、頑丈であるメリットより、そのデメリットがために忌み嫌われているそうです。

 

・術不能者。

この世界では大多数の人間が自身に宿るアニマに一定の指向性を与えて術を使用する技術が当たり前に存在します。

何もない所ではこの指向性を与える作業が困難であるため、石とか木の枝とか、アニマがこもった素材を媒介として用いる…という感じらしいです…詳しくは製品の説明書やWikipediaなどをご参照ください。

ともあれ大多数の人々が術を当たり前のように使える中、身に宿るアニマが生まれつき弱く、術が使えない術不能者も存在します。

彼らはいわゆる普通の人が当たり前に出来ることが出来ないため、迫害され、劣等感に打ちのめされる描写が顕著です。

序盤で、フィニー国王・ギュスターヴ12世から跡継ぎとして可愛がられ育てられていたギュスターヴが、術不能者と発覚した途端、王から忌み嫌われ、即刻追放されたりします。

 

・ギュスターヴ。

ギュスターヴ編の主人公で、フィニー国王の跡継ぎとして生を受けますが、術不能者であった為に過酷な人生を送ることになります。

荒れまくった少年期を経て、鉄の装備品と出会い、後に鋼鉄軍を結成し、覇権を握ったことで鋼の13世と称えられる存在になります。王位に即くことはなかったため、『ギュスターヴ公』と呼称されます。

子分のフリンや街の人から『ギュス様』と呼ばれてたりします。個人的にも好きな呼称です。

実は普通の術不能者とも違っていて、普通の術不能者なら、『アニマが弱い』なのですが、彼の場合、『アニマを全く持たない』状態です。

ギュスターヴっていう名前の響きだけでもう充分に格好良いのですが、小林智美さんの美しいイラストももちろん、物凄く素敵です。

というか基本的に全員美形ですが。

キャラクターの雰囲気というかノリがロマサガ2のプレイヤーの分身である『皇帝』のような感じです。

作中で、ギュスターヴの名を持つのは、彼の他に、

12世とか14世、偽ギュスターヴ、そして、ギュスターヴ15世(グスタフ)が存在しますが、

基本的にこのページ内でギュスターヴとか、ギュス様と呼んでいるのは彼を指しています。

 

・ウィル・ナイツ。

ギュスターヴが歴史の表舞台で活躍したとするなら、ナイツ編での主人公ウィル・ナイツ始め、ウィルの子孫とその仲間達は歴史の裏舞台にてエッグという、

人間に、人間離れした力を与える恐ろしいものと、そのエッグに支配された人間との戦いに奔走する事になります。

他の人よりアニマを感じる力に優れたウィル・ナイツは15歳でディガーという探掘家のような職業になり、その探掘過程でエッグという凶悪な物の存在を知り、かつ自分の両親がそのエッグにより死んでしまった事を知ります。

エッグとは一度手にすると、人間離れした強大な力を得る代わりにエッグに精神的に支配されてしまい、所持者は死んだ際に自身のアニマを取り込まれてしまうというものです。

以後ウィルは、その生涯をエッグを追い続け、それを破壊するための戦いに捧げることになります。

とにかくエッグをこの世から無くすことを使命としていて、自分の身も省みない、ただならぬ覚悟を感じられます。

その意志は子供、孫へと受け継がれますが、ところがどっこいウィルは別に死んだわけじゃなく自身も86歳でラストバトルにまで参戦します。

ジョジョで言えば性格こそ違いますが、ジョセフ・ジョースターみたいですね。別に言う必要はありませんが。

エッグを海に沈めた後、自身も乗っていた船が沈没し、物語からしばらく退場するため、てっきりジョナサンのようにお亡くなりになってしまったかと思われたのですが、普通に何事もなかったかのように生きてます。

なぜ生きていたかなど、まるでそんな事は大したことではないとばかりに、ゲーム内で特に言及されてなかったと思います。

 

・リッチ・ナイツ。

ウィル・ナイツの乗っていた船が沈没し、物語から一旦退場したタイミングで始まる、術士エレノアが主人公キャラのシナリオでしれっとパーティーメンバーとして登場し、かつその頃にはただ『リッチ』としか名乗っていなかったため、初見で彼がウィルの子だと気付いた人はまず居なかったでしょう。

ディガーとして名を馳せ、『タイクーン・ウィル』などと世間で呼ばれる存在である、ウィル・ナイツの名前が大きすぎたせいもあるのかもしれません。自分は自分、というスタンスで、父が海に沈めたはずのエッグを女の子が持っているのを見かけた時も、自分には関係ない、と一旦は放置します。

女好きで、「リッチの子供ができた」と女性から聞かされた時に、咄嗟に「げ」などと返す、一見軽薄なノリの男性ですが、

一方でやはりエッグを見過ごす事ができず、エッグを持っていた女性・ミスティと対峙します。しかし、エッグはリッチを乗っ取ろうとしていて、ミスティからエッグを手渡されてしまい、リッチは自身を乗っ取られまいと、自ら崖から身を投げてしまいます。

そして、ちょうどその頃、彼の娘であるジニー・ナイツが誕生します。

 

・ジニー・ナイツ。

ウィルの孫にして、リッチの娘にあたるナイツ編最後の主人公ジニーことヴァージニアは元気一杯の14歳の女の子です。

1305年に、おじいちゃんのウィルがヴァンアーブルに卵の件について呼ばれて行った後を追いかけて、旅立ちます。

が、しかし、テルムへ行ったおじいちゃんの後を追うつもりが、密航した船はあらぬ方向へ行ってしまい…。ジニーの物語については後述します。 

 

・バトル。

ギュスターヴ編ではバトル無しのシナリオ語りのみのエピソードが多く、バトルがあってもそこまで回数を重ねることもなく、バトルメンバーも1人という場面が多く、その分、バトル難易度は易しめで、バトルよりシナリオに比重が置かれている感じです。

一方、ナイツ編はパーティーを組んで、とにかく存分にバトルです。もちろんシナリオも面白いのですが。

チュートリアルも特に無しで、序盤のモンスター達から手強く、殺す気満々でやってきます。

微妙に大きな要素として、従来作では戦闘終了後にHPは全回復していましたが、本作では何割か回復に変わっているらしく、従来作での感覚でいると、うっかり死んだりします。

それ以外のおおよその部分…例えば技の閃きや、連携などのあたりはサガフロンティアとあんまり変わりませんが、

術が上述の世界観もあいまって、かなり特殊なシステムです。

装備品や地形によって使える術カテゴリーが決まり、しかもどういう仕組みか最後までよく覚えてませんが、バトル後にしれっと新しい術を学習して使えるようになります。

そういう術は、術や技をストックするところに送られているので、使用する術欄のところに設定しないといけません。

そしてそういう術は、術カテゴリーが1つでなく2つだったりするので、

例えば『生命の水』という術だと樹と水の術カテゴリーになるので、

装備品や地形などで樹と水カテゴリーの術が使える条件を満たしておかないと術を持っていても使えません。

そこら辺が、最初は難しく感じたのですが、慣れると楽しくなってきます。

あと、大多数の汎用武器が使用回数に制限があり、特にナイツ編では壊れて全部の武器がなくなったらどうしようと神経使いすぎて、

持ち物欄がいっぱいになって持ちきれなくなってしまうほどに汎用武器などが圧迫したりしてました。

これは冒険を進めていく過程で、壊れない武器を手に入れたりもしますし、徐々に何がどのくらいあればOKという感覚が掴めてきて、気にならなくなってきます。

説明書etcを読んでシステムを知り、慣れてくると俄然楽しくなるのが本作…というか、サガシリーズの特徴だと思います。

 

・あら?これWPとJP回復してるんじゃない??

技はWP、術はJPを消費して使うのですが、これ、微量ながら回復していきます。

回復する値はWPの方は仕組みをはっきりとは覚えてませんのでほっときますが、

JPの方は、装備品の要素も絡んで最終的な回復する値が決まるのですが、装備品によって最大値を底上げさせる事もできて、

かつ、たくさん消費しても底上げ前の自身の本来のJPの値まで回復しますので、術の方は結構撃ち放題です。

ここら辺もやはり術が使えるのが当たり前の世界観が影響している気がします。

序盤は全く気付かず、倹約に努めてたりしてたのですが…。

更に、JPは術自体の威力や、状態異常の抵抗力にも影響する…らしいですが、そこまではぶっちゃけプレイ中には全く気づきませんでした。

 

・ロール。

更に全く序盤は気づいていなかった要素に、バトルスタイルの設定諸々があります。

本作では、戦闘中の行動順やパーティー内でどういう役割(ロール)をするかなどを設定することができます。

もちろんそんな説明は特にないので、プレイヤーは勝手に気付いて勝手に設定することになります。

ロールは司令塔とか回復、支援、鉄砲玉、術強化とか多岐にわたります。

ロールによって色々とバトル時に補正が加わって…いるはずなのですが、

実はこの記事をまとめる時に改めてよく調べてみると、どうやらバグかなにかで全く無意味のロールも割とあるらしいと知りました。

なんというべきか…気の持ちようなのか、心持ち効いてる気はしてたのですが…とりあえず、まあ、何かしら設定しておくと吉だと思います。

少なくとも術強化のロールは効いてた気がします。

 

・デュエル。

バトル開始時に一騎討ちであるデュエルで戦うか、パーティー全員で戦うか選ぶことが出来ます。(最初から敵が複数体いる場合は選べないようです)

パーティーが一人で、敵も一体の時は自動でデュエルになります。

デュエルは、斬るとか払うとか、ためるとか牽制するとか、火の術を使うとか、

色々なコマンドが用意されていて、それを4つまで選択して戦います。

4つのコマンドが特定の組み合わせだった時、連続して繰り出され技や術が発動します。例えば『ためる』→『けさ斬り』が繋がると『スマッシュ』という技が発動します。

結構癖があるような感じですが、慣れると一騎討ちの方がパーティーで戦うより大抵早く決着がつきます。

あと、デュエルでも新しい技や術を発動させる事ができれば覚えたことになり、出し方を知っていれば、閃きを待つより修得が早いケースもあります。逆になにもかも4つのコマンドで出すので、ある程度覚えておかないと何一つロクな技が出せなかったりします。

あと、デュエルの時はキャラが等身が高く、めちゃくちゃむきむきでマッチョに表示されます。

 

・秀逸過ぎるセリフ回し。

サガシリーズの大きな魅力の一つで、とにかく無駄なやり取りが一切無い感じで、独特のテンポで素晴らしい魅力的でキャッチーなセリフがシナリオ全体を彩っています。

登場キャラクターが多い作品ですが、メインキャラはもちろん、サブキャラや、通りすがりの一般人の事までそれなりに覚えているのも、印象的なセリフのおかげでみんな輝いて見えるからではないでしょうか。

セリフの表示のタイミングも細やかに配慮されている感じで、例えば、ワンテンポ遅れてセリフが表示されるとキャラの心情がためらっているんだろうなとか推察する事が出来ます。

 

・個性的で魅力的なキャラクター達。

エピソードによって登場するキャラや、参戦するキャラが変わる影響で、ごく少ない回数しか登場しないキャラも結構います。

となると普通に考えると、キャラクターが没個性で誰が誰か判らない感じになりがちですが、

そうならないのが本作の凄い所で、ごく短い会話やグラフィックの素晴らしさで、充分すぎる程キャラクターの魅力を感じることができます。

例えばギュスターヴ編だけでも、

ギュスターヴの子分のフリンや、親友のケルヴィンに始まり、

物語にちょこっとしか絡まないムートン卿や、果ては名も無きハン・ノヴァという新しく造る街の設計担当のおじさんとかまで地味に良い味出してた記憶がおぼろげに残っていたりします。

何と言ってたかまでは思い出せなくても妙に印象に残ってしまうのです。

 

・ナルセスさん。

ナルセスさんとは、

ナイツ編序盤にタイラーとコーデリアと3人セットでウィルの仲間になってくれる、口が悪いながらも面倒見がよいベテラン術士のヴィジランツです。ヴィジランツとは探掘を行う際にディガーに雇われる護衛のようなものだったと思います。

フルネームで『ナルセス・ピローニ3世』とありますが、作中でピローニ部分に関して語られる事は特にありません。

なんか語感が良いピローニはおいといて、

恐らく誰がプレイしても強力な術アタッカーになり、非常に頼りになる存在だと思います。

なんか他のメンバーが最高で300くらいの単体ダメージをもたもた与えている頃に、既に一人だけ早々とファイアストームで敵全体に1000超のダメージを与えてくれてたのをよく覚えています。他のキャラの育て方が悪かったのかも知れませんが…。

ナイツ編序盤はまずシナリオが始まったら、ナルセスさんとタイラー、コーデリアに声をかけ、仲間に加えて冒険に繰り出すのが毎回恒例となっていました。

ウィルと出会った頃は30代だったと思いますが、

時が流れ、確かグラン・ヴァレとかいう難所越えの際にいつものように3人に声をかけると、いきなりナルセスさんが「いやもう歳だし引退する」などと言ってついてきてくれません。

…ナルセスさん、いきなり引退なんて…一体、強敵出てきたらどうすればいいの…としょぼくれながらグラン・ヴァレに行ったら、名前も覚えてない女性キャラが加入しました。

おいおい…この娘でナルセスさんの代わりがつとまるのか?と心もとないながらも進まなくてはなりません。

いざ足を踏み入れた瞬間です。

なんとナルセスさん、心配だったのか追っかけてきてくれたんですよ!

ちょっと涙が出ました。そしてウィル一行のグラン・ヴァレ越えに同行し、ちゃんと行き先の街に送り届けてから引退されます。41歳でした。試験にでも出るのでしょうか、攻略情報をろくにメモらずにそんなのだけメモってます。ついでに、あと、寒い所が苦手などとメモってます。

というわけでそれ以後は基本的にバトルメンバーになることはありませんが、

やっぱり憎まれ口を叩きつつも、なんだかんだエッグを追うウィルの事を心配したり、世話をやいてくれます。

ウィルの子供・リッチの頃になると老境にさしかかっていますが、ある秘訣によって若さを保っています。ジョジョの波紋以外の方法である、とだけ述べておきます。

ついでにタイラーさんについては、メタルマックス辺りに出た方が似合いそうな世紀末的ルックスですが、その外見に反して…というのも失礼な話ですが、とにかく男らしくも思慮深い人格者であり、エッグとの戦いに奔走するウィルを、ナルセスさんとはまた違うアプローチで支えてくれます。

あの、他人をなかなか褒めそうもないナルセスさんからも本物の男と素直に称賛されている辺り、プレイヤーからも絶賛されまくりに違いない素晴らしい男性です。

 

・将軍の思い出。

ギュスターヴに仕える名将中の名将ネーベルスタンが、自分の死期を予期し、動けるうちにお別れを言いにギュスターヴの下を訪れます。

そしてなぜかは忘れましたが…、

冷静沈着な名将軍・ネーベルスタンが、実は若い頃やんちゃしてたんだよ的な思い出話をギュスターヴに語り始めます。

どっかの町と町の間の荒野を一人で往復するという、なんだ、その意味無さそうなシナリオは…と言いたくなるシナリオなのですが、

ネーベルスタン本人はどう思ってるか知りませんが、プレイヤーはビクビクもので一人旅で往路を制覇し、たどり着いた町では、

口が悪い事にかけてはサガフロ2屈指のナルセスさんが酒場で文句を言っています。

しかし全く相手にしてくれません。

仕方ないので町をうろつくと、

どういう役回りか忘れましたが物語にちょこちょこ顔を出す、ギュスターヴも子供の頃にお世話になってたと思う、なんか偉いシルマール先生が、ネーベルスタンの無謀ぶりを聞いて一緒に帰ってくれるそうです。

更にシルマール先生はナルセスさんと一緒に来たというのです。

ネーベルスタンもナルセスさんの毒舌の洗礼を浴び、

往路とはうって変わってすごく楽しい帰り道でした!

このパーティーのメンツといい、なにかしらのサービス的な、いわゆる一服の清涼剤シナリオだったのでしょうか。

ネーベルスタンやシルマールをバトルで使う場面が無いので、適当に入れとこうという事だったのかも知れませんが…。

なにはともあれ、こちらとしてはありがたい話です。

鍛える必要など皆無と言い切れるメンバーなのですが…、無駄に敵にぶつかりながら帰ったと思います。

 

 ・暗殺者ヨハン。

ヨハンはほんのわずかしかシナリオに絡まないキャラクターの1人ですが、もっともっと活躍して欲しかったキャラクターの1人でもあります。

 ギュス様関係のシナリオなのか、ナイツ関係のシナリオなのか?なんの情報もないまま始まるシナリオの操作キャラクターとして登場するのですが、

静止時に『目元に片手を格好よくかざす』という粋な立ち姿に、やたら派手な服装をしているこの男性…なんと暗殺者です。

しかし、アニマを周囲に同化させ溶け込むとかいう暗殺術に加えて、やたら派手な服装をしていればいるほど視認できないという、

詳しくは忘れましたが、すごくかっこいい設定がある、この派手な暗殺者の回想を挟みつつシナリオは進みます。

烈風剣という攻撃範囲、攻撃力共に強力な剣技を使えるのですが、よく見ると普通の剣技なら『技』扱いなところを、

『術技』という、普通にプレイしていたなら、おそらく大多数のプレイヤーはここにきて初めて存在を知ることになる、新しいタイプの技を持っています。

術技の説明は、確かプレイ中にも特に説明が無かったのでよく判りませんでしたが、

ニュアンス的には技に術をくっつけたようなものです。他にも幾つかあって、デュエルに慣れてきて出せるようになるとかなり便利かつ強力です。

そんな強い技使えるのだからこんな余興のようなシナリオ余裕だよ、とぐいぐい進んでいると、

HPが低いので、割とあっさり死にます。

烈風剣連発してれば余裕じゃないのかという話ですが、敵同士が結構距離を保っていて、うまく一掃できないと途端に雲行きが怪しくなってきます。

HPは常にチェックしてました。

シナリオで語られる彼は最高に格好良いのですが、

最終的には、ひたすら敵シンボルをかわす逃げプレイです。本当にシンボルエンカウントで良かったです。

そんな道行きの果てに、ヨハンはピンチを迎えます。

彼はどうやら自分が所属していた暗殺者の組織を裏切ったらしく、かつての仲間に追われていたらしいのですが、

毒を喰らってしまいあわや、というところで颯爽と現れたのが!

全然見たことない威厳と魅力が溢れる男性です。

…誰なんだ…?と思っていたら、実はお年を重ねて見た目が突然がらっと王者風に変わったギュス様なのでした。

この前まで若い青年風の姿だったので、全然ぴんときませんでした。

ともあれギュス様に助けられたヨハンでしたが、その体は毒に蝕まれていて…

ほどなくモンスターの襲撃を受けたギュス様の壁として立ちはだかり、毒が回りながらも、延々とやってくるモンスター達を相手に戦い続け、壮絶な最期を遂げます。ここのシナリオは詳しくは述べませんが、ギュスターヴ編の一つの区切りとも言える怒濤のシナリオでした。

ヨハンもそうですが、フリンがギュスターヴ様と最期を共にしようと去っていく姿ももう涙無しには見られなかったです。

そして、あの剣だけが映される演出が、とても印象深かったです。

 

・史上名高いサウスマウンドトップの戦い。

作中で4回、『コンバット』というSRPGチックにキャラを動かして戦う場面があります。

いずれもギュスターヴ編で差し挟まれるのですが、前の3回は特に苦労する事もなく、勝利できるのですが、

この『サウスマウンドトップの戦い』だけ、茫然自失になる高難易度を誇ります。

敵も味方も、全てモブキャラで部隊編成されているのですが、明らかに敵の方が高スペックなのです。

大体、先手を取られて、スマッシュやチャージなどでばたばたと味方が倒されていきます。もはや、乾いた笑いしか出てきません。

もちろん、モブキャラなので、事前に準備することも出来ません。

何度も試行錯誤して、ようやく勝利条件の一つに『8ターン耐える』という文言があることに気付きます。

なんだ、8ターン耐えるだけじゃないか。とお思いでしょうが…、恐ろしい事にこれに気付いた後も、何回か、ぐいぐい敵に戦線を押し込まれ、本陣にまで攻め込まれて負けました。

なんでこんなに難しいのか…?それは、このシナリオがギュスターヴ編ラストだからなのだろうと思います。他に理由が思い付きません。

あと、これは愚痴になりますが、ナイツ編側にも同名のシナリオがあるのですが、

そのシナリオ中にグスタフというキャラが、この戦いの自軍の総大将・デーヴィドを助けると言って、この戦いに参戦しに行ったはずなのですが…一体どこで彼は戦っているのでしょうか…。

少なくともデーヴィドの駒の周りにはグスタフらしき強者は居ないのですが。グスタフさえ居てくれたらどれだけ楽な戦になったことか…。

ともあれ、この戦いを制すると、ハン・ノヴァの地で和平条約が結ばれ、デーヴィドの演説を万感の想いで見守り、

その後、ギュスターヴ編を、ギュスターヴ誕生から時系列順に台詞なしのダイジェストで振り返っていく演出が入ります。

これをもってギュスターヴ編終了となります。

ああ…本当に良いゲームだった…と、

もうまるでエンディングを見たかのような充足感が得られるこのダイジェストですが、

まだ終わりではありません。

 

・ジニーの旅立ち。

はるか上の方に記述した通り、1305年、ジニーが旅立ちます。

ウィルおじいちゃんの後を追うつもりが、あらぬ方向へ行ってしまったジニーですが、

したたかで強くて頼りになる女性プルミエールや、

14歳のジニーに可愛いなあなどと言ったり、軽くロリコン疑惑がある27歳ロベルトや、

そのロベルトの相棒として登場するグスタフがあれよあれよと仲間になってくれます。

この時点ではグスタフに関して特に説明はなく、プレイヤーは彼の奇抜過ぎる髪型と、やたら意味深に持っている『炎の剣』などを見て空想に耽る他ありません。

 

・泣き続けるジニー。

ジニーがあらぬ方向へ向かった先は、どういう因果か、かつて自身の父が命を落とした場所でした。すごい迷子です。

父親の名前がついた物を見つけたり、父親の姿を最後に目撃した人の話を聞いて、ジニーは年相応の女の子らしくいつまでも泣き続けるのでした。

そして、これまた一体どういう察知能力が働いたのか判りませんが、ウィルおじいちゃんがうまいこと迎えにきてくれます。すごい迷子探し能力です。

ウィルおじいちゃんは、まだ卵の話を聞きに行く前だったらしく、そのままジニーご一行を連れて、現在、エッグらしきものを所持しているのが偽ギュスターヴだという情報をゲットします。

そしてここについにエッグに戦いを挑む一同が集います。ジニーご一行にウィルおじいちゃんと、しれっと名前を忘れたヴァンアーブルの弟子の女性が加入します。

ウィルおじいちゃん実に齢85。もうこの時点で感慨深いものがあり、長い戦いだったな…と、ウィルの旅立ちの頃の姿やナルセスさんの事などを走馬灯のようにプレイヤーはしみじみと思い出していたのですが、まだもうちょっと続きます。

 

・サウスマウンドトップの戦い。ナイツ編。

『サウスマウンドトップの戦い』は、ギュスターヴ編では最難関のコンバットバトルとして登場し、ナイツ編では、この戦いのいわば舞台裏で、グスタフやプルミエールがどういう立場の人間なのかが明らかになったり、グスタフが持っている『炎の剣』がフィニー王家の『ファイアブランド』であること、

『ギュスターヴの剣』をグスタフこそ持つのが相応しいとグスタフに託されたりする、あれよあれよと、かなり重要なシーンが怒濤の勢いで語られています。

蓋を開けてみれば、台詞や演出のみのシナリオなのですが、

ギュスターヴ編のこの名前のシナリオを先にプレイしていた身としては、ナイツ編でまたこの名前のシナリオが出てきただけで、

上述の激戦をまたしなくてはならないのか?なんかのバグ?と一人がたがた無駄に震えていました。

 

・エッグ。

偽ギュスターヴ(エッグ)を追い、いつの間にか1年経ち、1306年。

ジニー15歳、ウィルおじいちゃん86歳。ついに『最後のメガリス』ラストシナリオスタートです。

普通、ここら辺まできたら、まあどうにか行けそう感ともうすぐ訪れるであろうエンディングの予感に胸を震わせているものですが、

過去、ロマサガ2にてラスボスで見事「逃がさん」とか言われて完全に詰んだ経験がある身としては、ここまできてもちっともエンディングの予感など感じられませんでした。下手するとまた最初からやり直さなくてはならないかもしれません。

ええと、ラストダンジョンでは将魔とかいうエッグの手下達と戦っていく事になります。

が、別に戦わなくてもいいです。スルーする選択肢が出るのです。

しかし、戦って倒しておかないとエッグ戦がえらいことになります。要するに、倒しておくとその手下に対応した形態にエッグが変身しなくなるのです。ロマサガ3でも似たようなニュアンスの仕組みがありました。

じゃあ、全部倒したら良いところなのですが、それをさせてくれないところが、やはりサガなのでしょうか。

6体いる将魔のうちの4体(獣と音と石と樹を司る将魔)は、そのうち2体までしか戦えません。

しかも、バトルメンバーに入れてないキャラが突然出て来て、「ここは俺が食い止める」的展開になるのです。つまり、補欠メンバーが2名いるので、食い止める展開も2回まで起こるわけです。

…それぞれ、かなり鍛えてないと到底、1人で勝てるか怪しい強力なボスなのですが、幸い15ターン程耐え抜けばバトル終了となります。そんな説明はもちろん一切ないのですが。

恐らくこの時点で大抵のプレイヤーがほぼ確実に補欠にしてるのは、まず1人目はあのしれっと加入した女キャラだと思うのですが、まるで15ターン耐え抜く為に生まれてきたかのような高いHPを持ってます。

もう1人は私はロベルトだったと思います。

あとはパーティーバトルで水と火の将魔と戦う事ができます。

そんなこんなで、かなり激しい死闘をくぐり抜けてついに、ラスボス・エッグの前まで辿り着きます。

もちろん、バトル直前に、

ナルセスさんに1個しか渡さず、きっとがっかりさせたであろう生命の木の種などを惜しみなく使用し、パーティーメンバーを回復させて突入します。

死闘を制せばエンディングです。

詳述しませんが、ギュスターヴ編とナイツ編と二つ存在した意味が充分に感じられる素晴らしい決着だったと思います。

そして、恐らくプレイヤーがプレイした順にシナリオのダイジェストが流れ、

覚えた技・術の数や、

ほとんどのプレイヤーは、ここにきて始めてその存在を知る『流通量』 とやらの評価が下されます。『流通量』は説明省きます。

クリアデータはセーブする事が出来ます。

 

・そして2周目へ。

2周目は、最初から全部のシナリオが解放されており、自分の好きな順番でプレイが出来ます。ラストバトルにもすぐさま突入できます。

 

・見事なシナリオ。

本作はシナリオがとても見事であったことも印象的でした。

当初は全く独立していると思われていたギュスターヴ編とナイツ編、この二つのシナリオが徐々に少しずつ絡みあっていき、見事に交差します。

目まぐるしい展開も多く、一度プレイしただけでは正直把握しきれなかった部分も多かったので、二度三度と繰り返しプレイしてシナリオに浸りたくなるゲームだと思います。

 

・しかしながら…。

二度三度繰り返しプレイしたいと思い、実際そうしたのは、先程述べた通り、シナリオが一度さらさらとプレイしただけでは到底把握しきれなかったからです。

例えば、ギュスターヴ編では、大体中盤辺りでギュスターヴ様は没してしまいます。そして以後はギュスターヴの親友ケルヴィンとその子供達が、奮戦していくことになるのですが、

まだケルヴィンの頃は話についていけていましたが、ケルヴィンの子供達以降の話になってくると途端に色々はしょってあるのか、よく判らなくなってきます。まず、ケルヴィンの子供として、チャールズとフィリップ三世が居たと思いますが、更にチャールズの子供デーヴィドと、フィリップ三世の子供グスタフがいます。

そういったキャラの関係性を僅かな台詞で把握しつつ、物語の展開にもついていかなくてはなりません。

偽ギュスターヴが登場し、かつそちら側を操作し、

現代社会ならまずネットが大炎上していたであろう、通りすがりにものすごい暴言を吐いて、戦の火種を知らずにまいていたチャールズをボコボコにする場面もありますし、もう私の脳内は整理がつかずパニックです。

ちなみに、チャールズがケルヴィンの子だと言うのも、あまりにも誠実なケルヴィンと似てない苛烈な性格だったので、意識してないと忘れそうでした。チャールズの子のデーヴィドは、ケルヴィンとよく似てると思います。

幸い、面白いゲームなので繰り返しプレイも楽しかったです。

あと細かいことですが、清々しいまでに余計な場面をそぎおとした結果か、

そのケルヴィンのお相手がギュスターヴの妹だとは確かゲーム内では、明確には語られていなかったように思います。

確かにケルヴィンはギュスターヴの妹に会ったとき興味津々でしたが、その時彼女はオート候カンタールと結婚していましたし…。

つまり、わかりにくいのですが、整理すると、ギュスターヴ自身は子供を残しませんでしたが、ギュスターヴの妹とケルヴィンの間に生まれた子供、そして更に子供というように、フィニー王家の血は脈々と受け継がれていたということです。

 

・美しいBGM。

本作よりBGM担当さんが変わっておられますが、従来サガシリーズと毛色こそ違えど、サガフロ2の音楽はとても綺麗で大好きでした。

特に通常バトル曲が凄く好きで、今でも時々鼻歌で歌ってます。

 

・美しいグラフィック。

水彩画のような美しいマップで、キャラクターのゲーム画面でのグラフィックも、キャラデザインの原画の美しさを可愛らしくデフォルメしてあり、とても可愛くて素敵です。

往年のスクウェア作品の2Dグラフィック表現の極致にして、最高峰と言いたい本当に美しいグラフィックだと思います。とはいえ、完全に2Dというわけではなくバトルフィールドなどでは適宜3Dが使用されています。

日々進化していく3Dグラフィック技術の素晴らしさには驚嘆するばかりですが、やっぱり2Dグラフィックには、それならではのぐっと惹かれる良さやぬくもりがあると思います。