ゲームの想い出ノート

ゲームはクリアしたらほぼ手放してしまいますが、ゲームの想い出が薄れていくのは寂しいものがあります。このブログはゲームの想い出が風化する前に形に残したいと考え、綴ったものです。評価やプレイ日記というより、あくまで想い出なので記述内容に偏りや、想い出補正があります(特に昔プレイした作品)。ゲーム攻略の参考にはなりません。

逆転裁判4(DS・2007)

逆転裁判シリーズ第4弾。

人気法廷アドベンチャー逆転裁判シリーズ随一の黒歴史…いや、公式的には無かったことにはしてないので、黒歴史ではないのかもしれませんが…まあ、そういった代物です。

これのせいで逆転裁判シリーズはナンバリングタイトルが長らく潜伏することになりました…ええ、絶対これのせいです。他に理由が考えられません。

必ずしもそうとは言いきれませんが、特にカプコンは一度失敗した作品シリーズは長く息の根を止める傾向にある気がするからです。

しかし、ともあれ逆に考えてみると、これのおかげでナンバリングタイトルはしばらく作らないけど逆転シリーズ自体は残していきたいからジャブ的に『逆転検事』が開発される事になったのでは?とも言えます!きっとそうです!

 

・そのうち面白くなるんだ…。

プレイ中、ずっと考えていたことです。

そのうち面白くなるんだ…きっと全体が見えるにつれ、面白くたたみかけてくれるんだ…と念じながらプレイしているうちに、あっけにとられたまま終わりました。

 

・新主人公オドロキくん

前作『3』で一旦シナリオは区切りが付きました。

4では新章開廷ということで、主人公もナルホドくんからバトンタッチすることになりました。

というわけで、シリーズ新たな門出という重責を背負い現れた新主人公のオドロキくんこと王泥喜は見抜くという驚きの新システムを駆使して焦った人の『腋汗』を見抜いたとか得意気に言って難癖をつけたりする、我々の予想の斜め上を行く仕事をするのでした。

しかしそれ以外にとりたてて何も書くことがなく、

とにかく周りからは小馬鹿にされ続け、美味しいところを周りが全部持っていって終わるという、完全に主人公落第の影の薄い存在で、ある意味一番気の毒なキャラクターでした。

なんとそんな彼ですが、『5』『6』では主人公の座をナルホドくんに返上はしたものの、彼自身のキャラクターはかなり良補正されたと聞きます。

しかしなかなか『5』『6』は手に取る気持ちになれないですね。良作とは聞いてますが。

 

・闇堕ちしたナルホドくん。

前作までの主人公ナルホドくんこと成歩堂ですが、主人公を降りただけで、いなくなったわけではなく、登場はしています。

しかし結論から言うとそういう出方なら出ないで欲しかったと言わざるをえません。

真宵ちゃんやミッちゃんが出てこなかったのは本来寂しいはずですが、へたに出てきて貶められなかった分、もはや幸いとまで言えます。

ナルホドくん、4に登場時点で既に色々あって前作までのキャラが完全崩壊し、やさぐれています。

しかしその『どうしてこうなった』が本作プレイ開始時点は、きっとこちらの納得が行く深い理由があって、結果的にはカタルシスをもたらすのだろうという期待が感じられていたのですが、

まあ…プレイ終了時には『どうしてこうなった』という暗い気持ちだけが残るしょっぱいものでした。

とにかく汚れた手段もなんでもござれな悪党ぶりに、熱血正義漢アピールを一瞬だけ行ったオドロキとの対比を狙った気配はしますが、

…いやもうナルホドくんじゃないキャラでそういうのはやってくれよ、という話でして。

ていうか実際そうだったけど、ナルホドくん出した方が良いんじゃね?的に無理矢理ナルホドくんの皮を被せた説もまことしやかに語られてますね…。

もはや顔も見たくない変貌ぶりですが、更にそれだけじゃ足りないとばかりに、

なんか法曹界追放されたはずなのに、色々と超越した存在になっていて、

うさんくさい上にそもそも必要だったのかが謎のメイスンシステムを突然こちらにやらせてきたり、

最終局面ではこれまたうさんくさい裁判員制度を持ち込んできます。

そして、そんな風にナルホドくんが法曹界を追放されるきっかけとなった事件なのですが、なんとプレイヤーはこれを追体験させられます。

詳しくはネットのどこかにまとめてあるはずなのでそちらを参照して欲しいのですが、裁判前に見知らぬ女の子から渡された明らかに怪しげな『捏造証拠』を、

裁判の最中、検事からそれを出す以外ないかのように詭弁と屁理屈をこねる手口で露骨に誘導され、いざそれを出したら「はい捕まえた」とばかりにあっという間に法曹界追放です。

こんなエピソード、モノローグなどで明かせばいいものをわざわざ成歩堂を操作させるのです。つまり我々の手でナルホドくんにとどめを刺させるという極めて悪質な罠ですよ。

このショッキングな成歩堂法曹界追放ですが、ゲーム内の時間軸的には『3』終了からわずか2ヶ月後の出来事なのです。

これのせいで、『逆転検事』でミッちゃんがばたばたと超過密スケジュールで慌ただしく事件に出会うのは、成歩堂法曹界追放事件発生前までに事を終わらせなくてはならないから、とまで言われています。

そんなナルホドくんですが、『5』では弁護士として主人公に復帰しておられるそうです。性格も戻ってることを祈ります。

 

成歩堂みぬき

成歩堂の養女です。本作ヒロインです。

…少なくとも4で私が対峙した限りはヒロインというものの在り方を完全にはき違えているとしか表現できません。

出てくるだけでストレスです。

主人公であるオドロキくんの一応助手的ポジションなのですが、主人公をサポートするという面で大して役に立つ訳でもなく、

では精神的な面で主人公を慕うとか、支えになるとかであるかといったらそうでもなく、最後までオドロキを小馬鹿にするというか、どうも見下したまま終わります。

前作までのヒロイン、真宵ちゃんも確かにナルホドくんのこと普段はおちょくってましたけどね…でも、あの子は弁護士としてのナルホドくんの事は深く信頼してましたからね!

みぬきに話を戻すと新しいヒロイン像の提示なのかもしれませんね。斬新すぎて目の毒でしたが。

しかし彼女も5か6ではキャラクターイメージがかなり矯正され名誉は回復しているそうです。良かったですね。

まあ、4だけ見ればそんな事何の足しにもなりませんが…。

 

・相手の検事ガリュー。

今までも鞭ぺちぺちしてたり、やたらコーヒー飲んでたり、むちゃくちゃな検事はいましたが、

この人物は言ってることは一見まともに見えますが、とんでもないです。完全に検事どころか社会人失格レベルのろくでなしな存在でしょう。

もはや語るのもおぞましいのでネットの海にお任せするとして、

とりあえず私の扱いとしては、逆転裁判のキーホルダーのガチャガチャをやったら2~3個続けざまに出てきたので、

雨傘に自分の名前を書くのは嫌だけど、ささやかに目印は付けたいという理由で、「ガリュー弟なら無くなっても汚れても別に構わないし」と取り付けているのですが、数年経った今でも全然無くなりません。

ファンだと思われたら不本意なのですが…。

あとこいつのおかげでオドロキの驚異の難癖とも言える『みぬく』という名の言いがかりシステムは法廷で黙認されてます。

間違いなく今までの検事さんであるミッちゃんや冥ちゃん、ゴドーさんなら法廷でこんな不当な言いがかりなんて、きっぱり一蹴してたはずです。

『4』のオドロキは一回くらい冥ちゃんの前で『みぬく』を披露して鞭でぺちぺちされればいいと思いますよ。

 

・切手は舐めるもの。

稀に見るネタ満載のラスボスです。

こちらはまあ、ネタとして笑えます。ラスボスの評価がそんな感じだなんて、本当にどうかしてると思いますが。こんなのを追いつめるためにナルホドくんはあんな大がかりなこと準備してたんですか。

解錠不可の黒いサイコロックがあったと思うのですが、どうせキザなポエムで彩ったしょうもない事でも秘めているんでしょうね。

ていうかラスボスなんか比較にならないほど悪質で外道なキャラクターが他に存在するのが本作の真に恐ろしい所です。

 

・あるまじきザック。

ラスボスではありませんが、色々破綻した言動の人物が多い本作中でも空前絶後最大級の破綻っぷりにもはやプレイヤーは頭を抱えるしかありません。

結局、思わせぶりに行った行動の意味がほぼ不明で、極めて悪質であり、壮大な電波のようなものでしかなかったような気がします。

 

・一体私は何をプレイしたのだろう…。

最初にこのゲームをプレイした感想は、言葉に言い表せないものでした。

怒りではなく、笑いでもなく、悲しみでもなく、

画面に表示されていく文字はきちんと理解して読んでいっていたはずなのに、それを脳内で統合的に整理して把握することがほとんど出来なくて、

結果、茫然自失、虚無感だけが残って私は本作をそっと終えたのでした。

それからしばらくして、ネットの頭の良い方々が、極めてシンプルに本作の色々な意味不明だった出来事を平易な文章でまとめて下さっているのを読んで、

本作で起こっていた全容が把握できたような感じでした。

それくらい本作は破綻してしまっています。

それらにはきっと大人の事情とか、何かしらの理由が存在するのでしょう。プレイヤーたる私達には到底、知る由もありませんが。

さて、私は先に述べた通り2018年現在、まだ『5』もプレイしていません。

それは『4』に対して発売前にかなり期待していたため、プレイして愕然としたショックがあまりにも強かったので、

『5』に対しては期待すること自体が恐ろしく、購入をためらってしまった事も理由の1つです。

スピンオフである『逆転検事』や、レイトンとのコラボ作品、果ては『ゴーストトリック』まで、発売するやそれなりに早めに購入してプレイしましたが、

ナンバリングタイトルに関しては、もはやトラウマのようなものになっていました。

しかしながら今回、こんな形で想い出にまとめる際に、

本作であんまりな扱いを受けたキャラクターの何人かは『5』『6』で大幅に復権されていると聞きましたし、とても面白い作品であるとも聞きました。

そろそろ近いうちにプレイできたら良いなと思います。

しかしそうなるとまた『4』も再プレイした方が良いのでしょうか…。それはちょっと嫌ですね…。兄貴はお目にかかりたい気もしますが。